スペースレディの今!

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こんにちは。ムラシマです。

そろそろ卒業シーズンですね。卒業といえば、クラスメイトとのプロフィールカード交換。そこに必ずあった「あこがれの人」の欄、中学生の私は必ず「向井千秋さん」と書いていました。アジア人女性初の宇宙飛行士です。憧れは「宇宙飛行士」ということではなく(自分とはあまりに次元が違すぎて…)、旦那さんの言葉から感じ取った強力なオーラ。「奥さんが宇宙へいくなんて不安じゃないですか?」というテレビのインタビュー質問に、「本人が本当に好きなことをやってるのに、自分にとめる理由はない。むしろサポートするべきだ」と旦那さん。田舎育ちで女性が社会にでていくなんて実例を見たことのなかった私は、そんなことを旦那さんに言わせちゃう向井さんがとてつもなくかっこいいと思いました。

そのあこがれの向井さん率いる、宇宙医学生物学研究室を訪ねることになりました!

ちょっと難しそうな名前のこの研究室は、つくばの宇宙センターにあります。広い宇宙センターの中の、「宇宙飛行士養成棟」という聞いただけでもわくわくしてしまいそうな建物にあります(今は実際の訓練のためには使われていません)。

この研究室で向井さんたちは、過酷な環境で生活する宇宙飛行士の健康管理について研究しています。それだけでなく、「宇宙医学は究極の予防医学!」をうたい文句に、宇宙医学の研究から地球人の健康へのヒントも見つけだしています。

さらに、「社会に貢献すること」にも強いこだわりを持ち、宇宙飛行士の訓練施設や研究結果を一般の方に紹介するツアー(宇宙飛行士ツアー)も行っています。このツアーをさらに魅力的なものにすべく、ここでの科学コミュニケーションについて一緒に考えましょう!というのが今回の私の科学コミュニケーターとしてのお仕事です。一緒に行った科学コミュニケーター仲間と、さっそくツアーに出発。向井さんと未来館館長毛利も同行。盛りだくさんの内容からいくつか紹介します。

 

まずは低圧環境室に閉鎖環境室。

聞いただけでも息苦しくなってしまいそう。ストレスに耐える訓練の施設です。宇宙飛行士たちは、何週間も、毎日24時間、このような施設で過ごすのだそう。施設の外にいる人とのコミュニケーションもいっさい禁止。ものの手渡しも厳禁!ごはんはさみしく受け渡し口に置いていかれます。このようなストレス状態に置かれた人は、単純な作業や計算もうまくできなくなるそうです。が、重要なミッションを抱えた宇宙飛行士にそれは許されません。訓練では、作業がうまくできてもマニュアルにはないハプニングが与えられ、あわてないでちゃんと対処できるかどうかもチェックされるとか…。実際に宇宙に行った向井さんと館長毛利の二人は、口をそろえて「こんな楽な訓練はないよ」といいます。

 

次はスポーツジムにも見えるお部屋。

「頭が上で足が下」が当たり前ではない宇宙空間の練習場です。国際宇宙ステーションなどの中で、宇宙飛行士の体がくるくると回転する映像をよく見ますが、あれは地上での訓練があってからこそ。使われるのは、シートベルトでガチガチに固定できるイカツイ椅子たち。矢印の方向に動きます。いかにも絶叫マシーン系と思わせつつ、実際の動きは、乗っているとわからないくらいなのだそう。というのも、耳の奥にある「内耳(ないじ)」や「耳石(じせき)」といった、バランスを調整する器官の訓練なので、動いていることが、視界の変化や空気が肌にあたる感覚などから判断できないくらい、ゆっくりと動かすのだそうです。

 

同じお部屋にさらにもうひとつ。下半身にかかる圧力を小さくするベッド。

「立ち上がったような感じになるんだよ」と体験者二人は語ります。さらに、「足の裏に何か触れたような感じがするんだよ」と館長毛利。「それは感覚がとぎすまされた毛利さんだからです!」すかさず向井さん。宇宙飛行士も十人十色のようです。

 

そして過酷なベッドレスト実験をちょっとだけ体験できるコーナー。

ベッドレスト実験は、重力のほとんどない環境で足がむくみ、筋肉が衰え、骨密度が減ってしまうなぞを解くために米航空宇宙局(NASA)が行った実験。なんと、一般の人を募り、90日間、頭を6度、下に傾けて寝てもらったそう(実験に協力した方の映像!)。ごはんもトイレもこの体勢のまま。1ヶ月半も寝たきり、というだけでおかしくなりそうなのに、頭が低くなる、このなんとも奇妙な感覚が続くなんて…。

 

知らないことだらけで圧倒される一方、宇宙と地球とのちがいやつながりについて、感じることもたくさんありました。ツアー後は、そんな思いを思うままに伝えあう時間もセッティングしてくれました。私たちを科学コミュニケーションのプロとして、対等な立場で話し合える雰囲気をつくってくれた向井さんと研究員の方々。メモをとりながら熱心に聞いてくださる姿に、研究者としてばかりでなく、人としての魅力を感じました。ご自身はもちろん、すてきな研究員たちとすばらしい研究室を築き上げてきた向井さん──。その向井さんにドキュンときた中学生の私は、なかなか見る目あるじゃん!…我ながら誇らしく思ってしまいました。

この宇宙医学生物学研究室のツアー、すでに充分オススメですが、社会貢献への意識のとっても高い向井さんたちのがんばりで、もっともっとよくなっていくこと間違いなしです。リピーターも増えていく予感。私もその一人になりそうです。

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この記事への1件のフィードバック

先日に向井千秋さんの御親戚に遭遇しました、初代女性宇宙飛行士 向井千秋さん、努力家だと想います。有名人に成ると、また、親族の方々も宇宙飛行士への道が開けると想います。宇宙飛行士アスリートとしての御親戚に思わず、嫁さんを探すのが大変ですね…と訊いてしまいました!

最近は最高齢でのエベレスト登頂 三浦さんが80歳でチャレンジして、成功をなし得たそうです。

向井千秋さんもまた、宇宙へは? と想い書き込みました。

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