ラボたんけん!⑤「もしも空中に絵が描けたら・・!」

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もし、空中に自由に絵を描いていいよと言われたら何を描いてみたいですか?

空.jpg

空中なので縦、横、高さのある三次元、つまり3Dです。


私ならこんな想像をします。
夏といえば花火を見たい!でも花火大会は混むし、自宅のベランダでミニチュア花火を好きなように描けたらいいな・・!

花火.png

ある瞬間突然、UFOを書いて友達を驚かせてみたい・・!どんな表情をするだろう。

UFO.png

そんなドラえもんの世界のような技術を開発しているプロジェクトが未来館の研究棟にあるんです。

その名も『空中3Dディスプレイプロジェクト』

3Dというと、映画館やテレビでメガネをかけて見る3D映像のイメージが強いかもしれませんが、これらと違う空中3Dディスプレイの特徴がいくつかあります。

特徴その1、見え方:どこから見ても3Dに見える

「どこから」というのは上や下、斜めから見ても、また見ながら自分が移動して360°まわっても立体に見えるということです。なので例えばキャンプファイヤーを囲むようにしてみんなで1つの映像を見ることも可能です。

みんなで.png

こちらは先生の研究室にて投影した写真です。

空中3D1.jpg空中3D1.jpg

写真なので壁に投影しているようにも見えてしまうかもしれませんが、空中です。もちろんスクリーンはいりません。あえて言うなら空気そのものがスクリーン。

              空気がスクリーンって?!

そんな疑問が浮かびますが、ヒントは原理にあります。

特徴その2、原理:なぜ見えるの?

近年、映画館などでよく見る3D映像は、私たちの2つの目の視野の差を利用しています。視差があることで私たちは奥行などの立体感を感じることができ、それをさらにメガネで調整することでより立体感を出しています。つまり、擬似的に像を形作っています。

空中3Dディスプレイの場合は、視差をコントロールしません。空中に絵を描く原理自体は、雷が起こる現象と同じシンプルなものです。

が電気的な現象であることはご存知ですよね。雲の中で電気が空気の粒である分子にあたると、分子中の電子が飛んでプラズマという状態になってしまいます。でも飛んでいった電子はすぐに戻ってきます。このときに光がでます。空中3Dディスプレイでは、空気中の分子にレーザー光を照射し て電子をはね飛ばしてプラズマ状態を作り出します。雷と同じように、電子が戻るときに強い光が出ます。映画やスライドのように、光を投影するのではなく、 レーザー光を当てることで、空気中の分子を発光させているのです。発光の原理は雷と同じなので、レーザー光には十分、気をつける必要があります。人のいる ところにレーザー光があたったら危険です。

発光原理.png

 木村研究室には、同じ原理を使って手軽に見られる装置があります。

装置の名前はSRV(スーパーリアルビジョン)先日、未来館スタッフ向けにこの研究についての勉強会があり、先生方を講師としてお招きしてその装置を見せて頂きました。こちらは勉強会の様子です。

勉強会風景.jpg

写真左側に映っているのがSRVです。この装置を使って様々な映像を見ることができ、そのうちの一つを拡大したものがこちらです。

お面.jpg

写真なので伝わりづらいのが残念ですが、どの角度からでも見られます。
スタッフ向けの勉強会ではこんな問いを出しました。

みなさんなら、空中やSRVでどんな映像をどこで見たいですか?

回答にはいろいろありました。心臓の鼓動や3Dプラネタリウム、格闘ゲームなど。

みなさんは実際に見てみたいですか?そしてどんな映像を見てみたいですか?

研究棟を探検したい皆様へご案内です。
夏休み特別企画
Miraikanオープンラボ2014~研究者の"秘密基地"を探検しよう!~

特に「空中3Dディスプレイプロジェクト」見学についての詳細はこちら
講師:木村秀尉氏、浅野明氏(株式会社エリオ)
日時:2014年8月24日(日)13:00~14:00、15:00~16:00 (各回後半の30分)
参加方法:開催当日に、3階総合案内付近で整理券を配布します。 

この企画ではSRVを見ることができます。また何か聞いてみたいことがあれば先生と直接お話することもできます。どうぞお楽しみに!

 

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