「みどり」の根回し?

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みどりの本田です!おかげさまで、最近本当に「みどりの科学コミュニケーター」になりました。

http://www.miraikan.jst.go.jp/info/1504281618193.html

みどりといえば、最近未来館の目の前の敷地がきれいに整備されました。

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以前は、うっそうとした木々が生い茂り、見通しが悪い場所と、開けているもののいかにも「草がボーボー」しているような場所でした。

それがきれいに整備されたんですね...でもそういえば、前はこんな木は生えていなかった気がする。じゃあこの木々はどこからきたのかな?

うーん、考えていてもどこから来たかはわかりません!

ただ、ほとんどの木々がどこか別の場所から運ばれてきたということは、想像がつきます。

これらの木々は、ちゃんと新しい土地でも根付くように、元の地を離れる前に「根回し」されています。(※注1)

その名のごとく、「根回し」をするんです。

その方法は、まず、太い根を切り離さないように幹の周りを掘ります。(図1参照)

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(図1:根の周りを掘る)

太い根の表皮の一部を一周ぐるっとはぎます。(図2参照)

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(図2:根の表皮を一周はぐ)

そうしてしばらく待っていると、新しい細い根が出てくるので、図のようになったら植え替えOK。

(※注1:移植するすべての木に施されるわけではないですが、特に植え付け時期がずれてしまった場合などに施されます。)

会議などで決めるべきことをあらかじめ内々に話しておく意味で、一般的に使われている「根回し」の語源は、実はこの植木職人がおこなっている技のことなのです。

職人たちは、ちゃんと木の1年の生活リズムや性質を理解して、木のケアをして、植栽をしてきたのですね。

このように昔から人とみどりは一緒に生活してきた歴史があります。

でもどんな関わりをしていたのか、これからもみどりと人は一緒に生活できるのだろうか?

そんなみどりと人の関係をずっと研究し、実践的な活動をされてきた博士がいます。

進士 五十八(しんじ いそや)先生です。

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進士先生は、内閣府「みどりの学術賞」において、今年受賞された2人の先生のお一方です。日本庭園の特色の解明、景観や自然の保存からみどりのまちづくり、ボランティアの育成までを手がけ、みどりに関する制度づくりにも携わられてきた進士先生。

そのみどりの博士によるトークイベントが6月20日にあります!これからの自然共生の時代、私たちがどのように暮らしていったらよいのか、そのヒントをいただきたいと思います。

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サイエンティスト・トーク「みどりでつなぐ-ひと・まち・地球」

2015年6月20日(土)14:00~15:00

日本科学未来館 3階 実験工房

詳細はこちら→ http://www.miraikan.jst.go.jp/event/1504281418189.html

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イベント後には、進士先生とお話しできる時間もご用意しています。

皆様のご来場、お待ちしております!


****<おまけ>********************

さて、6月も中旬に入りました。新生活を始めた人も、木で例えるところの「新しい根」が出てきたところでしょうか。

根が新しい土地で伸びていかないと木はあっという間に倒れてしまいます。だから移植後の木は、最初支柱で支えられているんですね、大きい木だったら3本くらいでしっかりと。あなたの3本の支柱は何でしょうか?

<参考文献>

・樹医をめざすあなたへ 樹木診断ハンドブック 監修・著 山本光二

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