大台風に考える

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こんにちは。

夏のおわりの気配にさみしい思いをしています、科学コミュニケーターのムラシマです。

 

先日の台風にはびっくりしました。

あの日、健康診断で生まれて初めてバリウムを飲んだ私。

その強烈さには魂の抜ける思い。

ひきつりぎみの笑顔でなんとかASIMOの実演を終えると、「帰宅指示」がでているではありませんか。

わけもわからぬままバスにとびのり、電車にとびのり、品川駅での大混雑!

大多数の人が帰れないのに、毎日小旅行並みの遠距離通勤をしている私が帰れるはずはなく、即「帰らない」決断。

5分後には寝どこを確保!

魂がよみがえりました。

 

この我ながら鮮やかな判断力と行動力、未来館のアレがあってこそなんです。それは、

ワークショップ「あなたならどうする?大震災に考える ~防災編~」

センパイ科学コミュニケーターもブログ発信しているこのイベント。

実験ではなくカードゲームが主役だったりして、なんだか未来館っぽくない。

でも、かなり奥が深いんです。

東日本大震災の都心部での大混乱を振り返り、同じような災害が起こった時に、みんなが適切な判断のもと、かしこく行動できるように、という願いが込められていました。

 

このワークショップで着目したのは「コミュニケーション」。

そのからくりは、

イチ、災害時に自分がどんな行動をとるかを考える。

ニ、周囲と意見交換する。

サン、いろいろな立場や状況を考慮できるようになる。

すると……

ドン!かしこく行動できるようになる。

「コンセプト」とか「モデル」とかいうものはいつもシンプルで美しいものです。

実際に防災教育で使われている考え方とはいえ、「ほんと?大丈夫?」半信半疑なところもありました。

このワークショップをやってみるまでは。

そして、台風の日に、電車がとまった瞬間に、自分のなかのイチニサン、ドン!を実感するまでは。

 

あの日、都心部にいた人たちが一番知りたかった、でも分からなかったのは、台風の状態ではなく「いつ電車が動くのか」。

これが分かっていたら、どんなにかたくさんの人が計画的に行動し、駅の混雑を免れることができたでしょう。

でも実際の災害時に情報不足はつきもの。

「みんなが待ってるから待ってる」、「みんなが逃げないから逃げない」

これらが適切な判断ではないこともあります。

 

ワークショップでは、少なすぎる情報でムリヤリ意思決定をする練習をします。

とにかく、ああだこうだの多い話し合いになりますが、それがねらい。

もしこうだったらこうするけど……

状況に応じて行動がパターン化されてきたら、話し合いは大成功です。

大事なのは、限られた情報を、持っている知識で正しく理解し、その時の状況にふまえ、自分にいちばんぴったりでみんなに迷惑のかからない「かしこい行動」に結びつけること。

まるで限られた食材を、こだわりの調味料で、オリジナルなとびきりごちそうに仕上げちゃうみたいに。

そんな ”行動シェフ” を育ててゆくべく、このワークショップ、今後は未来館で団体のお客さま向けのプログラムとして行われていきます。

 

実はこのイベント、私にとっては未来館ワークショップのデビュー戦。

ひとことにワークショップをやるといってもシンプルには進まず、たくさんの話し合い、書類づくり&提出、やりなおし…。

新米コミュニケーターのムラシマには、充分すぎる学びがありました。

チームメンバーのセンパイコミュニケータ達、そしてボランティアのみなさんの協力で作り上げた、アットホームで学びの多いワークショップ、たくさんの方々のご参加をお待ちしています。

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