SFを科学する ~スター・ウォーズ編①~

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はじめまして。科学コミュニケーターの佐尾賢太郎です。私は未来館が大好き。それは未完成の科学技術を扱っているからです。将来こんな技術ができてこんな社会が実現するかも!そう考えるとわくわくしてします。

同じ理由で好きな趣味があります。それはSF映画の鑑賞です。SFではまだ実現していない科学技術が登場し、ストーリーが展開されます。だからSFの中には科学がいっぱい!そこでSFの中の科学技術を切り取って、未来館の展示や、最新の科学トピックと絡めてみたい。それが私のブログの趣旨。

ちなみに私の一番好きな映画は「スター・ウォーズ」。スター・ウォーズといえば宇宙を舞台にした壮大なドラマ。そしてシリーズ全てにおいて、

「遠い昔、遥か彼方の銀河系で・・・」

と始まる冒頭のフレーズがあまりに有名です。

そこで最初のブログは、この映画の最初のフレーズから、宇宙を探ってみようと思います。

 

実は銀河は宇宙に数多く存在します。どれくらいあると言われているかというと、なんと1000億個!私たちの住む地球のある天の川銀河は、この中のたった1つにすぎないのです。

ちなみに1つの銀河の中には、太陽のように自ら光輝く星(恒星)が平均1000億個存在すると考えられています。つまり宇宙にはなんと1000億×1000億個、恒星があるのです!

さらに、銀河遥か彼方に存在しています。地球に一番近いアンドロメダ銀河でも光の速さで230万年かかるほど遠く(230万光年)にあります。最近、130億光年以上遠くに存在する銀河も発見されました。

アンドロメダ銀河 NASA ウェブサイトよりhttp://www.nasa.gov/multimedia/imagegallery/image_feature_1837.html

さて、ここで重要なポイントがあります。これら銀河の姿は光として観察できますが、光の速さでこれほどかかる距離にあるということは、今観測できるのは現在の姿ではなく遠い昔の姿なのです。アンドロメダ銀河なら230万年、最遠の銀河なら130億年以上昔の姿です。

つまり私達が今見ることのできるのは、まさ「遠い昔、遥か彼方の銀河系」姿なのです。私たちが夜空を見上げたとき、その中でスター・ウォーズのような壮大なドラマが本当に繰り広げられていたら・・・。そう考えると、とっても素敵ではありませんか?

 

未来館では宇宙に関する映像作品を多数シアター上映しています(関連リンク参照)。これらがすごいのは、何と言っても3Dだから。3Dで見る宇宙は迫力満点で、まるで自分が宇宙の中にいるかのよう。また「地球環境とフロンティア」というコーナーでは宇宙に関する多数の展示があり、私もよくここで展示解説をしています。

これらの映像や展示を見てより宇宙のことを知れば、スター・ウォーズのみならず、たくさんの宇宙をテーマにしたSFを、今まで以上に楽しめると思います。

<関連リンク>

4D2U

http://www.miraikan.jst.go.jp/exhibition/vr/4d2u.html

「BIRTHDAY」特設サイト

http://www.miraikan.jst.go.jp/sp/birthday/

「夜はやさしい」特設サイト

http://www.miraikan.jst.go.jp/sp/night/

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この記事への7件のフィードバック

「スターウォーズ」を導入部分に持ってきたのはとっても良い視点だと思いました。私は同志社大学SF研究会に5年間在籍しておおり、当時、大阪の梅田で「スターウォーズ」のオールナイトショーをみんなで見ました。友人達と共有したSFの一つです。「2001年宇宙の旅(アーサー・シー・クラーク)」で描かれたモノリスのようなものが月面や、木星の軌道上にあるかもしてないという夢は無くなりましたが、中国が有人宇宙飛行を実現したのはクラーク氏の視点の素晴らしいひらめきだったのでしょう。話は変わりますが北海道にもSF研究グループがあり「イスカーチェリ」というロシア語のSFを翻訳した機関誌を発行していました。「ソラリス」というSFを書いたロシアの小説家は有名になりましたね。アメリカ、ロシア、中国と3ヶ国が有人宇宙飛行を実現しました。日本は宇宙開発という視点でみるとどのような位置にいなければならないか真剣に考える時期に来ていると思っています。話を戻します。「スターウォーズ」にはフォース(気力)とかライトセーバー(剣)とかアジア的なものが多くでてきます。宇宙を考えるときアジアのことも大事にしなければならないのではないでしょうか?

佐藤さま、コメントありがとうございます。

同志社大にはSF研究会なるものがあるんですね。しかもスターウォーズのあの感動を仲間と共にリアルタイムで味わっていらっしゃるなんて!羨ましすぎです。

確かにスターウォーズにはアジア的なものが多く出現しますね。私がこの作品が好きなのはそういうところにもきっとあると思います。

さて、ご質問の件ですが、私は宇宙を考える場合には国や地域、民族などは関係なく、人間は地球人として平等であるべきと思っています。当館館長の毛利衛は、宇宙から帰還した際、「宇宙からは国境線は見えなかった」と発言しています。国際宇宙ステーション(ISS)にも様々な文化の方々が搭乗され、共同生活を送られています。

ただ、現時点で宇宙開発が先進国に偏っているのは事実でしょう。ISSの開発と運営はほぼ先進国が占めています。世界人口1、2位の中国とインドは、近年宇宙開発が目覚ましいですが、ISSへの参加が実現されていないところを見ると、まだまだアジアの宇宙開発は満足のいくものではないでしょうね。そういう意味では、人間が地球人として宇宙で平等であるためにも、これからはアジアも宇宙に積極的に関与していってほしいと思います。

僕もスターウォーズ&SFファンです。「遠い昔、遥か彼方の銀河系で」この冒頭、そういう意味にとらえるとスッキリしますね!目からウロコです。

あんなに技術が進んでいても戦争映画ってのが、悲しい気もしますが、深く考えずに次の書き込み期待しています‼

佐尾 賢太郎様

返信ありがとう御座います。話しが飛んでしまってすみません。現役の公立中学校理科教師時代に良く生徒にいわれました。ところでこんな話しはどうでしょう。

 GPS衛星網を中国と欧州が共同して打ち上げ独自運用する計画があるそうです。現在はアメリカが軍事用に打ち上げたGPS衛星網の一部を民用に解放しているので、精度がいまいちなところが多いのです。日本もGPS用に衛星を打ち上げていますが、これは1台では本当の意味でのGPSにはなりません。事業仕分けで2台目の衛星の打ち上げの予算に暗雲が蒔かれたのはとっても残念ですね。

 中国も欧州も衛星を打ち上げて静止衛星の軌道上へのせる実力はあります。あとはお金の問題だけですね。NASAは、ロケット打ち上げを民生のロケット会社にまかせて、火星を目指すことになりました。オバマ大統領は2030年代には人類が火星の上に立っていることになると語っています。ロケットの生みの親ロバート・ゴダードも火星を目指していました。SF「宇宙戦争」も火星人が地球に侵略することを題材にしました。

 2011/06/21NHKプレミアムCOSMIC FRONT発見驚異の大宇宙「旧ソ連、幻の宇宙計画」でも紹介されていますが、旧ソ連は火星へ人類を送り出す計画だったのですが、アメリカとの競争に巻き込まれ月へ人類を送り出す計画に変更されることとなりました。

 結果はご存じの通りアメリカが勝利したかに思えますが、今人類を宇宙に送り出しているのは旧ソ連が開発したスプートニクだけです。あとは民生のロケット会社にその役目が移されました。ということは宇宙開発がお金になる時代が来たと言うことですね。

 SF「ガンダム」ではジオン公国という独立国が描かれています。近い将来、いくつものISSが地球の軌道上を回っている時代は近づいています。さて話しが飛んでしまっているようなので戻します。

 新たなGPS網が中国と欧州が共同で作られた場合、アメリカは経済的な打撃を受けることになるでしょう。このようにしてNASA主導の宇宙開発は終わりを告げ、本当の意味で国境を越えた地球人が宇宙開発に着手する時代が来ています。私達も少なからずモデルロケットを活用して夢を追う青少年を元気づけるこをして行きたいと思っています。長文読んで頂きありがとう御座います。

訂正です。

ロシアのロケットは「ソユーズ」です。

 「スプートニク」はガガーリンが乗ったロケットでした。ガガーリンが宇宙へいってから50年、人類は月面基地をつくり火星を目指すか、ISSの集合体を作り地球軌道上から火星を目指すか2通り考えられるようになりました。

 私は個人的に宇宙エレベーターのようなものが出来て、地球軌道上に火星行き宇宙船をつくり14年かけて火星に人類が降り立つと思っています。オバマ大統領が2030年代に人類を火星到達させるといっていますが、片道14年です遅く計算しても2016年には地球を出発しなければ2030年代に火星に到達できません。慎重に考えるなら2030年代に火星を目指す宇宙船を地球軌道上から出発させることでしょう。火星到達は2040年代です。しかし、現在2011年、あと39年後には人類は火星に立っているのです。私は現在54歳ですから93歳まで生きられれば人類の火星到達の瞬間を見られます。わくわくしますね(^^)v

EcorI様

コメントありがとうございます。私もスターウォーズ大好きです。大好きなSF映画から様々な科学情報を発信できるこのブログは自分としても楽しみにしています。次回もスターウォーズを題材にしてブログを書く予定ですので、ぜひ楽しみにしていてくださいね。

佐藤吉男様

再度コメントを頂き、本当にありがとうございます。HPも拝見させて頂きました。佐藤さんの取り組み、とても素敵だと思います。そしてコメントの文面から、本当に宇宙やロケットを愛していらっしゃることがよくわかりました。私は知識面では佐藤さんに全く及びませんので、コメントからたくさんのことを学ばせて頂きました。ありがとうございます。人類が火星に到達する日のことを想うと、私もわくわくします。ぜひ人類はどんどん宇宙に出て行き、そして私達に夢を与え続けてもらいたいと思います。

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