ASIMO実演プチリニューアル!そうしたら、なんだか面白いことが起きました。

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みなさんこんにちは。科学コミュニケーターの鈴木啓子です。

未来館のアイドルといえば? アナグラのミー?

科学コミュニケーターの田村?(←本人が言っていました)

いえいえ、科学コミュニケーターのASIMOです!

ASIMOは通常1日2回、約10分間の実演を行っています。この実演はいつも大人気。

内容は「最新ロボットの紹介」です。

2012年11月22日から、紹介するロボットが新しくなりました。

ロボットは本来、人のために生まれ、人のために働き、人に合わせて動くためのもの。

でも人だって、ロボットの存在に慣れなていないと、将来一緒に働いたり、暮らしたりしづらいものです。

じゃあこちら側(人間側)からロボットに慣れていこう!というわけで、新しくなった実演ではASIMOと参加者の方との距離を縮める作戦にでています。

たとえばこんなやりとり。

ASIMO:このロボット、見たことある人?

ASIMOは後ろのスクリーンに映し出された乗り物を見たことある人に対して、自分が左手を挙げることで、手を挙げてもらおうとします。

これ、よくやりますよね。「これが、ほしい人!」といいながら自分が手を挙げるだけで、いっぱい手が挙がるのは、よく見る光景です。

 

最初はなかなか手が挙がりません……

 

こんなときは人間の科学コミュニケーターがASIMOと参加者をつなげようと「ASIMOと同じ左手を挙げてください!」とお願いします。

このあとも、ASIMOからの質問を科学コミュニケーターがつなぎ、参加者から声を拾う、ということを繰り返していきます。

 

そして皆さんがこの場に慣れてきてから、この質問。

ASIMO:このロボットたちはどこで働いていると思いますか?

 

スクリーンには、色々な姿形のロボットがうつしだされます。

 

今度は科学コミュニケーターなしでも声が出ます。

「びょういん!」「かいしゃ!」「いろんなところ!」「いえ!」

今まで、ASIMO実演をやっていても、最後のASIMOからのバイバイに手を振り返すだけで、実演中の問いかけに直接返事をかえしてくれる人は、ほぼ、ゼロでした。一緒に踊ってくれる方もいませんでした。

だから、最初にこの反応を見たときは、びっくりしました。

(科学コミュニケーターの先輩たちも、Hondaの方も驚いていました)

さて、このロボット達はどこで働いているのか、というと……

 

答えは「病院」!

2012年のロボット大賞を受賞したロボットたち。正確にいうと受賞対象となったパナソニック株式会社と松下記念病院による「生活支援ロボットソリューション事業の推進」プロジェクトのロボットたちです。

ロボット開発者が病院で求められているロボットを探りながら、病院と一緒に作り上げたシステムが評価されました。

私が特に注目しているのはHOSPI(ホスピー)。

(c) Robot Laboratory

 

HOSPIの仕事のひとつは、薬を薬剤部から必要としている場所まで運ぶこと。

 

例えば違う階にあるナースステーションに運ぶとしたら……

 

① 薬剤部で薬をおなかの中の棚に入れられ、HOSPIは廊下を進んでいきます。

② 向かい側から点滴棒を持って患者さんが歩いてきた! というときにも、本体の4面についているセンサーでうまくよけられます。

③ エレベータに乗る時には、無線であらかじめカゴを呼んでおき、目的階まですいすい。

④ そしてナースステーションに到着し、看護師さんがおなかの中から薬を取る……

 

という流れになるそうです。

薬を運ぶこの仕事は、今までは人がやっていたそうです。でも、ロボットに代わって貰えたらいいな、と思っていたのだとか。

希望を、ロボットで実現できた良い例ですね。

こんな風に人とロボットが一緒に働けるようになるには、ロボットが身近で動くことを受け入れる環境作りが大切だったそうです。

 

ASIMOも、将来私たちと暮らすときには環境作りがかかせません。

その一歩として、ASIMOと同じ動きをしたり、ASIMOに返事をすることに慣れる。そういうことも必要になってくるかもしれません。

 

みなさま、ぜひ一度未来館で、ASIMO実演をご覧下さい。

見る前と、見た後。

みなさんの中で何かが変化していたら、幸いです。

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この記事への2件のフィードバック

いつもこちらのブログ楽しく拝見させていただいてます

うちにもアシモがいてくれたら便利で楽しいだろうなと思います。でもなんかSFみたいで私が生きている間に来るんでしょうか?すいません、バカな質問で

高杉さま

こんにちは!コメントをいただきありがとうございます。

ASIMOが家にいてくれたら、便利ですよね。私も同じ質問を、もっとロボットに詳しい人に聞いたことがあります。

今のところ家で暮らすために必要そうな、最新型ASIMOにできることは…

➀画像認識で人を見分ける

➁名前を呼んでくれる

③案内してくれる

④前から来る人をよけながら誘導してくれる

⑤飲み物をお願いすると、ボトルから飲み物を注いで持ってきてくれる

…です。

これは、2007年型のASIMOではできなかったことです。たった4年でこれだけ技術が進歩しました。

とすると、高杉さんや私が生きている間におうちに来てくれるように進歩するかもしれません(ただしその場合には家にASIMOが動きやすいように色々なセンサーをつけたり、という工事が必要です)。

その際にはぜひ、ASIMOを高杉家に迎え入れてくださいね。

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