未来館で『養殖』始めました! その2

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みなさん、未来館3階の実験工房にある水槽はご覧いただけましたか?

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実験工房外側から見た水槽

現在、として小学5年生から中学3年生の7人が、養殖を実際に体験することで、その意味や大切さを学んでいます

11月4日(月)は、ヤマメの人工授精を行いました。
よく質問されるのは、なぜ養殖のプログラムに人工授精の体験を取り入れたか?ということです。

実際の養殖では、その多くが養殖で育てた親魚から卵と精子を採取するところから始まります。しかし、未来館で養殖しているクエとヒラメは、稚魚まで 育てられたものを持ってきました。そのため、養殖を考える際には避けて通れない「命を生み出す」という行為を子ども達に直接体験してもらいたくて、人工授 精を組み込みました。淡水魚であるヤマメを選んだのは、時期と技術的な問題を考慮した結果です。

まずはオスから精子を採取します。

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一人がおさえ、もうひとりがお腹をしごきます。

次にメスのお腹から卵子を採取します。

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ボウルの中に見える黄金色の球が卵子です

精子と卵子を合わせて、人工授精を行います。

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採取した精子を注射器で卵子に合わせます

受精卵は、手作りした孵化装置の中で育てます。
飼育水温と日数をかけたものを積算温度といいますが、ヤマメの場合、積算温度が400℃になると孵化が始まります。水温を10℃に設定しているので孵化まで約40日です。孵化の様子を観察した時の様子は、次回のブログで紹介します。

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孵化装置の外観

今回のヤマメは、の小林正芳さんにご提供いただきました。また、人工授精はNPO日本養殖振興会の齋藤浩一さんに指導していただきました。3枚目の写真の左に写っているのが齋藤さんです。

では、1回目に続き、子どもたちの2回目の感想を紹介します。

『今 日はアルビノヤマメの人工授精と僕ら、養殖グループのチーム名決めを行いました。まずは、アルビノヤマメとは何か説明します。アルビノとは突然変異によっ て、メラニン色素が欠乏し、色が白っぽい生物のことを言います。つまり、今日は白いヤマメの人工授精を行ったのです。腹をしごき、卵子と精子を採取し、結 びつけました。その後、チーム名を決め、「ジュニアようしょく魂セブン」に決まりました。ヤマメの命に感謝し、この文を終わりにします。』(下川さん)

『私は、クエとヒラメのお世話を学んで、今までエサを与えるだけで生きられると思っていたけど魚も人間と同じようなお世話をしないとだんだん弱って行くと知りました。
 人工授精では、白いヤマメがいると初めて知りました。卵と精子を取ると死んでしまうと聞いてショックを受けましたが、新しい命が生まれると思うと少しホッとしました。卵がかえるのが楽しみでわくわくします。とてもきちょうな体験でした。』(椎名さん)

『今 まで知らなかった事、それを知るのが未来館だと僕は思います。「ヤマメとサクラマスの共通点は何ですか」と聞かれて、即答できる人はそこまで多くないと思 います。僕も知らなくて驚きました。なんと同じ魚なのです。何が同じかというと、遺伝子が同じなのです。違いは、川に住んでいるか、海や沼などに住んでい るかです。住んでいる場所によってこんなに姿や形が変わってしまうことを不思議に思いました。皆さんも、未来館に行った時は、新たに疑問に思ってくださ い。新たな発見があると思います。』(武正さん)

感想にもありましたが、グループ名もメンバーで議論した結果、ジュニアようしょく魂(スピ リットと読みます!)セブンに決まりました。まだ子どもである(ジュニア)メンバーが魚の命を預かり育て、その命を最後に頂くことに感謝し(魂をこめ て)、最後まで7人で養殖を行う、というのが由来です。

これからのジュニアようしょく魂セブンの活動にご期待下さい!

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