フィジカルコンピューティングを考えてみる(その6)『200円でつくるHinect(ヒネクト)』

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ボタンやスティックを使わないゲームが増えてきた。例えばマイクロソフトはカメラやマイクを通してプレイヤーの動作や音声を検知し、ゲームを操作するデバイス「Kinect(キネクト)」を発売している ( Kinectは未来館の展示でも使用されている )。

自分自身の身体の動きが画面中の物体に作用するのは、ゲームだけでなくさまざまな可能性を感じさせる体験だ。

今回は身体的動作をコンピュータに取り込む装置を数百円で製作してみよう。

( 筆者は床に転がっていた廃品を利用したのでCdSセル代200円だけで完成したが、このような環境になければそれ以上かかるかもしれない )

今回つくるもの

今回製作する装置で何ができるのか?映像をご覧いただきたい。

「ヒネクト」という名は、「Kinectみたいなもの」+「ヒトヒネリの工夫」から。


つくりかた

過去に製作した装置と全く同じ回路を使用するため、参考にしていただきたいのはこれ

以下の回路を組む。

回路図(1)

完成したら、装置をPCに接続した後CdSセルをテスト画面に押し当ててみる。

CdSセルを画面の白に当てたとき装置をつないだPCが[↑]キー押下状態に、黒に当てたときキーが押されていない状態となることを確認する。

画面上の黒でキー押下の状態となる場合は、可変抵抗を回して調整すること。

調整しても上記のように動作しない場合、CdSセルを別のものに交換する。

過去の記事を参考にすれば、どのCdSセルが使えて、どれが使えないかが判断できるだろう。

どうしても条件に合ったCdSセルが見つからない場合、こちらの記事で紹介した回路を製作して下記のように接続する。

 

やってみよう!

(1) カメラ付ノートPC、もしくはPCにカメラを接続し、カメラ映像を画面に表示する

(2) ここをクリックしサンプルプログラムを起動、三角形のボタンを押して動作させる

(文部科学省が公開している「プログラミン」を使用した)

(3) (1)(2)の映像のサイズと位置を調整する(冒頭の映像か以下の図を参考にする)

(4) カメラの腕を伸ばした位置にある壁やロッカーなどに黒い画用紙を貼り付ける

(5) ディスプレイ上にCdSセルを貼り付ける (カメラ映像の中の黒い画用紙の上に貼り付ける)

(5) 白い手袋をはめる(軍手など)

(6) (2)のプログラミンが動作しているウィンドウをクリックし、選択しておく

(7) 黒い画用紙の前に、手袋をした手をかざす

 

最後に

このシリーズで、キーボードの隅っこに拘束されていた[↑]キーは解放されつつある。

ここまで読んだ皆さまならば、既に[↑]キーにセンサを取り付け、ともに眠り、入浴し、食事できるくらいの仲になったことだろう。

(その結果、例えば一晩におけるあなたの寝返り回数、入浴時間、一食を食べ終わるまでの咀嚼回数などが取得できるのだ)

[↑]キー1個を解放するだけで、人とコンピュータの付き合い方はここまで変わる。

キーボードを眺めれば、残り100以上もの解放されていないキーが並んでいる。

人とコンピュータの間の世界はまだまだ広げられる気がしないだろうか?

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