ビッグデータ 〜 風が吹けば桶屋は儲かるのか 〜

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みなさん、こんにちは。科学コミュニケーターの志水です。

早速ですが、「ビッグデータ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?近い将来、このビッグデータによって、私たちは災いを予知したりすることができるようになるかもしれません。

毎回、組込みシステムを中心に、ものづくりや情報通信技術に関するトピックをご紹介しているこのブログ。今回は、ビッグデータに秘められた無限の可能性についてお話したいと思います。

無限の可能性を秘めた泉

ビッグデータとは、データ、すなわち情報の集まりです。情報が集まってできた「泉」のようなものとイメージして下さい。新聞や本、メールに書かれた文章。音楽や写真、動画。地図や気象情報など、ありとあらゆる情報の集まりです。もちろん、私たち自身に関する情報も含まれます。どこにいるかという位置情報。何に興味・関心があるかという情報。さらには、体温や心拍数といった情報まで。そういった情報が沢山集まることで、無限の可能性を秘めたビッグデータという名の泉が作り出されるのです。

ビッグデータの泉からは、どんなことが分かるでしょうか。泉の中に、次のような情報が入っていた場合を考えてみましょう。

1つ1つの情報は、それほど価値のある情報ではないかもしれません。しかし、この泉を覗き込んだ桶屋の主人は、ある驚愕の事実を発見するかもしれません。

そうです、風が吹けば桶屋が儲かる」という事実です!

(なぜ、この泉の情報からそんなことが言えるのかは、桶屋の主人になったつもりで考えてみると面白いでしょう。ちょっとした推理パズルです。有名な話なので、答えはインターネットなどで探せます。諸説あるようです。)

それを知った桶屋の主人は、大風(強風)が吹き始めたらすぐさま大量の桶を作ることでしょう。そして、頃合を見計らってそれらを売りさばくことで、大儲けするに違いありません。一方で、そのことを知らない桶屋の主人は散々な目に合うことでしょう。ビジネスチャンスをみすみす逃すことになるどころか、売り物の桶をねずみにかじられてしまいかねません。

大量の情報に潜む関係性や法則性を見出して、価値ある情報を取り出すことは、それほど簡単なことではありません。しかし、それを可能にする優れた技術を生み出すことができれば、桶屋の主人のように莫大な利益を得ることができるかもしれません。今、そのような技術の研究・開発に、熱い注目が集まっています。

偉大なる予言者!?

ビジネスに限らず、ビッグデータの泉は、治安維持、政治、医療など、ありとあらゆる分野で威力を発揮していくことでしょう。近い将来、この泉を覗き込むことで、犯罪やテロの発生、政権の崩壊、内戦の勃発。さらには、感染症の流行すら予測できるかもしれません。実際、新聞記事を分析して重大事件(テロや内戦など)の発生を予測するといった研究がされています。また、Twitterの投稿から、幸福度を調べるといった研究も行われています。幸福度が低下した国や地域では、クーデターや内戦が発生するかもしれません。

ビッグデータの泉が、これから私たちに何をもたらしてくれるのか。みなさんもぜひ注目してみて下さい。

次回は・・・

次回も、組込みシステムを中心に、ものづくりや情報通信技術に関するトピックをご紹介します。楽しみにしていて下さい!

参考文献

参考までに、今回参考にした本(電子書籍)をご紹介しておきます。O'ReillyのWebサイトから無料でダウンロードできます。

『Big Data Now』 (O'Reilly)

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この記事への3件のフィードバック

こんにちは。未来館は以前行ったことありましたけど、スタッフの皆さんのブログは初めて拝見しました。それで早速お聞きしたいのですが、ビッグデータってもうどこかにあるんですか?

ご質問ありがとうございます!

ビッグデータは、既に私たちの身近に存在しています!

最も身近な例としては、インターネット上の情報があります。

インターネットで得ることのできる大量の情報の集まりは、巨大な巨大なビッグデータです。

また、病院などで生成される医療データ(誰が、いつ、どのような治療を受けたかといった情報)、企業が管理している顧客データ(誰が、いつ、どのような商品を購入したかといった情報)なども、沢山集まればビッグデータになります。

このように、私たちの身の回りには、既にビッグデータの泉がいくつもあります。今、そのビッグデータから価値のある情報を取り出して利用しようという取り組みが、あらゆる分野で始まっているのです。

このような回答でよろしいでしょうか。さらに、疑問などございましたら、お気軽にご質問下さい!

あ、なるほど。ビッグデータってそういうことだったんですね。実例を紹介して頂き納得できました!

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