うんこのゆくえ-その4-

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みなさん、こんにちは。

今日もいいうんこでましたか?

 

ぼくはクマムシです。

kumamushi

 

でも、クマでもなければムシでもありません。

「微生物」と呼ばれている生き物の仲間です。

え?世界最強?

うん、そんな風にいわれることもあるね。

それはぼくたちの仲間の中に「乾眠」ということをやるやつらがいるから。

周りの環境が生きるのにつらい状態になると、からだをまるめてぴくりとも動かなくなくなるんだ。

この「乾眠」状態になると、宇宙でも、放射線をあびてもへっちゃらさ。

でも、全部のクマムシができるわけじゃないし、「乾眠」するのには時間がかかるから、ぼくたちをいきなり電子レンジに放り込んだりするのはやめてね。死ぬから。

 

みなさんはどこから来たんですか?

日本科学未来館?

そこから下水をたどってここまできた?

 

もの好きですね。

 

まあいいや。

ぼくは有明にある水再生センターに住んでいます。

水再生センターを上から見るとこんな感じ。

 

ariake

 

え。テニスコートじゃないのか!?

って思われた方。大当たり。

ぼくの住んでいる有明水再生センターはこのテニスコートの下にあるんです。

みんながテニスを楽しんでいる下に、みんなのうんこが流れ着いているなんてしらなかったでしょう?

 

これからぼく、クマムシがこの水再生センターを案内するね。

 

さて共同溝を通ってきたうんこはパイプを通じて沈砂池に運ばれます。

pipe

うんこは汚水といっしょになって送られてくるんだけど、汚水の中にあるのはうんこだけじゃない。

例えば、野菜のくずとか、水にとけないティッシュペーパーとか。

この沈砂池ではまず大きなごみを取り除き、土なんかの沈みやすい物を沈ませるんだ。

 

このあと、いろんな処理をおこなっていくんだけど、下水処理の基本的なやり方は

「汚れを沈めて、きれいな上澄みをとる」

だ。おぼえといてね。

 

さて、うんこ入りの水は次の場所、第一沈殿池へ。

ここの水はものすごーくくさい。

でも、水再生センターの周りや、地上にあるテニスコートがすっごくくさいかというと、そんなことはない。

ここの水再生センターから出てくるくさい空気は活性炭のフィルターを通してるから、外からはそんなに臭わないよ。

ちなみにどこから出てるかというと、

dact

有明スポーツセンターにある丸い突起は、じつはダクトの出口だったんだ。

 

水槽の中はこんなかんじ。

osui

 

きらきら光ってるのは硫化水素。

これをいっぱい吸うと、人間は死んでしまうことがあるので要注意だ。

 

…水の中に何かぷかぷか浮いてるね。

ちかよってみようか。

Scam

うわ!うんこ!!

と思ったあなた。

ブー。はずれ。

 

これは油のかたまり

こういった浮いちゃうごみを「スカム」っていうんだけどこれが結構くせもの。

さっきも言ったとおり、下水処理って基本「沈めて、きれいな上澄みをとる」んだけど、油ってぷかぷか浮いちゃうんだよね。

だから、できるだけ油は下水に流さないで欲しいなぁ。

 

第一沈殿池の大きさは上下段の二層構造になっていて、上の段は5m×18.5m下の段は5m×25.5m。合計で44m。ここをおよそ2時間かけて水はゆっくりとながれていくんだ。

 

この第一沈殿池で水はこれくらいきれいになる。

osui

 

どう?透明度があがったよね。

 

でも、まだにごってる。

次は生物反応槽へ。

いよいよぼくたちの仲間が大活躍!

 

なんだけど、長くなっちゃうかな。

一回ここで切っていい?

 

というわけで、

明日もいいうんこがでますように!

さようなら。

 

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