未来館で『養殖』始めました! その5

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 月1回ペースで半年間にわたり活動していた、クラブMiraikanのチーム『ジュニアようしょく魂セブン』。

3月末には総まとめの発表会を行い、無事に全回終了しました。

今回のブログでは、5回目に行った活動をご紹介します。

5回目は、近畿大学水産研究所から家戸敬太郎准教授をお招きし、お話を伺いました。

(このトークイベントはサイエンティスト・トーク「完全養殖~天然資源にたよらない養殖研究の最前線~」として実施され、『ジュニアようしょく魂セブン』以外の一般来館者の方と一緒に参加しました。)

 

 

 

世界で初めてクロマグロの完全養殖を成功させたのが、近畿大学水産研究所です。完全養殖とは、卵や稚魚を捕まえてきて育てるのではなく、養殖魚から得た卵や精子でサイクルを回していく養殖法のことです。32年に及ぶ研究の末に成功したクロマグロの完全養殖をはじめとする近畿大学水産研究所の取り組みや、現在の研究を家戸先生から伺いました。

 

まだご覧になっていない方はぜひご覧下さい。

 

イベント終了後は、『ジュニアようしょく魂セブン』のメンバーから家戸先生にインタビューを行いました。

 大学の先生に質問するのは、みんなはじめてです。しかし、緊張しながらも自分の言葉でしっかりと質問していました。

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やり取りのいくつかを紹介します。

 

メンバー「未来館で養殖しているクエが他のクエをいじめます。どうしてでしょうか?」

家戸先生「いじめているように見えるのは人間の解釈です。縄張り争いをしています。クエは縄張りを持つ魚なので、海と比べると狭い水槽で養殖すると、そういうことがおこります」

 

メンバー「マグロは大きくなる過程で味が変わりますか?」

家戸先生「変わります。小さい時は全然美味しくない。私は食べ比べたことはないのですが、50kg、100kg、200kgのマグロを比べると200kgのマグロが一番美味しいそうです」

 

メンバー「養殖をするには、エサとなる魚を獲らなければいけません。魚をふやすための養殖が、魚を減らすことにならないのでしょうか?」

家戸先生「答えるのがとても難しい問題です。両面あると思います。広い視野と、長い目で見て、一方で、漁業で生活している人たちのことも考え、短い目でも見て、考えなければいけません。でも、たくさん獲れる魚を人間が必要とする魚のエサにするなど、コントロールすればかならずプラスになる養殖があると思います。私はそういう養殖をやりたい」

 

以前、「一番にやる勇気がなかったから、次回は一番に手を挙げたい」と言っていたメンバーが最初に質問をしたり、「良い質問ですね」と家戸先生から褒められたり。メンバーが日々成長していることが実感でき、とても嬉しい一日でした。

 

養殖について少しでも多くの人たちに知ってもらいたい、と和歌山からおこしくださった家戸先生。現状では課題もあるが、きっと解決方法はあるとおっしゃっていたのが印象に残っています。この日は、関東地方が記録的な大雪に見舞われた翌日。お足元が悪い中、どうもありがとうございました。

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イベント概要

「サイエンティスト・トーク「完全養殖~天然資源にたよらない養殖研究の最前線~」

開催日時:2014年2月9日(日)14:30~15:30

開催場所:日本科学未来館1階シンボルゾーン

参加者数:93名

 

イベントアーカイブのURL:

http://www.youtube.com/watch?v=mpW7muXAI00&feature=youtu.be

 

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