国立スポーツ科学センターというところ

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「スポーツ科学」っていうと、スポーツと科学、正反対のふたつの足し算のようで、なんだかしっくりこない…。それを極めているのが国立スポーツ科学センター(東京都北区)。日本人アスリートのメダル獲得をミッションとするトレーニング+研究の施設です。スポーツニュースにウトイ私でも知っている超有名アスリート達が、日常的に出入りしているとか。そんな華やかなところに、未来館友の会イベント、リアルラボ@国立スポーツ科学センター〜スポーツを支える科学って?〜のサポート役として行ってきました。

全員集合したら、さっそく、スペシャルツアーのはじまり。

地下に降り、 むんとした熱気と塩素のにおいとともに私たちを迎えてくれたのが、大きなシンクロプール。平たい……。水面とプールサイドの高さがまったく同じで、ぼーっと歩いていたら落ちてしまいそう。波が壁にあたると渦ができ、演技しにくくなるからだそうです。ちなみに、欧米人の脚線美に対抗すべく、陸上の生活ではほとんど歩かない選手もいるとか。

次に向かったのが、ボート&カヌー実験場。屋内にあるってどういうこと?でも見て納得。いわば水上トレッドミルです。カヌーやボートがすっぽり入る大きさのプールに、人工的に水流をつくります。

今度は階段をのぼり、低酸素宿泊室。まっさきに「高地トレーニング!」と思いきや、実ははずれ。高地での試合に備えるための宿泊施設です。アスリート達は、標高2500mを超える高地で試合がある時、2、3週間前からここに泊まります。息を大きくすって部屋に入ると……、まったくふつう。ただ、この部屋で踏み台昇降なんかをするとキツイのだそうです。

次はトレーニングジム。トレーニングマシンがずらっと並び、普通のジムにしか見えません。が、ここのウリは、優秀なトレーナーのラインナップと、行った練習の測定・分析システム。せっかくやる練習。やりっぱなしは厳禁!

そして、私たちも体験できる!というフェンシングルーム。最近の日本人選手の活躍で注目を浴び、この練習場は広くなったそうです。かなり安全なスポーツ、との説明に半信半疑だった我々も、実際に剣をにぎり、そのぐにゃり感を実感して納得しました。今は剣先のセンサーで得点がつけられますが、昔はユニフォームについた刺し跡をカウントしていたそう…。技術の進歩に感謝です。

最後に、身体測定室。私ならスマート身体測定室とよびたい!メジャーを使わないで、測ります。体のパーツごとの長さに太さ。 赤外線カメラでスキャンした体の形がモニター画面に映し出されるのが、なんだか恥ずかしい…。

そしておまちかねのお昼ごはんは、最上階7階の展望カフェテリア。アスリートたちにも「おいしい」と評判だそう。日替わりのバイキング形式で、すぐ食べ物にありつきたいところですが、アスリート達はまず、備え付けのコンピューターと相談。今日のメニューから、何をどれくらい食べたらいいのかのアドバイスをもらいます。はぁ…おなかぺこぺこの時に食べるものをいちいち指示されるって苦痛。でも、今日完璧に指示に従えなくても、これを毎日続けることで、アスリート達が、食の基本を自然に身につけることを目指しているのだそうです。 

あっという間の2時間半。トレーニングだけでなく、それを測定してとことん分析するシステムで、アスリートがトレーニングに費やす時間やエネルギーを無駄にしない、そんなサポート体制を見ることができました。ひとりひとりの能力や努力は大事。でも今の時代、頂点に立つには、科学技術を駆使した専門家のサポートが不可欠なのです。

2011年、震災で揺れた日本に飛び込んできた、なでしこジャパン勝利のニュースには鳥肌がたちました。アスリート達のがんばりって、夢とか希望とか勇気とか、本当に前向きのエネルギーを与えてくれますよね。そんなアスリート達をサポートしている国立スポーツ科学センター。

そんな影のちから持ちのお仕事ぶりは、一般むけのツアーでも見ることができます。オススメです。

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