「Biophilia」にようこそ。ビョークの楽器をご覧になれます!

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同僚ディミのブログはご覧になりましたか?

なんとこの夏、ビョークが未来館でコンサート「Biophilia」をすることになりました(ごめんなさい、チケットは完売です!)

彼女が女優として出演した映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』に衝撃を受け、ビョークと出会った方も多いことでしょう。

「Biophilia」の目玉はビョークその人、これは言うまでもないことですが、舞台でその独特な歌声をささえるユニークな楽器もまた注目です。

じつは、ライブに参加できない方でも、この楽器を直に見る機会があります!未来館ではライブの期間中にあたる7月31日(水)から8月6日(火)まで、舞台セットをシンボルゾーンに設置してあります。そこにはビョークが使う楽器も置いてあるのです(詳しくはこちら)

「Biophilia」には不思議な楽器がたくさん登場します。それらは、ミュージシャンと科学者、メディア・アーティスト、楽器製作者のコラボレーションから生まれたもの。いったいどんなものだと思いますか??

たとえば「Gamelesteガムレスタ」。これは、銅鑼や種々の鍵盤打楽器によるインドネシアの民族音楽ガムランの響きと、アップライト型ピアノに似た鍵盤楽器チェレスタを掛け合わせたものです。ほかにも、電子音楽用に製作されたパイプオルガン、地球の自転を証明した「フーコーの振り子」からアイデアを得て、重力を利用して弦を弾いて音を出す「Gravity Harpグラヴィティ・ハープ」などがあります。「ガムレスタ」と「グラヴィティ・ハープ」は期間中、舞台セットの上に置いてあります。

まだ映像でしか見ていないのですが、私のお気に入りは「Hangハング」と「Singing Tesla Coilシンギング・テスラコイル」。

ひんやりした金属と温かい人間の手が触れあう「ハング」から、どんな音がうまれるのか。空からバリバリおりてくるはずの稲光が地面からにょきにょき生えてきて、枯れ木のようなおどろおどろしい残像を目に残す「テスラ・コイル」から、いったいどうやって音がでるの…?すこし詳しく紹介しましょう。

●「Hangハング」

「ハング」は、へんなたとえだけれど、中華鍋をふたつ合わせた黒い大きな貝のような姿の楽器。大きさは、大人の男性の両膝のあいだにちょうど収まるくらい。

2000年、二人の楽器製作者がスイスのベルンで考案しました。鉄鍋などさまざまな金属製品がどんな音を出すか、25年も研究を重ねた結果、うまれたものです。

「hang」とはベルン方言で「hand手」のこと。手や指の形や動きをフルに活用して演奏するため、この名前がつきました。

ビョークは「Biophilia」の楽曲「Virus」に、金属音は金属音でも、機械的な音ではなく人間的な響きをもった楽器を探していて、「ハング」に出会いました。この楽器、今回のビョークの楽器の中では比較的、小型です。持ち運びができるので、ステージに設置したままというわけではないそうです。ごめんなさい、ライブ観覧のお客さま以外はご覧いただけないですが、展示パネルで紹介しています。

●「Singing Tesla Coilシンギング・テスラコイル」

ビョークは「Biophilia」に自然の力を取り入れ、ショーのハイライトにしたいと考えました。

「テスラ・コイル」はアルミ製のケージに入った超高圧の変圧器で、ステージに稲妻を登場させるだけでなく、音楽にも“電撃”を加えます。なんと、長さ1.5mの稲妻が現れ、この電気アークから発生する音が、楽曲「Thunderbolt」でアルペジオ(分散和音)の低音域を担当します。

自然現象を模したようでもあり、檻にいれた危険な猛獣のようでもあり。ステージでの姿が楽しみです。

「シンギング・テスラコイル」はライブをしていないときは、ステージセットと一緒に見ることができます。

このほかに、ビョークがライブで一番大切にしているもっと身近な“楽器”があります。それは、ひとの声。

一人一人ちがう身体から出る声は、ときに信じられないほど豊かな声量や多彩な響きをうみだします。

というわけで、ライブ以外ではご覧いただけませんが、最後に、ビョークとともに舞台に立つ“亜麻色の髪の乙女たち”を紹介しましょう。

●コーラスグループ「Graduale Nobili」

2000年に結成された女声合唱団で、メンバーは10代後半から20代の女性24人。これまでにアルバムを2つリリースし、国際コンクールでの入賞歴も多数。

全員が、アイスランドの首都レイキャビクに本拠をおく13~18歳の少女による女声合唱団の出身。2つの合唱団で少女期をともに過ごしてきた仲間によるアンサンブルです。

アルバム「Biophilia」録音のため、ビョークとのリハーサルに4ヶ月をかけたそうです。

このほかビョークは、iPadを楽器としてライブでも使用。こうしたタッチスクリーンの登場は、ビョークの音楽作りを大きく変えたようです。

私もまだ、これらの楽器が実際に音を出すところをこの目で見たことはありません。

いま曲の歌詞を読みながら、音を想像して、楽器の到着を待っているところです。

また今回は、「Biophilia」ツアーと平行して、ビョークのアイデアから生まれたワークショップ「Biophilia educational program」が開催されます。

ビョークの故郷アイスランドから講師が来日し、日本人音楽講師や未来館の科学コミュニケーターとともに、新しいテクノロジーを通して科学や音楽を直感的に学ぶという場。

ワークショップ開催地に選ばれたのは世界でたった8カ所。そのひとつ東京で、ワークショップに参加できるのは小学校4年生から中学校1年生の子供たち合計30名だけですが(ごめんなさない、これも締め切りました!)、舞台セットとその上に置いた楽器は、公演期間中の7月31日(水)から8月6日(火)まで、未来館1階シンボルゾーンGeo-Cosmos下にて、どなたでも自由にご覧いただけます。

ビョークがライブで実際に使用する楽器です。

皆さんもぜひ、見にいらしてください!

ブログ管理人より

楽器はステージの上に置かれた状態でご覧いただくため、7月30日16時ごろにタイトルを「『Biophilia』にようこそ。ビョークの楽器を特別展示」から現在のものに変更しました。また、本文も一部、修正しました。ご了承ください。

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