「子どもの健康×環境」 環境省 始動!

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最近、アレルギーやアトピーに悩むお子さんや、男の子の方が生まれてくる割合が多いとか、子どもたちに変化が起きているのでは?と、そのような話がちらほら聞かれます。その原因の1つに化学物質や日本の環境の変化が考えられています。

次の土曜日、1月16日(土)14時から未来館7階の未来館ホールで、化学物質と子どもの健康をテーマにしたシンポジウムが開催されます。

ちょうど私が高校生の時(10年以上前)、環境ホルモンという言葉を初めて聞きました。「化学物質って怖いな」と思ったのを今でも覚えています。

それから時間が経った今も、様々な化学物質と私たちは密接な関わりを持って生活しています。インターネットでは「○○入りの製品は使うな!」と書かれている記事もあれば、同じ化学物質でも全く問題ないように書かれているものもあります。

私たちは何を基準に商品や住む場所を選んでいけば良いのでしょうか?そもそも化学物質は本当に人に影響を及ぼしているのでしょうか?もしかしたら他の原因によって影響が出ているのかもしれない...と考える人もいます。

これらの疑問に答えていこうとする調査が「エコチル調査」です!

正式名称は「子どもの健康と環境に関する全国調査」。

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環境省が10万組の親子を対象に、同じ人たちを継続的に13年追跡していく調査5年前から始めました。

子どもが母親のおなかの中にいる時からこの調査は始まります。

妊娠中に母親がどのような生活をしていたか、その後子どもの健康に何か影響が出るのか。

生まれた後も、生育環境によって出やすい症状などがあるのかもしれない...

この調査が進むと、これらのことがわかってくると考えられています。

★具体的に何を調査するのか


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全体の流れは図のようになっていて、段階ごとに血液や尿、母乳、毛髪などを母子(一部父親)から採取していきます。

たとえばマグロに水銀が多く含まれるということで、厚生労働省から妊婦さんには食べる量の注意喚起が出されていますが、血液を分析すると体内に取り込まれている水銀を測ることができます。水銀はご存じの通り、水俣病など、すでに胎児への影響が懸念されている物質の1つですが、どの時期にどのくらいの量を体内に取り込むとどういう影響が出るのか、など詳しいことはわかっていません。

喫煙についても、子どもへの影響が気になる方も多いかもしれません。母親が吸っていたり、子どもの周りで喫煙者がいたりする場合、子どもにどのくらい影響があるのか。これを調べるためには、子どもの尿に含まれる「コチニン」という物質を分析するとわかります。コチニンはたばこに含まれるニコチンが形を変えた成分なので、コチニンを測れば、どれくらいたばこの影響を受けているかを推定することができます。

これらの金属類や化学物質がどれくらい体内に入っているかがわかり、もし今後子どもたちの健康に影響が出てきたとしたら、その関係性を推測し、原因物質を除去することが可能になってきます。

それを調べるために、血液や尿などの試料が450万以上、10万人分の質問票調査、詳細調査では5000人分の家庭のハウスダストや健康調査も...。分析にはとても多くの労力・時間・コストがかかります。

これほどの大規模なデータは少なく、世界からも着目される研究になっていくはずです。

この膨大な分析から重要な結果がわかるのは、実はまだ先のお話。

でもこの調査の結果によって、これから生きていく子どもたちにとってよりよい環境を残していくための大きな一歩になることは確実です。

さて、現在の進捗はどうなっているのでしょうか?

それがわかるイベントが未来館で開催されます!

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2016年116日(土)14:0016:10

日本科学未来館 7階 未来館ホール

※事前申し込みが必要ですが、空席があれば当日参加も可能です。

参加費無料

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実際に研究に関わっている先生もいらっしゃいますし、特別講演として北野大先生もいらっしゃいます。

ぜひお誘い合わせの上、ご来場ください!

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