未来館で『養殖』始めました! その4

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月1回ペースで半年間にわたり活動していた、クラブMiraikanのチーム『ジュニアようしょく魂セブン』。

3月末には総まとめの発表会を行い、無事に全回終了しました。

今回のブログでは、4回目に行った活動をご紹介します。

4回目は、神奈川県水産技術センターを訪問し、実際の養殖現場を見学しました。

(この見学会は「リアルラボ@神奈川県水産技術センター」として実施され、『ジュニアようしょく魂セブン』以外のクラブMiraikan会員の方と一緒に訪問しました。)

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神奈川県水産技術センターは、三浦半島の南端、三浦市三崎町城ヶ島にあります。

養殖技術の研究・開発、魚介類の資源管理のための調査、いろいろな機器を利用した海洋観測など、水産業にかかわるさまざまな取り組みをしています。

 

まずはじめに、資料や標本を見せてもらいながら、水産技術センターの取り組み、神奈川県の水産業などについて伺いました。同じ神奈川県内の海でも水深、海流、河川の流入の影響で漁獲されるものが変わることや、漁の方法や道具もそれに応じて変えることなど、知らなかったことだらけ。話に釘付けでした。

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そして、いよいよ施設の見学です。

ジュニアようしょく魂セブンのメンバーにとって、今回の見学での最大の関心は、実際の養殖や養殖に関する研究が、どのように行われているか?ということです。

まずは、研究用ヒラメの飼育現場の見学です。水産技術センターでは、養殖魚が病気になって弱ったり死んだりする被害を減らすため、DNAレベルで病気に対する強さを調べ、耐病性の高い養殖魚の選別などを行っています。未来館で行っている養殖もヒラメです。水槽の作りや飼育方法に興味津々です。熱心に水槽の構造を調べていました。

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次は、放流用稚貝(種苗といいます)の生産現場の見学です。アワビの稚貝を見せてもらいました。

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上の写真で、波形の板についている白い粒が稚貝です。1年かけて2cmになるまで育ててから、放流しているそうです。その数およそ40万個!そのうち、大きくなって将来、獲れるのは10%だそうです。

子どもたちは、学校の校庭くらい広い種苗生産現場にまず驚きです。そして、自分たちの知っているアワビの大きさを思い出しながら、稚貝の小ささに驚き、さらに、稚貝のエサとなるプランクトンから生産していることにも驚いていました。養殖業の奥深さを感じ、手間暇がかかる職人的な世界に引き込まれていました。

 

最後に見学したのは、海洋観測室。海洋観測データや沿岸・遠洋漁業の漁獲情報をまとめ、提供しています。

 魚を直接的に育てることだけが養殖業ではないんだ、と気づきます。日本の小学校では5年生で、日本の水産業として、養殖を学びますが、今日の見学後、養殖の印象が変わったと言っている子が多かったのが印象に残っています。

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では、ここでメンバーの感想を紹介します。

 

『東京と神奈川の漁の種類や方法が違うことに驚きました。水深と環境の違いに応じて、漁の仕方を研究しているそうです。センターの皆さんや漁師さんたちは、生態系を崩さないために稚魚を獲らないなど、色々な取り組みをしているんだと思いました。』(武田君)

 

私たちの食卓を支えるために行われている、たくさんの地道な取り組み。わかっているつもりでしたが、現場を見学して感じたのは、私が思っている以上に、こつこつと取り組まなければいけない、ということでした。以前と比べ、ものごとを視る時の時間軸の長さが明らかに変わりました。また、未来館での日々の養殖や水産技術センターの見学を通して、食卓にあがる魚の味がかわったように思います。

 

年末のお忙しい中、見学させていただいた神奈川県水産技術センター、案内していただいた高田様、どうもありがとうございました。

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