SFを科学する ~スター・ウォーズ編④~ スター・ウォーズ的に見る地球の未来

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SFから科学技術を探る私のブログシリーズ、久しぶりにスター・ウォーズから書いてみたいと思います。

未来館のシンボル展示は言わずと知れたGeo-cosmos。海の蒼さと雲の白さが調和する地球は実に綺麗です。

しかしスター・ウォーズ好きの私にとっては、これを見ると物語に登場するオルデラーンという星を思い出します。この星は蒼く、雲で覆われ、生命に溢れたまさに地球のような星でした。

しかしこの星は悲劇の運命をたどります。なんと銀河帝国軍放ったたった一度のレーザー砲で粉々になり、すべての生命が死に絶えてしまうのです。そしてその一撃を放ったのがデス・スターという、衛星ほどの大きさの球状の宇宙要塞なのです。

驚くなかれ、実はGeo-cosmosはオルデラーンだけでなく、なんとデス・スターにも見えるときがあるのです。それはお客さまがお帰りになった後、Geo-cosmosが消灯したときに現れます。消灯時のGeo-Cosmosは真っ黒で、これが宙に浮いているさまはまさにデス・スターそっくり。つまりGeo-cosmosは点灯中はオルデラーン、消灯中はデス・スターと、この因縁の関係にある両者を見事に表現するのです。

さて、そういう視点でGeo-cosmosの映し出す地球を眺めていると、私はついこんなことを思ってしまいます──オルデラーンの生命はデス・スターによって一瞬で消え去ったが、地球の生命はこれからどのような運命をたどるのだろう?

今、人類は爆発的に増え続けており、1031日に地球の人口は70億人に達しました。ですが地球には私たち以外にもさまざまな生物がいて、食物連鎖という関係でつながっています。そしてこのつながりがあるからこそ、私たちは生きていけるのです。しかし今、人間の活動によって他の生物たちは凄まじいスピードで絶滅しつつあります。そしてそれを推し進めている原因の一つと考えられているのが、悲しいことに科学技術の発展なのです。

こうして人類が自分たちのためだけに活動を続けると、Geo-cosmosに映し出される美しい地球もいずれはオルデラーンのようになってしまうのではないでしょうか? スイッチを切ればGeo-cosmosはデス・スターのように見えますが、地球の生命という名のスイッチが切れ、まさにdeath star(死の星)とならないために、今一人ひとりが地球環境について考える時期が来ているのでしょう。

日本科学未来館には「地球環境とわたし」という、エコに関する展示ゾーンがあります。また私が担当する「どうする!? 宇宙船での長い旅」というミニトークでは、宇宙での長い旅をするためにどうすればいいかを考えていくうちに、地球環境のことに話がつながっていきます。不定期の開催ですが、機会があればぜひ聞いてみてくださいね。

1120日には私が企画者の1人であるイベント「サイエンスクライシス~情報のウラオモテ」を開催します。ここでは宇宙での地質調査がビジネスとして成立した202X年の未来社会で科学技術が絡んだ大事故が起こります。参加者にはこの事故の当事者となってグループワークに参加していただき、科学情報とのつきあい方を一緒に考えていきます。この架空のシナリオの中には惑星オルデラーンを含む、数々のスター・ウォーズに関する名前が出てきます。よければぜひ参加してくださいね!

詳細及び申し込みはコチラ

http://www.miraikan.jst.go.jp/event/111014166608.html

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