開発中!実験教室 DNA鑑定コース!(仮)

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某国の首相は入れ替りましたが、それ以上に実験教室の入れ替えを上司からせっつかれている科学コミュニケーターのニョキ男です。

新コースのテーマはDNA鑑定! (仮)

先端すぎるDNA鑑定!!(仮)

SNP(スニップ)って聞いたことありますか?

はい、SMAP(スマップ)で検索してきた人、残!念!

SNP(スニップ)です。

わたしたちの体をつくる設計図(遺伝情報)は、文字数でいうと約30億文字。

ヒト一人の遺伝情報を一冊のに例えると、個人ごとの本に書かれている文章の約99.9%は同じです。

そのうち、1ページ(遺伝子領域)中の連続した数文字程度の違いが、個性として現れたりします。中には数文字どころか、たったひと文字しか違わないページが存在します。

それがSNP(Single Nucleotide Polymorphism; 一塩基多型)です。

イメージは↓の感じ。

Aさん - ・・・ATGCATATA・・・

Bさん - ・・・ATGCGTATA・・・

ほとんど間違い探しです。

しかし、たったひと文字違いとあなどるなかれ。

SNPの違いにより、多くの病気なりやすさ、の効果や副作用の度合いが違うことがわかってきました。さらに、個人の間でSNPが異なることを利用した、次世代DNA鑑定法が開発中なのです!

 

SNPのプロに突撃取材!

DNA鑑定コース(仮)を開発するべく、SNP解析の専門家、理化学研究所 ゲノム医科学研究センター久保充明(くぼみちあき)先生にアドバイスを伺ってきました!

久保先生は内科医から研究者の道へ進まれ、現在は病気に関連したSNP探索チームのチームリーダー グループリーダー副センター長

まさかそんなVIPが取材を引き受けてくださるとは思いもよらなかった私は、ガクガクブルブルしながら、研究室へ伺うと、

「未来館へはよく行ってますよ」

と、先生はとってもフランクに出迎えてくださいました♪

しかし、新しい実験教室のテーマを伝えると、

「うーん・・・実験教室としては難しいんじゃないかなぁ。SNPの実験は地味だしねぇ」

と難しい顔。。。ところが、

「DNAを○○にすれば、時間短縮できるね」

「未来館で使っている△△を使えば、同じように測定できるかも」

と、研究現場の作業を実験教室に落とし込むアイデアをどんどん出してくださり、

さらには

「犯行現場に××を3つ用意しておいて、容疑者A、B、Cは・・・」

と、ストーリーまでノリノリでご提案してくださいました!(伏せ字部分は乞うご期待♪)

久保先生に取材してよかった!

大当たり!

大吉以上の大当たり!

いうなれば、超吉☆

 

一流研究者の志、ヒラ科学コミュニケーターの心持ち

いっぱいアイデアをいただき、新コース実現の光が見えて大満足の私は、最後に、親身にしてくださった先生の人柄を知りたくなり、医師から研究者へ転向した理由を伺いました。

「今でも患者さんを診ていますよ」

「え!」

私は驚いてしまいました。

研究の道を選んだ多くのお医者さんは、臨床から離れ、研究一筋になるからです。

「ここに来たばかりの頃は研究に専念していたのですが、半年ぐらいで体調を崩してしまいまして・・・。『何のために研究をしているのか?』がわからなくなったんです。なので、『患者さんを救うための研究』という目的を見失わないよう、今も患者さんを診療しています」

と久保先生。つづけて、

「遺伝子だけで病気になることが決まるわけではありません。SNP診断で病気のリスクを見積り、リスクの高い人が発症を予防できるよう、研究成果を一日も早く患者さんに届けたいです」

と、静かですが力強い動機が先生の言葉の中にはありました。

久保先生の志に打たれ、私も、SNPという科学技術が可能にする新たな社会をみなさんに伝えるため、新・実験教室 DNA鑑定コース(仮の、(仮)を外すべく、気を引き締めなおしました!

理研・多型解析技術開発チーム 実験技師の芦川さん(左)と久保先生(右)

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