失敗? So what !

このエントリーをはてなブックマークに追加

みなさんはじめまして。田村真理子です。4月に入社しあっという間に2ヶ月が経ちました。展示フロアで多くのお客様と対話しているときに、笑顔を見せて下さったり、ピンッと閃いて下さる時にやりがいを感じます。また、お客様に科学の知識から人生経験に至るまで幅広いお話を聞かせて頂くことも多く、毎日が勉強です。どんな些細なお話もぜひお聞かせ下さい。それをグングン吸収し、一人前の科学コミュニケーターになるための栄養にいたします。

みなさんが、未来館で興味を持たれている展示はなんでしょうか?

私は学生の頃、有機化学を研究していたこともあり、3階展示フロアにあるこちらの展示に一番初めに興味を持ちました。2000年にノーベル化学賞を受賞された白川英樹博士が導電性プラスチックの発見に至るまでの経緯を紹介した展示です。

プラスチックは、さまざまな形に加工でき、軽く、水に強いが、電気を通さないのが一般的です。このため、電気製品などでは金属の配線が不可欠でした。白川博士の導電性プラスチックは金属のように電気を通すため、現在は金属の代わりとしても使われています。その導電性プラスチックを未来館では下の写真のように展示しています。

真ん中の透明なクローバーは普通のプラスチック、緑のクローバーは導電性プラスチックでできています。手前のボタンを押すと表面のLEDライトが点灯する仕組みになっています。透明のクローバーにはライトごとの配線がありますが、緑のクローバーは配線なしでも灯りがつきます!この展示の裏には発見に至った過程の展示があります。

導電性プラスチックは、セレンディピティーによる発見だったそうです。セレンディピティーとは「幸運な偶然によって、思いが けない発見をする潜在的な力」のこと。導電性プラスチックは反応に用いる触媒の濃度を間違えて1000倍にしてしまったこ とがきっかけで開発に至ったそうです。

ふだんの生活でも失敗をすることはありますが、失敗を幸運な偶然と考え、そこから何かを発見してみませんか? もしかすると素晴らしい発見につながるかもしれませんよ!

白川博士が予期せぬ偶然から意外な発見をされたように、私たちの何気ない生活の中でも新しいことを見つけられる可能性があります。例えば料理をしていて具材の切り方を間違えても今までの切り方より味が染み込みやすいかもしれません。塩を入れるつもりが砂糖を入れてしまっても美味しいかもしれません。私はたまに料理に失敗します。家族は少々渋い表情をしますが、それを尻目に一人必死にセレンディピティーによって新しい味が生まれることを期待します。いまだに新たな発見には至っていませんが…。

失敗した時こそ、何かを発見するチャンス!そう考えて、何事も恐れず積極的にチャレンジしていきましょう!

※コメントをする際は「ブログへのコメント投稿について」をご覧ください

※「名前」は、ハンドルネームでも構いません

コメントを残す