おいしさのヒミツ

このエントリーをはてなブックマークに追加

「鼻をつまんでリンゴとタマネギを食べると味が区別できない」という話を聞いたことがありますか?そんなバカな、と思いますよね。私も初めは驚きました。

ところで皆さんの好きな食べ物は何ですか。その食べ物のどんなところが好きでしょうか。真っ先に思い浮かぶのは味かもしれません。しかし私たちは味だけでなく、色合い、噛むときの音、舌触り、風味などでも食事を楽しみます。そう、「食べる」というのは視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚という人間の五感をフルに働かせる行為なのです。

私たちが匂いを感じるとき、呼吸で吸い込む空気と一緒に、匂いの元となる小さな分子を取り込み、それが鼻の奥の粘液に溶け、匂いを電気信号に変えます。そして、信号を受けた脳が匂いを感じるのです。食事のときに鼻をつまむと、この嗅覚の働きが抑えられます。匂いがないと本当にリンゴとタマネギの味を区別できないのでしょうか。早速、試してみることにしました。

まずは 、鼻栓をしてスープを飲んでみました。しょっぱい、酸っぱいなどの味は分かるのですが、スープの味が単純になってしまった感じです。そうこうしているうちに何と!スープの中に鼻栓が落ちてしまいました。鼻栓が外れた瞬間、スープの風味がワッと鼻を刺激します。

次はいよいよリンゴとタマネギです。そのまま食べると、歯応えが違うので、まずはすりおろします。

[caption id="attachment_594" align="alignnone" width="300" caption="すりおろしたリンゴ(左)とタマネギ(右)"][/caption]

そして鼻栓をして、目をつぶって、どちらを食べているのか分からない状態にして、1つ目を舌の上にのせます。甘味を感じたので、これはリンゴだな、と思いながら噛んでみるとツンとした辛さを感じます。そう、リンゴではなくタマネギだったのです。もう一方を食べてみると、1つ目より甘味が強いです。こちらがリンゴだったのです。

2つを食べ比べてみると、リンゴとタマネギを区別できました。しかし、噛まずに舌の上で味わうだけだと、味を区別するのは難しかったのです。そして、2つの味の差は、鼻をつままないで食べたときに比べるとずっと小さいものでした。みなさんもぜひ一度、試してみて下さい。食べ物の味が今までと違って感じるかもしれませんよ!

※コメントをする際は「ブログへのコメント投稿について」をご覧ください

※「名前」は、ハンドルネームでも構いません

この記事への1件のフィードバック

味覚センサーで有名な九州大学の都甲先生も、こういった味覚の特徴を利用した、

「ハイブリッドレシピ」というものを紹介していますね。

プリンにしょう油でウニの味、みたいなものを。

食べ物は、五感で味わっているということが良く分かりますね。

コメントを残す