ラボたんけん!①あなたの意識はテレサに沈んでいく

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未来館は、展示だけじゃないんです。

ロボットや太陽電池、そしてコミュニケーション。最先端の研究が集まる「研究棟」もあるんです。その研究室の中には、いったいどんな人がいるのでしょうか? どんなものがあるのでしょうか? シリーズブログ「ラボたんけん!」を7、8月に連載し、その内部を紹介したいと思います!

今回はシリーズ第1回目。慶應義塾大学大学院メデイアデザイン研究科の舘暲教授の研究「さわれる情報環境プロジェクト」をのぞいてみましょう!

 

 

 

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重厚なマシンを背負って顔や手を動かす。

すると、隣のロボットがリアルタイムに同じように動く。

名前はテレイグジスタンスロボット「テレサ」

 

あなたの脳に届く視覚は、テレサが見た風景。

テレサが持ったコップの感触も、あなたの指に伝わる。

 

あなたの意識はゆっくりと自分を離れ、

となりのテレサに沈んでいく・・・。

 

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「テレイグジスタンス」「Tel(遠隔)existance(存在)」という意味で、舘先生が作った言葉です。遠くにあるロボットを自分の分身のように操作できる技術を表しています。しかし、ただの遠隔操作ではありません。テレサが感じた視覚や音を共有できるだけでなく、衝撃や痛みなどの「触感」も感じることができるんです!

 

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今回テレサを操るのは、舘プロジェクトのこの男性です。両手に専用のグローブをはめて、頭の装置を取り付けて準備完了。

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「みなさん、こんにちは!」

  男性が両手を振ると、テレサも同じ動きをします。研究室を訪れていた科学コミュニケーターたちも、テレサに向かって元気に手を振り返します。

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さっそく目を隠そうとする科学コミュニケーターたち。テレサを操っている男性は、自分の目が隠されているように感じたようです。

 

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物を持つこともできるんです。プラスチックのコップを両手に持っています。片方はからっぽ。もう一方には、色とりどりのビー玉が入っています。コップを丁寧に傾けて・・・「ガラガラガラ」。ビー玉を移し替えることに成功しました!

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「自分に似たこのヒトは誰?」

テレサを操作している人が、テレサの視覚で操作する自分自身を見たときの感想です。なんでも、テレサに自分の脳を送り込むような感覚になるようです!

ボールをいきなり強く投げられると、「ビクッ!」ってなりますよね?テレサに同じことをしても、ビクッ!となるらしいのですが、操作する人の動きがそのまま表れるので、ロボットなのにものすごく個性が出るらしいです。

「プログラミングで命令した動きじゃないから、

人間みたいに親しみを感じる。

テレサの向こう側にその人が見える!」

興奮した科学コミュニケーターはその後、テレサと両手をつないで踊っていました。

 

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ある科学コミュニケーターは考え込みました。

「この技術で何ができるだろう?」

家にいたまま遠くで働けるとか、宇宙や災害現場などの人が行けない環境で作業できるとかが挙がっていました。

もし将来、テレサにのり移ってまちを歩けたとすると、名前や顔を持たず、匿名のまま現実世界で活動できることになります。インターネット上の自分の分身のキャラクター「アバター」のまま、現実世界を歩くような時代がやってくるかもしれません。私はそんな妄想をしました。

みなさんはこの技術を何に使ってみたいですか?

 

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こんな日ごろ入れない研究室を探検できるイベントを、夏休みに企画しています。題して・・・

Miraikanオープンラボ2014~研究者の"秘密基地"を探検しよう!

まもなくワークショップの募集も始まりますよ! お楽しみに!

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