料理もんも、Cooky!

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こんにちは、展示開発課 情報科学担当の鈴木です。

まるで定型文のようなご挨拶ですが、もちろん情報科学以外も好きです。

もんも紹介の第4回は料理もんも、その名もCookyのご紹介です。

開発者は杉浦 裕太さん。若きロボットクリエイターとして近年ますます有名になっている研究者です。

Cookyは料理をするロボットですが、今回は料理の作り方をどうやって伝えるかを中心に展示しています。

私たちが料理をするときは「卵を1個、油を引いたフライパンで半熟になるまで熱して、あらかじめ切っておいた野菜を…」というレシピに慣れています。

一方、Cookyでは動画編集ソフトなどでよく使われるタイムライン方式を採用しています。

料理開始→中火→1分後→油を入れる→卵を割り入れる→3分後…と時間を基準に指定する方法です。

レシピとあまり変わりませんが、ロボットにとっては「次に何をしたら良いか」がぐっとわかりやすくなっています。

私たちにとっても「今日はピーマンがないからパプリカを代わりにしよう」と変更するのも野菜をどのように入れ替えるか見ながら指示できるので安心です。

こんな風に料理法をデータ化する仕組みがあれば、たとえばフランスの一流シェフのコンソメスープもインターネットからダウンロードして自宅で再現できるようになるかもしれません。

私がとても重要だと思っているのはCookyの可愛さです。

いかにも料理ができそうなロボットでなく、小さなロボットが健気に食材を運ぶ様子は愛くるしいの一言。

仮に鍋に落ちてしまっても許せてしまいます。

この「許せる」という感覚は一緒に住むロボットに必ず備えていて欲しい性質です。

絶対に間違えないロボットもきっと間違えます、そのとき「絶対に間違えない」と思っていたら、怒りが倍増するでしょう。

杉浦さんがつくるロボットは見た目だけでなく動作も含めて可愛らしさを追究しています。

ASIMOAIBOもよく考えれば機械なのに、まるで生きているかのように振る舞い、私たちが愛着をもてるようデザインされています。

# それを言うならディズニーのアニメだってただの絵ですが、

やはり私たちが愛着をもてるようデザインされています。

このような研究はメディアデザインと呼ばれたりします。

興味のある方は翔泳社から出版されている『人はなぜコンピューターを人間として扱うか-「メディアの等式」の心理学』などを一読されると面白いかもしれません。

「ロボットの可愛らしさ」、今後のロボット研究において重要なキーワードとなりそうです。

【これまでの「もんも」記事】

  1. 「もんもとすむいえ」のご紹介
  2. 裏話「もんもって何ですか?」
  3. テーブルもんも、CRISTAL!
  4. 風もんも、AirSketcher!
  5. スイッチもんも、Push-pin!
  6. 時間もんも、CastOven!

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