アナグラの博士たち

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今、アナグラでは昼夜問わず、研究が行われています。

821日に公開する新しい展示「アナグラのうた~消えた博士と残された装置~」は空間情報科学によってもたらされる未来を、展示を通して皆さんに感じていただこうと考えています。1000年前に空間情報科学の博士たちの研究所であった「アナグラ」をお客さまに探索してもらうという物語仕立てになっています。展示空間内では常に位置情報を計測し続け、装置との対話の様子が「うた」になるという点など、これまでにない手法を取り入れています。

前回のブログで「次回は博士について紹介します」と書きましたが、今回ご紹介するのは2つの視点でみた博士です。

①今日のアナグラ

「アナグラのうた」は新しい試みが満載のため、公開間近の展示スペースは“1000年前の研究所”というだけでなく、実際に展示を作っている人たちが奮闘する研究現場と化しています。例えるならば、優秀な助手技師が集まった犬飼さん研究室で、他分野の研究者と共同研究をしているようなものです。

指示を出す犬飼ハカセと指示通り動く野沢助手

 

熱い議論をしながら今日も研究中

 

②物語のアナグラ

物語の世界、1000年前のアナグラにはどんな博士がいて、どのような研究をしていたのでしょうか?

アナグラにいた博士たちは、空間情報基盤の構築、移動情報の計測、生体情報の計測、個人情報の保護、情報の共有・活用の研究をしていました。その中の1人は、ERATOセンシング融合プロジェクトの前中一介先生が研究している超小型生体センサを参考にして生体情報の計測について研究してました

[caption id="attachment_4849" align="aligncenter" width="336" caption="絆創膏型生体センサ"][/caption]

博士が参考にしていた超小型生体センサは一見すると絆創膏のようにみえますが、気温、湿度、体温、脈拍、発汗量、3軸加速度で運動量と衝撃などを計測できます。それらのデータから、つけている人が今どんなところにいて、どんな状態なのかを知ることができます。得られたデータは絆創膏型センサの中でその場で処理され、無線ネットワークを通して病院や親族など遠く離れたところの人へ送られます。

データを受け取った人が、変化に気がつくことで生活習慣病などの疾患を未然に防いだり、注意力が散漫になりやすいことを警告することで大事故が起こるのを防いだり、遠く離れた家族の安否確認もできるようになります。

適切な時に適切なアドバイスをすることは薬と同じくらい重要な役割を担っています。

情報は薬になるのです。

絆創膏型センサは将来もっともっと小さくなっていきます。実用化はもう少し先かもしれませんが、展示してあるようなセンサを私たちが身につける日がきっとやってきます。

そんな未来も想像しながら、アナグラで研究していた博士たちの研究内容にも耳を傾けてみてください。あ、物語中の1000年前の博士と、現代の本物の博士の両方のことですよ!

<関連サイト>

8月21日より、2つの新規常設展示 「2050年くらしのかたち」「アナグラのうた~消えた博士と残された装置~」を公開します。(未来館の公式サイト「お知らせ」のページ

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