うんこのゆくえ-その5-

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みなさん、こんにちは。

今日もいいうんこでましたか?

前回に引き続き、ぼくクマムシがみなさんをご案内します。

kumamusi2

おなか側からこんにちは

 

さて、第一沈殿池を通過したうんこ水がいよいよぼくたちの仲間がたくさんいる生物反応槽に入ってきた。

ここの水1cc中には数千万の細菌たちと、5000~2万匹近くの原生動物やぼくたちクマムシのような小さな動物たちが暮らしている。種類は50~250種くらい。

このちいさな仲間たちが20時間かけて水をきれいにしてるんだ。

どうやってきれいにしているかって?食べるんだよ。

うんこ水っていうと、すっごく汚くて役に立たない感じだけど、それはあくまでも人間にとっての話。

中身は窒素やリンがたっぷり入っている。これは植物プランクトンにとってはすごいごちそうなんだ。

だからそのまま海に流すと植物プランクトンがどんどん増えちゃって、海の生き物のバランスが崩れる。

最悪、赤潮が発生して生き物がすめない海になっちゃうんだ。

 

そうしないためにどうするかというと、

この生物反応層で、ぼくたちの仲間がせっせとリンや窒素、カリウムといった栄養分を食べて水をきれいにするというわけ。

その中の代表的な仲間を紹介するね。

 

まず、微生物の代表格といえばこちら。

アメーバ。

ameba

原生動物とよばれる種類の仲間で、単細胞生物だ。

水のあるところならたいていどこにでもいるんだって。

 

お次はワムシ。

wamushi

輪形動物門と呼ばれるグループにいるよ。

微生物を食べるだけではなく、体からネバネバを出してゴミを沈ませるのにも一役かっている。

ウサギワムシやネズミワムシ、ヒルガタワムシなど仲間はたくさんいるよ。

 

ラッパムシ。

rappa

繊毛虫というグループにいる。

ほら、ラッパみたいな形をしているでしょ?

ラッパの吹き口にあたる繊毛を動かして水の中を動き回ることもできるし、このしっぽをどこかにひっつけて口を広げてエサをまつこともある。

 

そしてぼく、クマムシ。微生物界のアイドルさ。

動物のクマのように足をもごもごうごかして歩いている様子はまさにラブリーそのもの。

それだけじゃないよ。

「乾眠」という状態になると、真空や低温にも耐えられるスーパー生物さ。

kumamushi

そのときは手足を縮めてぎゅっと丸くなる。

じつはこの状態の僕たちの仲間、ヨコヅナクマムシくんが未来館でおこなわれている「世界の終わりのものがたり」展にいるよ。

この状態になると体をつくっている分子すら動いていない。

でも水をかけるとまたもごもごと動き出す。どうしてこんなことができるのか、まだよくわかんないんだって。

会場には73の問いがあるんだけど、どこにヨコヅナクマムシくんがいるか探してみてね。

 

 

たくさんの仲間がいる生物反応層。

みんながうんこを食べているわけではなくて、お互いに食べられたり、食べたりして小さな世界ができている。

水をきれいにするためには、この世界のバランスがとても重要。

だから、下水処理で働いている人たちは毎日僕たちのいる生物反応槽の水を顕微鏡でみて、微生物の世界がうまくいっているかチェックしているんだ。

 

ここ有明水再生センターでは僕たちの仲間をうまく使い分けて水をきれいにしているよ。

仲間の中には空気が嫌いなやつと、空気がないと生きていけないやつがいる。

 

空気が嫌いなやつは水の中の窒素を、ガスにかえる重要な役目を果たしている。

 

空気が好きな仲間はどんどん空気を送ってもらって、どんどん汚れをたべる。

 

でも、どんどん空気をおくるシステムはじつは電気で動いている

すごーく広い場所でゆっくりとうんこを食べるなら電気は必要ないんだけど、ここみたいに狭いところで、短時間で僕たちが水をきれいにするためには電気はどうしても必要なんだ。

どうやったら電気なしでも僕たちが活躍できるか、ぜひみんなには考えてほしいな。

 

さて、次はいよいよ第二沈殿池へ。

ここでは悲しい別れが待っている。

 

というわけで、

明日もいいうんこがでますように!まってるよ!

さようなら。

osewaninaru

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この記事への2件のフィードバック

うちの娘は微生物学者になる!と言っています。

クマムシとゾウリムシとミドリムシが大好きです。

A市は公立中学校をどこに通いたいのか希望を出せる所なのですが「すぐ近くに水道局があるから!微生物の気配がたくさんあるから!」という理由で家から2キロの学校を選択・・・したほどの微生物好きです。まあ特認校だし勉強がんばったし良かったんですけどね!

たみさん。また今度娘と未来館に行きます。

もしお会いできましたら娘にサインを下さいな。

よろしくお願いいたします。

次の記事も楽しみにしております。微生物の事を書いてくれてありがとうございました

オーリーム様

コメントありがとうございます。

なんてすばらしい娘さんでしょう!

私もうんこブログをはじめてから

微生物すごい!と思うことが多々ある反面、

まだこんなにわかってないことがあるのか!と驚くこともたびたびあります。

是非未来館にいらっしゃるときには事前にお知らせください。

うんこストラップを首からさげてお待ちしております。

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