(続)地球ディスプレイ、ジオ・コスモスの見どころ

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前回、ジオ・コスモスで確認できた台風6号の様子をご紹介しました(コチラ)。Twitterで、多くの反響をいただいたので、今回はもう少し詳しくご紹介します。

新しくなったジオ・コスモス

このジオ・コスモスは、開館当初からある未来館のシンボル展示です。発光体の消耗が進んだことから、今年、新しいジオ・コスモスに生まれ変わりました。それでは順番に。まずは、初代ジオ・コスモスです!

[caption id="attachment_3439" align="alignnone" width="430" caption="初代ジオ・コスモス"][/caption]

 

ディスプレイパネルの大きさ

以前のジオ・コスモスをよーく見ると、ところどころ映像が映っていないところがあります。というのも、正方形の発光パネルを並べて球体にしているため隙間ができてしまうのです。では、同じく正方形のディスプレイパネルで作られた、二代目を見てみましょう。

う~ん、とても色鮮やか。隙間なんて見えません!いやいや、ちょっと遠すぎましたね。実は、近くで見ると少~し隙間が見えます。でも、以前よりはとても目立たなくなり、未来館の展示開発者の言葉を借りれば「より、リアルな地球を感じてもらえるよう」になりました。同じ正方形のパネルなのに、よりリアルに。その工夫は、ディスプレイパネルの大きさと、その並べ方にあります。

今日は、パネルの大きさに注目してみましょう。2つを比べてみると・・・

初代ジオ・コスモスは、一枚のパネルの大きさが16 cm×16 cm。新しいジオ・コスモスはというと、9.6 cm×9.6 cmです。ずいぶん小さくなりました。ぜひ、来館した際には、どのように並べてあるのかにも注目してみてください。

ここで、豆知識。初代ジオ・コスモスには、最大でパネル一枚分の隙間ができており、そこに館長のメッセージ「地球まほろば」という文字が書かれていました。これをご存知の方から今でも展示フロアで聞かれるのですが、新しいジオ・コスモスにはそんな隙間は無いので、どこにも書かれていません。

台風の目が見えるほどの鮮明さ・・・

おわかりでしょうか?新旧ともに、中から投影しているのではなく、外のパネル自体が光っています。そして新しくなったジオ・コスモスの特徴は、色鮮やかな美しさ。これは、新しい発光体「有機EL」の性能によるものです。ちなみに、ディスプレイパネルを担当された三菱電機さんのHPはコチラ

これまでにない薄い層がディスプレイとなり、それ自体が発光できることから、すでに、大型のTVディスプレイにも用いられています。なんと、真横から見ても画像を認識できます。

新しいジオ・コスモスの鮮明さを、解像度で説明すると、以前のものより約10倍アップしています。先代をご覧になったことのある方は、ぜひ見比べにお越しください。台風の目の他には、何が見えそうかなあ?大噴火した火山の噴煙とか?

90日間の雲画像・・・

来館されると、雲のループ映像がご覧いただけます。意外と気づかれていませんが、実はこれは、イメージ映像ではありません!日本の気象衛星ひまわりをはじめとする、複数の気象衛星が宇宙からとらえた実際の地球のようすなのです。ちなみにこのデータに関わっている衛星は全部で11機。うち6機が、静止軌道衛星で、アメリカ3機、日本1機、ヨーロッパ2機です。のこりの5機は、アメリカとヨーロッパによる極軌道衛星です。

未来館のデータは、アメリカのウィスコンシン大学マディソン研究センターから送られ、未来館で球体に映し出すための画像処理をして、毎日更新された雲画像のループを見ることができます。

気象衛星は、一時間ごとに地球のようすを撮影。それをコマ送りにして、約10分で90日間のようすをみていただけます。最後のデータは、いつも一日前。毎日、データを更新しています。今なら、前回のブログでご紹介した台風6号のようすが、10月中頃まで見られますよ!

ぜひオーバルブリッジを歩きながら、宇宙飛行士の気分で地球を眺めてみてください。

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この記事への2件のフィードバック

初めてコメントさせていただきます。

私がジオコスモスリニューアルを知ったのは、休館中に学校の廊下に貼ってくれるあった壁新聞ででした。私以外誰も興味を持っていなかったようですが、私は楽しみで楽しみで楽しみで仕方ありませんでした。

初代ジオコスモスは確かに隙間が多く、毛利館長のサインがあるということは貴重であり、また、残念な事でもありました。

しかし、あれだけの大きさの、地球を身近に感じてもらうためのディスプレイがあること自体素晴らしいことだったので、当時はそんなことはあまり思っていませんでした。

ですから、その話を聞いた時「どうなるんだろう」と、ワクワクしました。

そして、未来館3階から2代目ジオコスモスを見たとき「地球が浮かんでいる!」と、本気で思ってしまいました。それほど美しく素晴らしいものでした。その時はあまりの衝撃になぜ美しくなったのか考えられませんでしたが、今回記事を読ませていただいて有機ELを使用した以外に、パネルのサイズを小さくして隙間をなくすということが考えてみれば当たり前ですが、どれほど重要なことかと思いました。

また、あのジオコスモスは人の手で設置されたそうですね。とても驚きました。

ブログにコメントをするのは初めてなのでどう書いていいかわからず、ずらずらと書いてしまいましたが、言いたいことはただ一つ!

ジオコスモスは本当に美しいということです!

お忙しい中長々と失礼しました。

これからも未来館を応援していきますので、頑張ってください!

IOさま

コメントありがとうございます。嬉しいです。

ジオ・コスモスのリニューアルについて、未来館の休館中にどなたかが壁新聞でご紹介くださっていたのですね!

とても嬉しいことです。

コメントでは、2代目のジオ・コスモスのご感想をありがとうございます。リアルな地球を感じていただけたようですね。この生のお声を展示開発者にも伝えなくては!

私たち科学コミュニケーターは、これから新しくなったジオ・コスモスを使って、より大きな視点でものごとをとらえ、私たちが考えるべきこれからの未来を発信できたらいいなと考えています。

私自身は、このジオ・コスモスを使って、海中を回遊するクロマグロやクジラなどの水産資源について、みなさんと考えてみたいと思っています。

ぜひ今度いらした際には、お気軽にスタッフにお声がけください。

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