うんこのゆくえ-その6-

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みなさん、こんにちは。

今日もいいうんこでましたか?

 

もうあきちゃったかな。

今回もぼくクマムシがみなさんをご案内します。

 

生物反応槽を通った水が第二沈殿池にはいってきたよ。

ここにはまだ僕たちの仲間がたくさんいる。

うんこのゆくえ-その4- でもいったように、下水処理の基本的なやり方は

「沈めて、きれいな上澄みをとる」。

ここ第二沈殿池で沈むのは、ワムシたちのねばねばで固まった汚れや、いっぱい食べて太った僕たちの仲間だ。

太って沈んだ僕たちの仲間は泥のように第二沈殿池の底にたまる。

この泥は「活性汚泥」といって、焼き固められて煉瓦になったり、じっくり焼いてペレットという燃料になったりもする。

汚水処理をする場所によっては肥料にするところもあるみたいだね。

汚れた水をきれいにしたのにこの仕打ちはないだろうと思わなくもないけれど、

この活性汚泥の一部はまた生物反応槽に戻されて、仲間を増やすもとになっていくんだ。

 

水は約4時間かけて第二沈殿池を通っていく。

僕たちの活躍のおかげで、最初はにごって汚かった水もここまできれいになった。

2

ちょっと色がついてるね。

うんこ色だ。

うんこの色の元は人間の胆汁。

僕たちがどんなにがんばっても、なかなかこの色を透明にはできない。

それぐらいすごいモノを人間は体の中でつくっているんだ。自信もってうんこしていいよ。

 

さて、この水。きれいになっていることを証明する生き物が、有明水再生センターの地下にひっそりと生きている。

それがこちら。

guppy

グッピーだ。

通路を横切る排水溝でこのグッピーたちは生きている。

水温は?大丈夫。下水の温度はほとんど変わらないんだ。

エサは?このグッピーたちは水の中に残っている微生物を食べているらしく、職員の人はエサをあげていないんだって。

 

どうだい?僕たちの力によって水はここまできれいになるんだ。すごいだろう?

 

この水はさらに殺菌されて、最終的に運河に放流する。

もう自然のバランスを崩すことのない、きれいな水だ。処理水っていうんだよ。

この処理水になるまで合計26時間。丸一日以上かけて水をきれいにしているんだ。

 

ところで、この処理水をさらにオゾンなどで殺菌して大腸菌を減らしたモノは「再生水」になる。

いま君たちの家の蛇口をひねると、透明なきれいな水がでてくる。

これは人が飲めるように殺菌した水だ。自然の水を人が飲めるようにするにはそれなりに手間もエネルギーもかかる。

 

でも、どうだろう。

 

水の使い道って飲み水だけではないよね。

たとえば、電車を洗う水やトイレに流す水はそこまできれいにする必要はあるのかな。

 

というわけで、この再生水。飲むにはちょっと…という水でも十分役に立つ。

有明地区では「ゆりかもめ」をきれいにするのにつかったり、トイレの水につかっていたりしているんだ。

もちろん、日本科学未来館でも。

未来館の地下には大きな木製のタンクがならんでいる。

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そのうちのいくつかのタンクには…

tank

ほらね。ちゃんと再生水って書いてある。

 

というわけで、君たちが未来館のトイレからずーーーーっとたどってきたうんこは

水再生センターで微生物に食べられ、

水はまた共同溝を通って未来館のトイレにもどっていくんだ。

 

長かったうんこの旅もこれでおしまい。

でもおしまいっていっても形を変えてめぐりめぐっているだけだけどね。

 

というわけで、

明日もいいうんこがでますように!

さようなら。

bigsite

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