夏休み! いざ、化石採集...ではない?

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夏休み季節がやってきました。

海へ山へと出かけることが多くなるこの季節、夏休みの宿題や、はたまた行楽のひとつとして「化石採集」を考えられている方も少なくないかと思います。

夏休みにあわせて、全国各地の科学館や博物館で化石採集イベントが開かれることも多々あり、「化石採集」といえば「」のイメージをお持ちではないでしょうか。

参考:博物館イベント情報(日本地質学会) http://www.geosociety.jp/name/content0090.html

しかし、日本での化石採集(調査)は「夏」がベストシーズンではありません

なぜならこの季節、化石があるかもしれない、地層を観察できる崖や河床(地質学では「露頭(ろとう)」と言います)には、自分の背より高い草が生い茂っているからです。

以前訪れたことのある場所でも、化石のあった崖が全くわからなくなっていることもしばしば。

これぞまさしく露頭(ろとう)に迷う!

露頭に迷う様子

注:正しくは「路頭(ろとう)に迷う」です。


逆に、草木が少ない海岸沿いや工事現場の崖は、日かげがなく、激烈な暑さになります

化石は、すぐに見つかりません(←ここ重要!)

長時間、炎天下で岩石を割り続ける忍耐力は、「古生物への愛」だけではもちません(笑)。

ちなみに私は、朝作ったお弁当をリュックに入れ、海岸沿いで調査をした後、食べようとしたらすでに腐っていてお昼抜き、という悲しい経験もしています(涙)。

海岸沿いの露頭の様子

 

草木があってもなくても大変なのが夏の化石採集(調査)です。

「じゃあ化石採集のベストシーズンはいつなの?」というと、「早春(雪解け後)」と「晩秋(雪が降る前)」になります。

この頃は、草が生い茂っておらず、気候も穏やかなため、化石採集がしやすいのです。

クマに出会う確率が高い、というのがネックですが...。

というわけで、夏休みに挑戦される方は、軍手・長そで・長ズボンなどのやぶ対策と、帽子・飲み物などの暑さ対策を万全にして臨んでくださいね。

ご参考まで↓「化石を見つけたら」

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この記事への10件のフィードバック

月日の経つのは早いもので、今年も夏休みシーズン到来ですね。

化石採集。自由研究を何にするか悩んでいたあの頃、そんな単語にめぐりあっていたら、選択していたかもしれないなあと想像します。(あ、でも夏には適さない行動でしたね。笑)

自分の住んでいる土地の過去時間を知れたら、素敵だなと。

博物館のイベント、私の住んでいる新潟には、今のところ無い様で残念ですが、催されたら、足を運んでみたいです。

夏に化石採集される様な事がありましたら、お体お気を付け下さいませ。

お弁当無念!

やっぱり科学の世界は研究者たちの地道な努力の積み重ねの上に成り立っているんですね…

感謝感謝。

未来館の皆様頑張ってください。

じゅんじゅん 様

 

「自分の住んでいる土地の過去時間を知れたら、素敵」というお言葉が、「地質学」を本当にすてきなフレーズであらわして下さっていると思い、心に響きました。

「ブログで様々な方に古生物学をお伝えする」ということは、自分にとっても色々なものが返ってくるのだと噛みしめております。

そして、私の体調までお気遣いいただき、本当にありがとうございます。

しょうこ 様

本当に無念です...。

お弁当の件で、地道なことをご理解いただけたなんて、感激!

(お弁当は腐らせないように)がんばります!

その腐ってしまったお弁当でさえも何万年後には
化石として発見されるのでしょうか???
あ!?さすがに埋めて帰ってきてませんよね・・・

化石発掘って楽しいですよね。
今度ノジュール探しに出てみます。
もちろん保冷バッグにお弁当を詰めてw

猛暑の屋外フィールドで険しい山谷を動いた後、食事がおシャカになっている現実はショックといいますか、悲惨すぎますね。

 如何でしょうか。夏シーズンの化石採集は固形や液体の携帯食品をリュックに詰めるとか・・。遭難してもしばらくサバイバルできますよ。.

 化石採集も埋蔵金探索も過去との対話を求めるロマンですから、大いに楽しみながら頑張ってください。でもお怪我のないように!

考古学だと思ってた人間 様

もちろん(腐ったまま)持ち帰りました(笑)。

私も、「ノジュール」を割るときの「化石が入っているかも」というドキドキ感が好きです。

ぜひ、お弁当に気をつけて化石採集を楽しんでください。

高橋博彦 様

ご共感いただき、大変嬉しいです。

時として、調査は孤独なサバイバル(?)なので、遭難対策も重要です。

実は化石調査中、埋蔵金ではないのですが、ジェラルミンケースを発見したことがあります。

一瞬、バラ色の生活が頭をよぎりましたが、残念ながら工具しか入っていませんでした(笑)。

アドバイスとあたたかいお言葉、ありがとうございます。

お台場周辺のビルにも随分化石の入った石材を使ってますね。ソルンフォーヘンの石もありますし、アンモナイトが続々と詰っているビルの壁もありますが、安曽さんのような「発見のドキドキ」はないですね。私も一度、小さくても良いので本物の化石をは発掘したいです。(ただし夏はおっしゃる通り辛そうですね)

安曽さんのテーマのイベントがありましたら、是非参加したいです。発掘と発信をお待ちしております。

江東区の「葵」 様

「こんな立派な化石、石材だなんてもったいない!」と、壁でも結構興奮します(笑)。

葵さまに教えていただいたので、暑い夏はお台場周辺で化石探しをしてみようと思います。

そして、「化石」や「生きものの長い歴史」のおもしろさをお伝えできるようがんばりたいと思います。

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