ストローが飛んだ! ~大科学実験 in 未来館

このエントリーをはてなブックマークに追加

3月31日(土)の午後のこと。2階の事務所で、席替えに備えて荷物整理などをしていたら、この時間は事務所にいることはめったにないはずの「大科学実験 in 未来館」の会場スタッフが姿を見せました。別の運営スタッフも一緒です。

「詫摩さん、大科学実験の会場で、大変なことが起こりました!

えっ!! いったい何が?!

でも、危険のありそうなところはスタッフが常駐しているし、

はっ!もしや足跡が壁から落ちて、お客さまを踏みつけたとか?!(注:布製)

[caption id="attachment_13367" align="aligncenter" width="430" caption="もしや、これが落ちたとか!?"][/caption]

「なにっ? なにが起きたの!」

ストローが飛びました

わからないですよね。こう言われても。「大科学実験 in 未来館」の企画者・詫摩も一瞬、何のことだかわからなかったです。

NHKの「大科学実験」では、「声でコップが割れる?」という回があります。コップを叩いたときに出る音と同じ高さの音を出し続けると、コップが振動し始め、ついには割れてしまいます。これを人の声でできるか?という実験でした。

「大科学実験 in 未来館」の会場でも、このときの道具一式を使って、皆さまにまったく同じ実験に挑戦していただいています。コップの振動は目ではわかりにくいので、番組でも未来館の会場でも、コップにさしたストローの揺れでわかるようにしています。

「ストローが飛びました」とは、ストローが激しく揺れて、コップから飛び出したという意味です。これに気づいて思わず脱力しましたが、「大変なことが起きた」というのは誇張ではありません。番組ではオペラ歌手など声自慢が集まって挑戦していましたが、ストローが飛び出すほどの勢いで揺らすことに全員が成功したわけではありません。

「もう、すごかったんですよ。声がこう、わーっと反響していて」と身振り手振りを交えながら興奮気味に話す会場スタッフ。声楽などをなさっているわけではなく、ごく普通の家族連れのお母さまとのこと。まだ、会場にいらっしゃるはずと聞いて、駆けつけました。

声楽家ではないと聞いていても、まわりに反響する声と聞いて、ふくよかなお身体の持ち主をイメージしていたのですが、オレンジのコートがお似合いの細身の方です。聞けば大科学実験のファンで、いつも録画をして3歳のお子さまを交えて見ているとか。今日はご家族3人で神奈川県からいらしてくださいました。本日が初・未来館だそうです。

その美声をぜひお聞かせいただけないかとお願いしたところ、写真撮影も含めて快く引き受けてくださいました。

手ぶれをしていてすみません。このときはストローが飛び出ることはなかったのですが、「なるほど、このお声ならば」と思いました。声の大きさだけならば、もっと大声の方もいらっしゃるのですが、たしかに周囲に反響します。ストローは反対側にパタッと倒れるように動きました。お見事です!

年度の最後の日となったこの日は、日本列島の上空に嫌がらせのように前線が伸び、東京は強風のため交通機関も大混乱!

(前線の通過後は急激に気温が下がり、寒冷前線のお手本を見せてもらったような気がします)

こんな荒天にもかかわらず、お越しいただき、ありがとうございました!

「行ってみなくちゃわからない 大科学実験 in 未来館」は4月9日(月)までです。お早めに!

※コメントをする際は「ブログへのコメント投稿について」をご覧ください

※「名前」は、ハンドルネームでも構いません

この記事への2件のフィードバック

私もチャレンジしてみましたが、ピクリとも動かずでした。

自称カウンターテナーの美声(!?)でもダメでした。

音程の正確さに加えて、どれだけ声が澄んでいるか(純音に近いか)が鍵みたいですね。

杉本さま

ご来場いただき、ありがとうございます!

そうなのですよ~。

番組でも一番揺らしたのは、美声の持ち主であるはずの

オペラ歌手でもロック歌手でもなく、

サッカー選手だったのです。

これは番組制作チームも予想外だったそうで、

そもそもサッカー選手に参加してもらったのは、

「多彩な人がいたほうが、映像的に面白いから」という理由だったようです。

歌手の方々の場合、

音程の正確さや声量には申し分ないはずですから、

やはり声の質が効くのでしょう。

(もっとも、要領をのみ込んだ後は、ストローを飛ばしていましたが)。

声の質や高さ、声量だけでなく、実はコツもあるのです。

まず、コップの真正面から声をあてるのが効果的なのです。

斜め上からになると、コップの手前の面だけでなく、

向こう側の面にも声(=空気の振動)がぶつかります。

そうなると、コップの振動としては相殺されてしまうのです。

未来館の会場では、普通の机にコップを置いているので、

大人の男性にはちょっと低すぎるかもしれませんね。

さらに、コップには声をあてると

振動しやすいポイントがあります。

90度づつ4カ所あります。

大科学実験の制作チームは、

番組で使うすべてのコップに対して、

このポイントを突き止め、シールを貼っています。

未来館の会場では、このシールが真正面に来るようにセットしてあります。

この揺らしやすいポイントの中間点にあたる4カ所では、

逆に、コップが共鳴していても、ほとんど振動しません。

なので、たまたまこの揺れにくいポイントにストローがあると

コップは振動しているのに、ストローは揺れないという現象が起こりえます。

会場のスタッフはストローの位置にも気を配っています。

けっこう奥が深いと思いませんか?

もし、月曜日までにまた来館される機会があったら、ぜひ挑戦してみてくださいね!

詫摩雅子

コメントを残す