南極に行ってきました!?

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こんにちは、岡山悠子(写真右)です。

晴天の下、半袖で歩いていたらいつの間にか南極上陸!ペンギンとこんなに近くで記念撮影ができました。一緒に写っているのは同じ科学コミュニケーターの細川です。

こんな体験ができるのは、きっと日本でここだけ。7月23日、東京・立川にある国立極地研究所の一般公開に行ってきました。極地研究所は「極地」にかかわる研究をしているところ。極地とは北極と南極のことです。南極にすむペンギンの研究、隕石や鉱物などの岩石の研究、さらにはオーロラなど、さまざまな分野の研究者がいます。

一般公開というのは、研究者が自分の研究の魅力やその成果を誰にでもわかりやすく紹介してくれる特別な日です。こんなふうにペンギンとの合成写真を撮ることもできて、ついはしゃいでしまいました。

ところで、南極でペンギンたちはどんな生活をしているのでしょうか。極地研究所・生物圏研究グループの高橋晃周先生によるアデリーペンギンのお話を聞きました。題して『ペンギンが撮ったペンギン』。

マイナス40℃といわれる想像を絶する環境で、アデリーペンギンたちは餌をとり、眠り、繁殖し、子育てをして生きています。私たちがテレビなどでよく見るのはおぼつかない足取りで歩く陸での姿ですが、ペンギンたちのホームグラウンドは海の中。その生活ぶりを知りたいと思ったら、海中にカメラを持って行かなければなりません。しかし、彼らが泳ぐ速さは毎秒2メートル。水泳の世界記録が50メートルを約21秒、つまり毎秒約2.4メートルですから、普通の人はとても追いつけません。

では、どうすればペンギンの泳ぐ様子をそのまま観察することができるのでしょうか。研究者たちは考えました。そしてたどりついた方法がとてもユニーク。人がペンギンに追いつけないならペンギンに撮ってもらおうという発想です。

バイオロギングといって、アデリーペンギン自身にカメラや各種計測器を搭載したセンサーを背中につけてもらい、海中の餌の分布や量、餌取りの成功率の変化 などを調べます。この方法で、あまり知られていなかった海中でのアデリーペンギンの生態が少しずつ明らかになってきたそうです。たとえば、①海氷の状況に よって、②餌の分布や量が変化すると、③餌取りの成功度を左右するため、④ペンギンの繁殖個体数に影響する、ということがわかってきました。

バイオロギングによる調査方法が可能になったのは、軽量で羽を傷めないように工夫されたセンサーの技術進歩のおかげです。小型電子技術の発展によってさらにセンサーが進化すれば、今後観測精度も上がっていくことでしょう。

「極地」にいるのはアデリーペンギンだけではありません。併設する、2010年7月に開館したばかりの南極・北極科学館では、他の種類のペンギンやアザラシなど、極地の気になる動物たちの剥製がずらりと勢ぞろい。

赤い矢印の先にある黒い機器は、アザラシにつけるバイオロギング用の装置です。これだけ小さければつけていてくれるかな。動物の負担を考えるのも大切なことですね。

この南極・北極科学館には愛らしい動物たちのほかにもおもしろいものがたくさん並んでいました。

次回は、私が一般公開に行った本当の目的、新発見にまつわるエピソードとともに南極の魅力をお届けします。

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