すっぱくていい話 ~ うめぼしについて

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A Happy New Year 2012!

皆さんお正月は里帰りされましたか?私は和歌山県みなべ町(旧南部村)に生まれ、高校卒業後アメリカに留学し、その後20年間をアメリカで過ごしました。アメリカの大学や企業はクリスマスホリデーが終わると年明け早々から授業や仕事が始まります。だから日本に帰国して元旦を迎えるのは不可能。今回実家で過ごす元旦は実に21年ぶりでした。不思議なもので、生まれ育った所は、心の奥に刻みこまれているのですね。アメリカ在住、ある「におい」がいつも頭の中にありました。それは「うめぼし」の香り。ちょっとうめぼしを思い出して見てください。そう、「じゅあー」とつばがわいてきませんか。すっぱく酸味が強いせいか、うめぼしは好き嫌いがはっきり分かれるみたいです。


みなべ町は「一目百万、香り十里、梅の里」と呼ばれ、百万本以上の梅の木があり、日本一の南高梅の生産高を誇っています。毎年2月になると山々は梅の花で白く染まり、町がさわやかな梅の香りに包まれます。この時期には梅の花見に全国各地からたくさんの人が訪れます。皆さんも機会があればぜひ訪れてみてください。

さてこれまでの二回のブログで「日本の魅力」について書いてきました。今回は、日本の魅力の一端として、我がふるさとが生産している「うめぼし」について、健康とのかかわりから紹介したいと思います。


みなべ町HPより


うめぼしパワー

うめぼしには体に良いとされる効能がいくつかあります。うめぼし嫌いの人もここでストップせず、読んでください。

① 疲れをいやす: うめぼしに含まれているクエン酸は、疲労の原因となる乳酸が体にたまらないようにする働きがあり、疲労回復に役立ったり、胃の粘膜を強くして、細菌が活動しにくくする役割があるといわれています。また唾液の分泌を促して、消化吸収を良くする働きがあります。

② おなかにいい:うめぼしのピルビン酸は、肝機能を高める働きがあるので二日酔いの予防になったり、おなかの調子が悪いときに下痢や便秘を改善する働きがあるといわれています。

③ 抗菌、防腐: 弁当やおにぎりにうめぼしを入れますよね。よく言う「日の丸弁当」ですね。これは昔からの知恵で、うめぼしにはご飯を腐りにくくする働きがあります。


南高梅


厚生労働省の統計によれば日本人の3大死因は生活習慣の積み重ねによって起こる、ガン・心疾患・脳血管障害と言われています。驚くことに日本人3人に1人はガンによって亡くなっているというのです。肺ガンの死亡者数(年間約6万8000人)に次いで、胃ガンの死亡者数は約5万人と第2位となっています(2009年度)。特に男性ではガンによる死亡者の約20%が胃ガンでした。他人ごとではないですね。

胃ガンの原因となるのがヘリコバクター・ピロリ菌です。名前はちょっとかわいいのですが、この菌はヒトの胃の中に生息していて、胃の粘膜に炎症を引き起こす悪いやつなのです。ピロリ菌は胃粘膜に感染すると免疫力のみでは排除されず、粘膜に持続的な炎症が引き起こされます。長期にわたる炎症により胃粘膜は荒れて潰瘍に、さらには胃ガンになりやすくなるとされています。

実は梅の中に、ピロリ菌の増殖を抑えたり、胃粘膜への感染を防ぐ効果のある「シリンガレシノール」という有用物質があります。このため、うめぼしやそのエキスがピロリ菌を抑えることで、胃ガンの予防につながるのではないかと研究が行われています。

ちょっと実家の宣伝みたいになってしまいましたが、うめぼしは長期保存も利く、日本の知恵が詰まった伝統食品です。美味しく食べ、健康維持に心がけてみませんか。うめぼしは漬け方、加工方法によって多少塩分が多めに含まれている物もあるので、食べ過ぎには注意しましょう。

今年も一月下旬から二月下旬に梅林が開園します。ぜひ、南紀和歌山を訪れてみてください。

詳しい情報はみなべ町のホームページまで → http://www.town.minabe.lg.jp/

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