たからもの

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こんにちは、科学コミュニケーター寺田です。

前回は、「3.11」を経て心に浮かんだ言葉」 を紹介しました。

皆さんにとっては、どのような言葉でしょうか? 引き続き、ぜひ教えてください。

# 現地で見つけた「たからもの」

今日は、「たからもの」のお話をさせて下さい。遡ることGW、宮城県の南三陸町と気仙沼市にボランティアに行ってきました。現地の風景・地元の人々の眼差し・言葉の一つひとつが、私の五感全てにそのまま残り、今後の活動へむけた大事な原点となりました。

たとえば、もともと家屋がひしめいて並んでいたはずの沿岸の町並みは、見通しの良すぎる風景としてただただ拡がっていました。東北地方の太平洋側沿岸を、全て鈍行列車で巡ったことがある私は、その景色にただ圧倒されました。地元漁師の方は、「今でも信じられない」と仰っていました。

3.11当日の津波は多くのものを流しました。そして、震災から2カ月近くたったGW時期でも、家財道具があちこちに散在している状況でした。まとめて「がれき」と呼ばれる品々です。

しかし、それら一つひとつに実際に手を伸ばしてみるとどうでしょう。家族の似顔絵、結婚式の写真、夏休みの絵日記などが多くありました。ご家族の大切な思い出でしょう。また、色彩豊かな着物・浴衣、直筆の手紙、仕事上の大事なやり取りの書類などもありました。現場にいた私達ボランティアは、自然に、こう呼ぶようになりました―――「たからもの」 誰が決めたわけでもありません。ただ本当に、自然に、皆がひたすら、「たからもの」を大切に一ヵ所に集めていくようになりました。活動終了後には、ご家族の関係の方にお預けしましたが、ご本人のもとにも届いたでしょうか。

「日常生活の中で、私達は特に意識をしていなくても、振り返れば本当に様々なものに囲まれ、それらと共に日々を刻んでいるんだ」と気づかされます。現地でも、至るところに、その「証」が溢れていました。

皆さんにとっての」は何ですか?

今このブログを読んで下さっているその空間にも、満ちているかもしれません。

次回は、地元の漁師さんとの交流と、「森と海の再生」に取り組むカキ養殖家さんのお話を紹介します。

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