お詫び:「400年後への手紙」の内容に関して

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科学コミュニケーター天野です。

7月29日に「400年後への手紙」というタイトルの記事を掲載いたしました。しかし、ここで触れた内容に事実と確認できない点がございました。

前回のブログ記事の中で、私が飛行機の機内誌で読んだ話を紹介しました。トルコにある400年前に建てられたモスクの修復をしようとアーチのキーストーンを外したところ、そのモスクを建てた建築家シナンが書いた手紙があったという話です。この話の核心である「400年前からの手紙」の存在について確認がとれていません。

私が読んだのはJALグループの機内誌「SKY WORD」2007年12月号に掲載された「400年前からの手紙」(アニリール・セルカン著)です。前回のブログを書いてしばらくしてから、読者の方よりこの記事の信憑性に関して疑問があるとのご指摘をいただきました。

ご指摘を受けて事実確認をしたところ、16世紀のトルコにシナンという建築家が実在し、数多くのモスクを手がけたことは確認がとれましたが、そのシナンが手紙を残したという点については確認がとれませんでした。また、SKY WORDの編集部に問い合わせたところ、当時、担当だった方も掲載後に信憑性に疑問をもつようになり、筆者に確認しようとしたが連絡がとれなかったということでした。

 

なお、シナンはユネスコの世界遺産に登録されているセミリエ・モスク、スレマニエ・マスクをはじめ、数多くの建築物を手がけています。モスクを修復するときのために手紙を残したという事実を確認することはできませんでしたが、彼が偉大な建築家であったことはその作品が示しています。また、多くの建築家が建物の寿命と同じタイムスパンで、先々のことを考えながら設計しているのも事実です。この点に関しては、東京スカイツリーの作り手の想いを紹介する記事として、次回以降でお伝えしたいと思います。

 

多くの方に私のブログ記事をお読みいただき、ツイッターなどで好意的な反響をいただいたにも関わらず、不確かな情報を書いてしまい本当に申し訳ございませんでした。今後このようなことがないように情報の確認には万全を期していきたいと思います。また、もしこの情報に関して何かご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示いただければ幸いです。

天野春樹

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