ロシア文学専攻からきました!

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皆様はじめまして!

10月より、科学コミュニケーターとして未来館にやってきました長谷川麻子です。

科学コミュニケーターという仕事の二本柱は文字通り「科学」と「コミュニケーション」。

「科学」とのお付合いはいまだ七転八倒のくるしみという感じですが、「コミュニケーション」の方は四苦八苦しながらも楽しめるようになってきました。

そんな私の専攻はロシア文学。

純然たる文科系学部の出身ですが、家族はみな理系。

ちなみに、家中の本棚をながめてみると、理系の本:文系の本=6:4ぐらい。

そしてうちでは、

妹「なんだか久しぶりにお祖母ちゃん(註:故人)に会いたいな~」

父「そうだね、いまや、かの天才(註:S・ジョブス氏)があちら(註:もし存在するならば、あの世)にいるからね」

などという非科学的な会話がしょっちゅう。

思考回路は、大学の専攻くらいでどうなるものでもないようです・・・。

さて、昨年末から開催中の「ウメサオタダオ展」。

会期も残すところ一週間。

なぜ科学館で梅棹忠夫?という方、

いやいやあの人は理系でしょ?という方、

どっちでもいいけど、これはすごいね(絶句)・・・という方、反応はいろいろ。

ご本人の著書『裏がえしの自伝』には「私のような文化系が~」というくだりもありますが、

感じ方は未来館内でも様々でした。

その梅棹とロシアとのつながりをひとつご紹介。

『知的生産の技術』(岩波新書、初版1969年)冒頭近くに登場する作家ドミートリイ・メレシコフスキーは、

1865年ペテルブルグ生まれ、1941年パリで死去したロシア人です。

ロシアでは、19世紀末を中心に活躍した詩人・評論家としてとくに有名。

日本語でも、詩のほか、アンチ・キリスト三部作とよばれる長編小説が読めます。

この三部作の主人公は、

古代ローマ帝国の皇帝ユリアヌス、

ルネサンス期の芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチ、

それにロシア第二の都市ペテルブルクの生みの親ピョートル大帝。

神をも畏れぬ所行でこの世の終わりをもたらすのでは、と同時代の人々に恐れられた三人。

それぞれの時代背景も登場人物も、まるで映画をみているように生き生きと描かれ、歴史小説がお好きな方にはおすすめです。

世界中を旅し、ありとあらゆる「こともの」を記録に残した梅棹がメレシコフスキーをどんなふうに読んだのか。

会期中、もう一度はヒントを探しに展示会場をのぞきたいな、とおもっています。

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