今後5年の科学技術政策は?ご意見募集中

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先日、「第5期科学技術基本計画」の答申素案が公開されました

それって何?といわれてしまいそうですが、日本の科学技術に関する政策の基本的な方向性を決めるものとなります。第5期は来年度からの5年間(現在は第4期で、震災の直後にできたものです)。

基本計画には
・現在の日本の科学技術分野に関してどういう認識でいるのか
・世界の中での日本の位置づけをどう認識しているのか
・科学技術を通して日本をどういう国にしようとしているのか
・それを実現するにはどうすればいいと考えているのか
──などなどがまとめられています。

これ、必読だと思います。以下のURLからPDFをダウンロードできます。

http://www8.cao.go.jp/cstp/pubcomme/kihon5soan/m001.pdf

そして、一般からの意見を受け付けています。11月16日(月)まで
問い合わせ先などの説明のあるページ
入力フォームのあるページ

皆さまもぜひ!

でも、どんなことが書いてあるのかよくわからないし......という方に向けて、章や節、項目だけピックアップしてみました。

私が個人的に気になっているのは、研究者の方々が研究以外のことに時間がとられている現状をどう認識しているのかと、それへの解決策。そして、科学技術と社会とのかかわりの部分です。

パブリックコメントに参加してみようかなと思っています。皆さまも、ご興味のある項目に関してぜひどうぞ!

第5期科学技術基本計画の答申素案
(目次に細かな項目を追加しました)

第1章 基本的考え方
(1)現状認識
(2)科学技術基本計画の 20 年間の実績と課題
(3)目指すべき国の姿
 ⅰ)持続的な成長と地域社会の自律的な発展
 ⅱ)国及び国民の安全・安心の確保と豊かで質の高い生活の実現
 ⅲ)地球規模課題への対応と世界の発展への貢献
 ⅳ)知の資産の持続的創出
(4)基本方針
 ① 第5期科学技術基本計画の4本柱
  ⅰ)未来の産業創造・社会変革に向けた新たな価値創出の取組
  ⅱ)経済・社会的な課題への対応
  ⅲ)科学技術イノベーションの基盤的な力の強化
  ⅳ)イノベーション創出に向けた人材、知、資金の好循環システムの構築
 ② 科学技術基本計画の推進に当たっての重要事項
  ⅰ)社会の多様なステークホルダーの協働
  ⅱ)科学技術イノベーション政策の効果的かつ柔軟な推進

第2章 未来の産業創造と社会変革に向けた新たな価値創出の取組
(1)未来に果敢に挑戦する研究開発と人材の強化
(2)世界に先駆けた「超スマート社会」の実現
 ① 超スマート社会の姿
 ② 超スマート社会の構築に向けた取組の推進
 ③ 超スマート社会の競争力の維持・強化
(3)「超スマート社会」に向けた基盤技術の戦略的強化
 ① IoTサービスプラットフォームの構築に必要となる基盤技術
 ② 新たな価値創出のコアとなる強みを有する基盤技術
 ③ 具体的な推進方策

第3章 経済・社会的課題への対応
(1) 持続的な成長と地域社会の自律的な発展
 ① エネルギー・資源・食料の安定的な確保
  ⅰ)エネルギーの安定的な確保とエネルギー利用の効率化
  ⅱ)資源の安定的な確保と循環的な利用
  ⅲ)食料の安定的な確保
 ② 超高齢化・人口減少社会等に対応する持続可能な社会の実現
  ⅰ)世界最先端の医療技術の実現による健康長寿社会の形成
  ⅱ)持続可能な都市及び地域のための社会基盤の実現
  ⅲ)効率的・効果的なインフラの長寿命化への対策
 ③ ものづくり・コトづくりの競争力向上
(2)国及び国民の安全・安心の確保と豊かで質の高い生活の実現
 ① 自然災害への対応
 ② 食品安全、生活環境、労働衛生等の確保
 ③ サイバーセキュリティの確保
 ④ 国家安全保障上の諸課題への対応
(3)地球規模課題への対応と世界の発展への貢献
 ① 地球規模の気候変動への対応
 ② 生物多様性の減少への対応
(4)海洋や宇宙政策と一体となった推進

第4章 科学技術イノベーションの基盤的な力の強化
(1)人材力の強化
 ① 知的プロフェッショナルとしての人材の育成・確保と活躍促進
  ⅰ)若手研究者の育成・活躍促進
  ⅱ)科学技術イノベーションを担う多様な人材の育成・活躍促進
  ⅲ)大学・大学院における教育改革の推進
  ⅳ)初等中等教育段階からの人材育成と裾野の拡大
 ② 人材の多様性確保と流動化の促進
  ⅰ)女性の活躍促進
  ⅱ)グローバル人材の育成と外国人研究者の受入れ促進
  ⅲ)分野、組織、セクター等の壁を越えた流動化の促進
(2)知の基盤の強化
 ① イノベーションの源泉としての学術研究と基礎研究の推進
  ⅰ)学術研究の改革と強化
  ⅱ)戦略的な基礎研究の改革と強化
  ⅲ)世界トップレベルの研究拠点の形成
 ② 研究開発活動を支える共通基盤技術、施設・設備、情報基盤の戦略的強化
  ⅰ)共通基盤技術と研究機器の戦略的開発・利用
  ⅱ)研究施設・設備及び知的基盤の整備・共用、ネットワーク化
  ⅲ)大学等の施設・設備の整備と情報基盤の強化
 ③ オープンサイエンスの推進
(3)資金改革を通じた科学技術イノベーションの推進
 ① 基盤的経費の改革
 ② 公募型資金の改革
 ③ 国立大学改革と研究資金改革の一体的推進

第5章 イノベーション創出に向けた人材、知、資金の好循環システムの構築
(1)オープンイノベーションの推進
 ① 企業、大学、公的研究機関等における推進体制の強化
 ② イノベーション創出に向けた人材の好循環の誘導
 ③ 人材、知、資金が結集する「場」の形成
(2)新規事業に挑戦するベンチャー企業の創出強化
 ① 起業家マインドを持つ人材の育成
 ② 大学発ベンチャーの創出促進
 ③ 新規事業のための環境創出
 ④ 新製品・サービスに対する初期需要の確保と信頼性付与
(3)知的財産等の戦略的活用
 ① イノベーション創出における知的財産の活用促進
 ② 戦略的国際標準化の加速及び支援体制の強化
(4)イノベーション創出に向けた制度の見直しと整備
 ① 新たな製品・サービスやビジネスモデルに対応した制度の見直し
 ② ICTの飛躍的発展に対応した知的財産の制度整備
(5)「地方創生」に資するイノベーションシステムの構築
 ① 地域企業の活性化
 ② 地域の特性を活かしたイノベーションシステムの駆動
 ③ 地域が主体となる施策の推進
(6)グローバルなイノベーション創出機会開拓と新たな戦略的パートナーシップ形成
 ① グローバルニーズを先取りする研究開発の推進
 ② インクルーシブ・イノベーションの推進

第6章 科学技術イノベーションと社会との関係深化
(1)共創的科学技術イノベーションの推進
 ① ステークホルダーによる対話・協働
 ② 共創に向けた各ステークホルダーの取組
 ③ 政策形成への科学的助言
 ④ 倫理的・法制度的・社会的取組
(2)研究の公正性の確保

第7章 科学技術イノベーション政策の推進機能の強化
(1)科学技術イノベーションの中核的役割を担う大学及び国立研究開発法人の機能強化
 ① 大学の機能強化
 ② 国立研究開発法人の機能強化
(2)科学技術イノベーション政策の戦略的推進
 ① 実効性ある科学技術イノベーション政策の推進
 ② 科学技術外交戦略を実行する政府体制の強化
(3)総合科学技術・イノベーション会議の司令塔機能の強化
(4)未来に向けた研究開発投資の確保

冒頭にも書きましたが、全文(PDF)は以下からダウンロードできます。
http://www8.cao.go.jp/cstp/pubcomme/kihon5soan/m001.pdf

そして、一般からの意見を受け付けています。11月16日(月)まで
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この記事への1件のフィードバック

このご意見徴集の結果は発表されましたか?たぶん、50件以下しか意見がなかったのではというふうに思います。
なぜなら、(財)未来工学研究所に昭和51年に入所し、新技術事業団&科学技術振興機構、電子技術総合研究所&産業技術総合研究所と40年近く科学技術政策に関係してきて、今の科学技術基本計画に、「なんだこりゃ」と呆れかえっています。コピーアンドペースト丸見えです。
私みたいな60歳以上の連中は今更何を言っても始まらないという感覚になってます。ということで、この意見徴集にはノーレスポンスです。

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