国際植物の日のイベントで植物について一緒に考えよう!

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こんにちは、鈴木啓子です。

突然ですが、みなさんにとって植物はどんな存在ですか?
東京に住んでいる私にとって、一番身近な植物は家で育てている観葉植物です。
次に身近なのは、実家で父がせっせと作っている野菜たち。 今は大根がとれているそうで、夏になるとナスやピーマン、トマトが送られてきます。とっても楽しみです。

さて、この植物たち。一見、どの株も同じように見えますよね。
ナスだって、ピーマンだって、トマトだって、形がいびつなものもあるけど、どれも同じ"植物"に見えませんか?


でも、私たち人間がひとりひとり顔も体質も違うように、つまりは遺伝的な違いを持つように、植物だって株ごとに遺伝的な違いを持っています。
そして、人間が遺伝的に違いの少ない相手と近親交配をすると、虚弱な人が生まれやすくなってしまうように、植物も弱体化していきます。
つまり、この遺伝的な違いが大きいことが、その植物種が生き続けるのにとっても大事なんです。

植物は自分で移動してパートナーを見つけることはしません。
花粉を運ぶのはなどに頼っています。
これで、どうやって遺伝的な違いを保っているのでしょう?
そのしくみの1つが「自家不和合性」です。 自分のめしべと、自分の花粉では受精せず、他の株の花粉とのみ受精するのです。

20140530_suzukik_01.jpgのサムネイル画像

下段、他家受粉と自家受粉の写真を比べてください。アブラナでは、他の株の花粉とめしべがくっつくと、花粉からめしべに花粉管という管が伸びて受精できますが、自家受粉では花粉管が伸びません。

 

このしくみは種によってやり方が違っていて、どれもユニークなやり方をしています。

でも、人間が介入した植物、例えば野菜のなどの同じ品種では、とっても遺伝的に偏りがあります。
例えば日本人の主食のイネは、南北に長い国内で育てることができるように、そして安定して収穫できるように、その土地の環境に合わせた形質を持つものが選ばれ、栽培し続けられています。
そうやって人の手で選び続けると、徐々に同じ品種の植物内で遺伝子が揃ってきてしまうのです。

もしも、その野菜に大きな影響を与える病気が蔓延したら。 そして、遺伝的に耐性を持つ株がほとんどなかったとしたら、その種は死に絶えてしまいます。
私たちの食べるものが、一気に減ってしまい、困ってしまうかもしれません。(もちろん、他の野菜を食べればいいじゃないとか、遠くから買ってくればいいじゃないとか、遺伝子組換えで病気に耐性のある品種をつくったらいいじゃない、という考え方もあると思います)

そうならないために、私たちは植物とこれからどう付き合っていけばよいのでしょうか?

 

来る6月7日(土)に、自家不和合性を研究している高山誠司先生をお招きして、これからの植物との付き合い方について一緒に考えるイベントを行います。 このイベントは、植物の大切さについて世界中で考える「国際植物の日」に関連したイベントです。毎年5月18日からの前後1ヵ月に、未来館でもイベントを行っています。 人間だけではなく、どの生きものにとっても必要不可欠な存在、植物を見つめ直す機会として、ぜひみなさんもご参加ください!

このイベントの詳細はこちらをご覧下さい。

※本イベントはUstreamでのライブ中継も行います。遠方のかたもぜひご覧ください!

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