ひらめきの神様、ありがとう!

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古代ギリシャにはムーサという9(みんな女性)の神様が住んでいました。ムーサ達の役割は人間にひらめきを与えることでした。1人1人は違う分野の担当者でした。科学、芸術、文学を仕事としている人は、みんな自分たちの分野の女神様からひらめきをもらうために祈っていました。

今回は、ウーラニアーという天文学のムーサに注目しましょう。名前の意味は「空の女性」、日本人だったら「空子」?ビミョウ~ 彼女は天文学者をサポートして下さっていました(私も含まれるはずですが……?)。

ムーサ達は古代ギリシャ人にこんなにひらめきをあびさせて下さっていたのに、古代ギリシャの技術はどうしてもっと進化しなかったのでしょうか? その答えはこうです。古代ギリシャ時代、考えるのは(つまり、哲学は)偉大な仕事とされていましたが、手を動かすのは(実験するなどは)奴隷の仕事とされてきました。なので、哲学は盛んだったのに、実験を必要とする技術はあまり栄えなかったのです。

ですが、2000年前に作られたすばらしい機械があります!

100年前、アンティキティラ島のそばにあった沈没船から発見された天文学用コンピュータ。このコンピュータを「アンティキティラ島の機械」と呼んでいます。

テッサロニキ・アリストテレス大学で私の指導教官だったJ.H. Seiradakis先生は現在この機械の秘密を解明しようとしています。

ギリシャの地図を見て下さい。矢印が2つあります。下にあるのがアンティキティラ島の位置、その左上は私のふるさと、カラマタです(この記事とは関係ないです!)

「どうしてこの機械がすばらしいのか?」

では、答えてみましょう。

銅でできたギアを30個も利用して、下記を計算する機能がありました:

  • 惑星の位置
  • 月の満ち欠け
  • 星の運行

(参考:http://www.antikythera-mechanism.gr/

2000年も前の機械なんですよ?

この機械は古代ギリシャ人の天文学や数学や、技術などが、優れたレベルにあったことの証明です。

直接に見たいと思っている方はぜひアテネの国立考古学博物館に行ってください。

新しいアイディアがあったら「ひらめきの神様、ありがとう!」とお礼を言うのを忘れないでね。彼女たちは怒ると、大変のことになるのです。

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この記事への2件のフィードバック

英語もギリシャ語もできないので、日本語にて失礼いたします。

先日このアンティキティラの機械の事をテレビで取り上げていました。テレビではもっと大きいサイズで木製で再現しようとがんばっていました。とても難しそうでした。

惑星の楕円軌道まで再現してあったり、月の満ち欠けが視覚的にわかるようになっていたりして「おお、なんたるオタク」と思いました{ほめ言葉です}

あんな繊細な金属の物が土に還らないで見つかった、という事にも驚かされました。

「ひらめきの神様ありがとう」とお礼を言いましょう!というのは良いことですよね。反省。

私は神社を通っても「お願いします」ばかりだったので今度は良かった事も悪かった事も報告して、そしてお礼を述べてくるぞ!と思いました。

ところで「古代ギリシャに住んでいた」のは女神様だけ、なのでしょうか?

個人的には「ぜひ美少年な神様にも居て欲しかったな」と思いました。おしまい

オーリームさん

コメントありがとうございました。

実はこの機械の機能を説明するのはとても難しいですので今回の記事に表面的に紹介しました。私ももっと勉強しないといけないです!

古代ギリシャには女神様だけではなくて男性の神様も「すんでいました」。ゼウスをはじめ男性の神様は何人もいました。

ぜひギリシャ神話の本を読んでみて下さい。(神話以外哲学もおすすめです!)

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