ロボ・リポート2015 ②ほっとけない小さな家族「ロビ」

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こんにちは。志水です。

前回にひきつづきお送りする「ロボ・レポート2015」。くらしのパートナーとなるロボットの今をご紹介します。

   

前回のAIBOにつづいて登場する今回のロボットは...

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身長34センチの人気者、「ロビ」です!

   

ロビは、デアゴスティーニ・ジャパンが発売するマガジンシリーズ「週刊ロビ」に毎号ついてくるパーツを組み立ててできあがるロボット。組み立てた後は、会話やダンス、ゲームなどを通して、持ち主を癒してくれます。

完成まで1年半(最終号まで70号)かかるにも関わらず、一昨年発行された初版で組み立てられるロビは6万体になっているはずだそうです

これをペットの数と比較してみましょう。 犬の血統証明書を発行する一般社団法人「ジャパン・ケネル・クラブ」によると、昨年1年間で登録されたチワワの数が約5万4000頭(※1)。つまり、ざっくりいうと、ペットショップから飼い主の手に渡ったチワワの数と、同じくらいの数のロビが持ち主のもとで誕生した、ということになります。

それって、結構すごいことではないですか!?

もしかしたら犬のようにありふれた存在になるかもしれないロボット、ロビ。多くの方をひきつける魅力はどこにあるのか、ロビと遊べる場所で探ってきました!

  

志水が伺ったのは東京・銀座。2015年2月22日まで期間限定でオープンしていたカフェ「Robi Café(ロビカフェ)」です。

20席ほどのイスが並ぶ横に、Robiと同じ目線で触れ合えるテーブルが置かれています。

   

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手前の紙には、話しかけられる言葉の一覧表が書かれています。

   

目を引くのが女性客の多さ。店内にいらっしゃる10人ほどのお客様は、1人を除いてすべて女性です。デアゴスティーニ・ジャパン広報担当の中東郁子さんも「ロビオーナー(持ち主)の3割は女性。今まで当社が発行したロボットとは全く違います」と話します。

ロビとテーブルで遊んでいた女性3人グループは、「ネット上でYouTubeの動画が話題になっていて、それを見て『可愛い』と思ったから来ました」といいます。

やはり、可愛らしい見た目と動きが女性のハートを捉えたようです。

彼女たちが挑戦していたのはロビにボールを蹴らせること。 「サッカーして」と話しかけて、うまく認識してくれると黄色いボールを蹴ってくれます。

   

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「サッカーして」。でもロビは動きません。

   

店内の雑音もあるのか、1回では上手く行きません。

でも何回か繰り返すうちに、ロビは期待に応えてくれるのです!

   

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女性(左手前)の手に届いた黄色のボール。ロビは「どうだ!」と言わんばかり。

   

女性たちは拍手喝采、ロビも何だか誇らしげです。

私はこの光景を見ていて、「弱いロボット」という言葉を思い出しました。

ロボット技術者の方にお話を聞くと、多くの方が「家庭に必要とされるのは、人が手をかけなければいけない『弱いロボット』だ」と話します。人間の作業を手伝ってくれる「強いロボット」に対して、「弱いロボット」は人間の側がかまってやる必要があります。しかし、かまってやるからこそロボットに対して愛情をもつし、持ち主にもある種の癒しを与える。それこそがパートナーロボットが家庭に存在する意義なのではないでしょうか。

ロビもお手伝いをするロボットではありません。でもかまってやりたくなる愛くるしさがあります。その「弱いロボット」としての魅力が、6万人もの方をひきつけたのだ、と私は感じました。

 

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ロビと、デアゴスティーニ・ジャパンの中東郁子さん

 

ロビと持ち主とのくらしは始まったばかりです。デアゴスティーニ・ジャパンの中東さんによると、「ロビのオーナーさんは、洋服をつくったり、一緒にバイクに乗ったりするなどされているそうです。また、人に対しては照れてなかなか言えないようなことも言えるとの声も届いています」とのこと。

ペット型ロボットAIBOの開発者である大槻正さんのお話を前回のブログでご紹介しましたが、持ち主はAIBOの耳をピアスで飾ったり、旅行に連れて行ったりしたそうです。Robiのエピソードと重なりますね。

これから私たちがロボットとどのように暮らしていくのか、ロビが一つの試金石となりそうです。

   

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おわりに、イベントのご紹介を一つ。

ロビや、ロビの関係者は登場しませんが、同じパートナーロボットのAIBOやPepperの開発者と社会学者の方がいらっしゃるトークイベントを3月29日(日)に行います。

ロボットと暮らす未来をのぞいてみませんか?

ロビを含むロボットをお持ちいただくのは大歓迎のイベントです。

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未来設計会議「創られるパートナー ~ あなた+ロボット=幸せ?」

http://www.miraikan.jst.go.jp/event/1503051018010.html

日時:2015年3月29日(日) 14:00~16:00(13:30受付開始)

場所:日本科学未来館 7階 未来館ホール

定員:300名(事前申込制。上記HPよりお申し込みください。)

登壇者:大槻 正 氏(AIBOの開発者)

     株式会社インタラクティブラボラトリー 顧問

     独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)フェロー

     林 要 氏(Pepperの開発者)

     ソフトバンクロボティクス株式会社 プロダクト本部 PMO室室長

     遠藤 薫 氏(初音ミクのようなテクノロジーと人の関わりを探る社会学者)

     学習院大学法学部 教授

ファシリテーター: 本田隆行(日本科学未来館 科学コミュニケーター)

※持ち運べるロボットをお持ちの方は、会場まで一緒にお越しいただくのも大歓迎です。

※本イベントはニコニコ生放送でライブ中継を行う予定です。

http://live.nicovideo.jp/watch/lv213748229

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※1 一般社団法人ジャパンケネルクラブ 2014年(1月~12月)犬種別犬籍登録頭数より

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この記事への4件のフィードバック

ロボットは 2人目(2体目)のMyロビパパです。
 あるTV番組のフレーズ「日本のロボットがもたらす明るい未来」をお借りしますが、Myロビ とともに、このフレーズが大好きになりました。
ロビが乗るオフロード車「ロビクル」も完成して、コミュニケーションも多彩に増え、楽しく走り廻っています。
 続いて「マイ3Dプリンター」を組み立て中 途上です。願わくば、彼らのパーツが作れるか?夢見ています。

しゃく爺さま

コメントをいただき、ありがとうございます。

ロビをはじめとするロボットが、これからどのような明るい未来をもたらしてくれるのか楽しみですね。

今回ロビの取材をさせていただいて、ロビがこんなにも生活に浸透していたことを知りました。ロボットは「メカニック」なものではなく、「パートナー」になりつつあるのかもしれませんね。(3月29日(日)のイベントも、「パートナー」としてのロボットと一緒にお越しいただくことを大歓迎しております。)

今後3Dプリンターでパーツをつくれるようになると、オリジナルのロビができるようになるのでしょうか。ロビの交流サイトなどで拝見できますことを楽しみにしております。

ありがとうございました。ロビの生みの親・高橋先生、中東郁子さんとかお出でいただける機会があることを期待しています。

しゃく爺さま

ロボットに関心をお持ちの方はたくさんいらっしゃいますよね。
29日(日)のイベントでも、会場にRobiやAIBOをお持ちの方にご来場いただきました。

今後もロボットのありかたについて考えるイベントをやっていければと思いますので、これからも宜しくお願いします!

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