秋の夜長。今年は化学本を!

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こんにちは、科学コミュニケーター天野春樹です。日が沈むのが早くなってきましたね!ながーい秋の夜には、やはり本。

しかし、面白い本が分からない~というあなたに朗報!

実は未来館5Fのカフェには、私たち科学コミュニケーターおすすめの本が並びます。

こちらがその風景!

毎回テーマがあるのですが、今回のテーマは「化学嫌いにおくる化学の本」!

フラスコと下に見える化学記号がおしゃれですね。

実は今年2011年は世界化学年!

(ラジウム、ポロニウムの発見を理由にマリー・キュリーがノーベル化学賞を受賞してから100年にちなんで)

ということで、未来館でも化学を盛り上げよう!というわけです。

私が紹介したのは写真の右上にある『ロウソクの科学』

電磁誘導の法則で有名なマイケル・ファラデーがロンドンの王立研究所で行ったクリスマス講演を記録したものです。

一本のロウソクを見て何を考えるか?

私は、もう少しでクリスマスだなぁ、冬だなぁ、雪降らないかなぁ、あっ星もキレイに見えるかも…

と、どんどんロウソクから意識が離れてしまうのですが、

ファラデーはやはり目のつけどころが違います。

なぜ火は上に立上るのか? ただのひもがロウソクの芯ではなぜすぐに燃え尽きないのか? 消した後にだけイヤな匂いがするのはなぜか?

子どもが思うような疑問ですが、こういった目でものを見られるか?

これが重要なのではと思います。

ちなみに国際宇宙ステーションのような無重力空間でロウソクに火を点けると、

地上とは違った燃え方をするんですよ。

実際に読んでみると、「難しい!」と思ってしまうかもしれません。私自身、以前に買ってから途中で挫折してずっとツンドク状態になっていました。

そんなときはロウソクに火を灯して、誰かと一緒に読んでみてください。

誰かと読む──これが重要です。

誰かと一緒に手軽に実験ができるというのが化学のいいところだと思います。

1人では気づかない、もしかしたらファラデーも気づかなかった発見があるかもしれません。

高校生以上の方には中学校で習った懐かしの実験も登場します。私は自分が中学で習った実験はすべてこのロウソクの化学を参考にしたのでは?

と思ってしまいました。

それにしても、クリスマスに古めかしい研究室に集まって科学の話をじっくりときく。今ではあまり考えられないことですが、なんだか温かい光景が浮かびますね。

本も同じ本を読んだ人と感想を話しあう時間って楽しいですよね!

科学コミュニケーターもおすすめ本についてお客様と語りあえることを楽しみにしています。ぜひご覧になってください!

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この記事への2件のフィードバック

マイケル・ファラデーこそサイエンスコミュニケーターの元祖の一人と呼べるでしょうね。彼自身、学問との出会いが奉公先の本であった事も大いに影響しているのかと。

尚、「ロウソクの科学(原題:The Chemical History of a Candle)」は、下記のプロジェクト杉田玄白の中でも読む事も出来ますね。

http://www.genpaku.org/candle01/

Slight Brightさま

コメントありがとうございます!

ファラデーはまさに私達の大先輩といえる人物です。

ファラデーのクリスマス講義は身分に関係なく門戸が開かれていたようです。そして、子供に向けても分かりやすいようにと、「子供になったつもりで話す」と前置きして語りが始まります。

(原著を読んでいないのでわかりませんが、おそらく子供にやさしい語り口だったのではと想像します。)

ファラデーが何故クリスマス講義を行ったのか?

ファラデーはもともと鍛冶屋の息子で科学とは縁がありませんでした。しかし、Slight Brightさまがおっしゃるように本や研究者との出会いをきっかけに科学の道を進むことになります。

そんな自分の境遇が大きいのではと私は想像します。

ファラデーの講義ではないにしても学校で科学を学ぶことのできる私達は幸せなんだな~と思います。

プロジェクト杉田玄白の情報もありがとうございました。みなさんぜひ読んでみて下さい。

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