もんもと未来

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こんにちは、展示開発課 情報科学担当の鈴木です。

もんもシリーズの最終回ではもんもの秘密からインタフェースの未来についてお話ししたいと思います。

たとえば配膳もんも(Snappy)の動き。

配膳もんもは開館中ずっと動き続けるために電力が有線で供給されています。

安定した電力が供給されるのは良いことですが、一方では線が絡まってしまう可能性もあります。

ところがSnappyはずっと見ていても線が絡みません。なぜでしょう?

前回のカードもんも(MagicCards)の回で「押すだけで物を動かすためのアルゴリズム」をご紹介しましたが、

五十嵐健夫先生は「ケーブルにつながれたロボットが絡まらずに動くためのアルゴリズム」も研究していたのです。

その手法はあらかじめ障害物と目標位置の関係からロボットが動ける範囲を計算し、その中でケーブルも絡まないルートを選択するという、シンプルな方法です。

しかし、この方法にきちんとした証明を与え、実際にロボットを動かして実証、さらにはプログラムとして一般に公開することで誰でも使えるようにしています。

シンプル故に応用がしやすく、Snappyは常時動態展示にしようと決まってからすぐに"動き続けても絡まないSnappy"に進化しました。

オープンの前日、五十嵐先生に「『もんもとすむいえ』をどんな風に見て欲しいですか?」とたずねました。

見えてるその物だけを見ないで欲しい。壊れるとか高いとか玩具だって批判は今しか見てない。そこからつながる未来を見て欲しい

将来のロボットは電力も無線で供給され、一切のケーブルは要らなくなるかもしれません。

しかし、その未来を実現するには一つずつ問題を解決しなければならないのも事実です。

解決しようと考え、実際に挑戦する人が多ければもっと早く未来が訪れます。

JST ERATO 五十嵐デザインインタフェースプロジェクトでは様々なアプローチを日夜試し続けています。

そのスピードはとても速く、展示の準備をする8ヶ月の中ですら大きく変化した作品があります。

彼らのスピードがとても速いのは常に変わり続ける人間をちゃんと観察しているからこそです。

皆さんは今、この記事をマウスとキーボードでご覧になっているかと思います。

ふと「あれ?よく考えたらいちいちマウスを動かすのってすごい面倒じゃない?」とか「読みたいところだけパパッと読みたいのになんで読めないの?」と思いませんか?

パソコンだけじゃなく「家がロボットになってればいいのに!」とか「満員電車に乗りたくない!」と思うことはありませんか?

今、そうなっていないだけで未来ではシンプルに解決されているかもしれない。

そんなワクワク感を一緒に共有できたらと思って第9期メディアラボをつくりました。

今、第10期をどんな展示にしようか、ワクワクしながら考えています。

皆さんの意見をたくさんお寄せいただければ幸いです。

【これまでの「もんも」記事】

  1. 「もんもとすむいえ」のご紹介
  2. 裏話「もんもって何ですか?」
  3. テーブルもんも、CRISTAL!
  4. 風もんも、AirSketcher!
  5. スイッチもんも、Push-pin!
  6. 時間もんも、CastOven!
  7. 料理もんも、Cooky!
  8. 配膳もんも、Snappy!
  9. サッカーもんも、Walky!
  10. ダンスもんも、RoboJockey!
  11. タッチもんも、TouchMe!
  12. 洋服もんも、Foldy!
  13. カードもんも、Magic Cards!

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