未来、あなたはどんな風景の中にいますか?

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——週末、深夜にまで及ぶ日ごろの研究生活でたまった疲れを癒しに、海岸へと車をとばす。心地よい風と規則正しい波の音。砂浜に腰を下ろすと、見渡す水平線に長く連なる風車の群れ。白く輝く羽がまわるたびに、かすかに低い音が響いてくる——洋上風力発電の開発者はこんな未来像を描いているかもしれません。

あなたが思い描く未来、あなたはどんな風景の中にいますか?

東日本大震災で、原子力発電や火力発電などいくつもの発電所が被害を受け、電力供給量が下がり、計画停電により混乱が起こりました。夏にむけて携帯用充電式扇風機や冷却スプレーなどの暑さ対策グッズも売れています。福島の原子力発電所の問題が日々ニュースで流れる中、稼動していた静岡県御前崎市にある浜岡原子力発電所が停止されました。1970-1980年代に建てられ老朽化した原子力発電所が半数を超え、10基以上の新たな原子力発電設備の建設が計画中です。私たちがこれまで当たり前に使ってきた電力そしてエネルギーを今後どうしていくべきか、問われています。(→展示場のミニ展示「大震災から考える」にて8月末くらいまで解説しています)

私自身、今年の夏は冷房効率を高めようと、西日のきつい部屋のベランダにゴーヤを育てることにしました。2歳の娘とともに毎朝水をあげる日課を楽しんでいます。震災前の夏にはなかったグリーンカーテンが、今年の夏は我が家の窓辺を彩ります。新しい風景です。

私が子どもの頃。祖父母の家に夏休みに訪れ、妹と並んで首振り扇風機の前で「あ~」。風通しの良いところを探し、軒下の風鈴の音を聞きながらスイカに塩をかけて食べました。窓や玄関を締め切り、エアコンのスイッチを入れ、快適に暮らす今、私たちをとりまく風景は変化してきました。エアコンを選んだ時に、風に揺れる風鈴を捨てたというのは言いすぎでしょうか。

今、私たちは今後のエネルギーをどうやって手にしていくのかを選択する、まさにその分岐点にいます。安全な原子力発電を研究開発して利用していくのか、自然エネルギーでまかなえるシステムを社会に導入していくのか。そして、どのくらいのエネルギーを生活の中で必要としていくのか。

この瞬間の私たちの選択によって、未来の私たちのまわりの風景がガラリと変わるはずです。

もう一度、あなたのまわりの風景を想像しながら、エネルギー政策について具体的に考えてみませんか。例えば「あなたは自然エネルギーのために、一日110円を余分に払いますか?」。あなたの答えとその理由は?716日、未来館の未来設計会議の会場で、皆さんをお待ちしています。(→未来設計会議 特設ウェブサイト



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