図画工作HACKS!(その3) 『ハエトリグモを捕獲しよう!』

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上の画像のみWikimedia Commons

未来館に転職する前、私は会社員だった。

ある日、様々な世代、業種が集まる飲み会の席で、

「 ネット関連機器を開発しています 」

と自己紹介した。…すると、ご高齢の方が目を丸くしながら私に近寄り

「 ほう。漁師網とか作っているんですか… 」

と言った。ネットは網という意味なので、なんとなくあり得る勘違い。

もしそこで、私がさらに勘違いし

「 リョウシアミ? ああ、量子ネットワークのことですね 」

なんて返したら、なかなかの理系ジョークだろう。

網を使って仕事するという意味では、前職の私も、漁師さんも、巣を張るクモも一緒かもしれない。

そんなことを考えていたら、青空に向け大きな巣を張るジョロウグモの姿が急にITベンチャー社長みたいに見えてきた。

こうして、私は急にクモが好きになった ( ただし小さいクモに限る )。

私は特に、家の中にたまに居る体長6~7ミリの「ハエトリグモ」(英名:jumping spider)が好きだ。英名の通り、ぴょんぴょん跳ねながら移動する姿は、なかなか可愛い。

ハエトリグモは巣を張らず、移動しながらハエ等を捕食してくれる。そのため、家に居るクモは昔から益虫とされてきた。

もし部屋の中で見かけても、そのまま放しておくのが良いだろう。

しかしクモがどうしても好きになれない方は、すぐさま殺虫剤を噴霧しているかもしれない。

ハエトリグモに魅力を感じる私としては、どうか外に逃がしてやって欲しい。そんな思いから、今回は家に迷い込んだハエトリグモを外に帰すための簡単な捕獲器をつくる。

クモに直接手で触れることはないので、クモ嫌いの方でも問題なくキャッチ&リリースできるだろう。

「つくる」なんて書いたが、必要な作業は炭酸飲料やジュースを飲む行為のみ。使うのは空のペットボトルただひとつ。

用意するもの

空の蓋つきペットボトル(1本) …使いやすいのは500mlのもの

 

使い方

( 都合良くハエトリグモが見つかるものではないので、写真はイメージです )

(1) ハエトリグモが平らな床や壁に移動するのを待つ

ハエトリグモ発見!

(2) ハエトリグモの真上から蓋を外したペットボトルをゆっくり近づける

そーっと、そーっと。。

(3) ハエトリグモをつぶさないように注意し、ペットボトルを完全に床、壁につける

ここが、ちょっと難しいところ!

(4) 周囲に逃げ道を失ったハエトリグモが、ペットボトル内部に飛び込んでくるのを待つ

( 周囲に逃げ道が無いと悟ったハエトリグモは、ほぼ必ず真上にジャンプする )

しばらくすると中にジャンプしていく

(5) ハエトリグモがボトルの奥に移動したら、すぐ蓋をする

蓋をすれば移動も楽々

(6) 屋外でペットボトルの蓋を開け、逆さにして軽く振ると中からハエトリグモが逃げて行く

バイバイ!

自由研究にも…

・透明なペットボトルに入れたハエトリグモの姿を観察してみよう

体の色や模様、顔つきの違いを観察すると楽しい。真っ黒でアニメの悪役みたいなやつや、毛深いやつなどがいる。そして、意外と可愛らしい顔をしている。

( 手っ取り早く表情を見たい方は「ハエトリグモ」で画像検索してみよう )

・小バエなどを入れハエトリグモに食べさせ観察してみよう

エサは、生ゴミを捨て忘れるだけで姿を現す小バエ(ショウジョウバエ)。ペットボトルに入れると食べるだろうか?

・ハエトリグモとマウスカーソルで鬼ごっこする

PCのディスプレイにハエトリグモを放すと、マウスカーソルを追いかけることがあるそうだ( YouTube等で動画が見られる )。

おそらく、獲物と間違えているのだろう。

 

最後に

クモの命を助けると、後で助けられるかも…なんてぼんやりと思っている。

芥川龍之介の小説「蜘蛛の糸」では、地獄に堕ちたカンダタのもとに天に続く一筋のクモの糸が差し出された。生前にカンダタが、クモ1匹の命を助けたことをお釈迦様が聞いたからだ。

クモの糸の強度は、同じ太さの鋼鉄の5倍もある。 天までのぼりきるには、いったい何千匹、何万匹のクモを助ける必要があるだろう?

そして告知下記のイベントで企画をしています。当日は、ファシリテーターとして登場します。

ワークショップですので、参加することに意義がありますよ!

お近くの方は会場へ(要予約)、遠方の方はインターネットからぜひご参加ください!

2012年1月15日(日) 14:30~16:00

ワークショップ「アナグラの博士の会議 第1回 ~もしもキミがトイレをつくったら!?~」

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