3D映像で変わる!?科学コミュニケーション

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1985年、茨城県つくば市で開催された国際科学技術博覧会(「つくば万博」、「"コスモ星丸"の万博」と言った方がお馴染みか?)。

当時、小学生だった私も両親に連れられて行ったはずだ。「はずだ」と書くのは、幼少すぎて記憶が曖昧だから。

形状記憶合金が電熱器の上でくねっていた事と、ロボットをいくつか見たのは何となく覚えている。占いかバイオリズムを印刷してもらったような気もする(当時プリンタは各家庭になどなく、かなりの高級品だった)。

ネットで当時の写真などを眺めても、見たような見ていないような光景がズラリと並んでいて、記憶喪失のようで気持ちの悪い気分になってしまう。

大人になり科学コミュニケーターとなった今なら、きっと興奮し一生の思い出に残ったであろう品々が展示されていたことが当時の写真からは伺える。

しばらく眺めていると、ふとある映像が思い出された。きっかけは上記の紹介ページで見た「鉄鋼館」というコトバだ。映像は徐々に鮮明に蘇り、しかも眉間がぞわぞわした。あ…思い出した!

「鉄鋼館」とは、日本鉄鋼連盟のパビリオン。ネットによれば上映されていた映像のタイトルは「人間と鉄-この永遠なるもの」。

当時は、十分ミライ的響きであった「立体映像」作品だ。私はこれを会場で確実に観た。

巨大なスクリーンに映し出されるのは、一心不乱に金属バットを素振りする野球青年や、フェンシングの細身の剣を正面に突き続ける少女など。

これを偏光方式のメガネをかけ、立体映像で観るという体験だ。映像はバットや剣が届きそうな位置までズームしているので、観客は「飛び出す」バットや剣から自然と身を伏せたくなる。

私は「飛び出す」バットや剣を眉間に受けながら、悲鳴をあげつつそれを眺めていたのだ。

映像中、おそらく人間と鉄にまつわるストーリーが語られていたと思うが、小学生の自分には強烈な映像と、それにより眉間に感じた違和感ばかりが残ってしまった。

--- 時は流れ、2011年10月21日。

当時の自分には思いも寄らなかったが、立体映像をつかって科学を語ることとなった。

内容は「太陽活動と地球環境の関係」。太陽活動と地球環境の関係を立体で観ることができたら、イメージもよりつかみやすくなるに違いない…と私は考えている。

3D映像が家庭用テレビや携帯ゲーム機などで普及してきた今、立体映像の衝撃は1985年と変化しているかもしれない。

85年当時のミライは既に現実となり、お茶の間や電車の中に何気ない顔で存在している。

参加した方々の心に残るのは、いったい何だろう。

そして、

小学生の皆さんがこの実演を見て大人になった頃、2011年の未来館にどんな記憶が残っているのだろうか?

眉間の違和感だけでも良いから、何かひとつでも思い出に残ってくれたらと思う。

お知らせ

太陽と地球にまつわるストーリーを、情報通信研究機構(NICT)制作の3D映像を使って語ります!

科学に対する理解や興味が、3D映像で深まるのかを体感していただきます。

イベント名:  立体視による地球磁気圏体験

開催日時:  2011年10月21日(金) 開場:10:00

※ご注意下さい、体験時間が変わりました

■1回目体験:10:15~10:30 10:10~10:25

■2回目体験:10:30~10:45 10:25~10:40

■3回目体験:10:45~11:00 10:40~10:55

開催場所:  日本科学未来館 1階 企画展示ゾーンb

(DIGITAL  CONTENT  EXPO会場 センターステージ)

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