音楽の力~ap bank fesに参加して~

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ライブの始まりを告げる、Mr.Childrenのボーカルである櫻井和寿さんの歌声に、今年もこの場所に来ることができた幸せが胸いっぱいにこみ上げ、全身に鳥肌が立ちました。

7月14日から16日の3日間、静岡のつま恋で行われたap bank fes 2012に行ってきました。音楽なしでは生きていけず、毎年欠かさず夏フェスに行く私ですが、3日間のフル参戦は初めて。楽しくて楽しくて、書きたいことは山のようにあります。

ですがその中で今日ご紹介するのはap bank fesの取り組みについて。実はap bank fesはエネルギーや環境問題をテーマにしたちょっと特殊な音楽フェスティバルなのです。

ap bankとは、Mr.Childrenの櫻井和寿さんと、プロデューサーの小林武史さんが、アーティストによる自然エネルギー促進プロジェクト「Artists' Power(アーティスト・パワー)」の発案者である坂本龍一さんと一緒に資金を出して設立された非営利組織(NPO)。apにはArtists' Powerだけでなく、Alternative Power(代替エネルギー)の意味も含まれます。

そのため、会場内には他の音楽フェスティバルにはない様々な仕掛けがあります。まずはゴミを減らす取り組みについて。食事は専用のプラスチックの容器で出され、全て回収されリユースされます(リユース食器)。さらにマイ食器の持参が推奨され、食事を注文してマイ食器を渡すと、どの屋台でもそれに盛り付けてくれます。

私もマイ食器を持参し、盛り付けてもらいました。おいしそうでしょ?

マイ食器持参者には専用の洗い場があり、ここでステッカーがもらえるなど、嬉しい特典も用意されています。また、どうしても出てしまうゴミは10種類もの分別を参加者自らが行って捨てるようになっています。

また、ライブ以外にも様々なイベントが行われています。特に興味深かったのは2日目に行われたトークショー。小林武史さん、モデルで国連世界食糧計画(WFP)のオフィシャルサポーターでもある知花くららさん、環境ジャーナリストの枝廣淳子さんの3名が「サステナブルな未来のために」というテーマのもとで話をされました。

話の中では原発事故後のエネルギー選択についても取り上げられ、池辺のブログ黒川のブログにも書かれているエネルギー政策への国民参画についてわかりやすい解説もありました。一緒に行った友人は、ライブ以外にこんなイベントが行われているとは知らず、とても勉強になったと感銘を受けていました。

それ以外にも様々なワークショップやミニトークがあったり、参加者のリストバンドやゴミ袋まで環境への配慮がされていたりと、それだけでブログ数本書けるくらいの徹底ぶり。

エネルギーや環境問題は、一人ひとりが意識を持ち、みんなで考えて未来を選択していかなければいけない大切な問題ですが、教科書的に教わっても実感がわかず、説教臭く感じます。しかしap bank fesでは参加者が音楽を楽しみながら、ゴミの分別やリユース食器の利用などを通して意識を高めるきっかけが生まれます。何万人もの人たちに音楽で感動を届け、さらに環境やエネルギーについて考える場を提供する音楽の力、まさにArtist’s Powerの素晴らしさを肌で感じた3日間でした

トークイベント中、知花くららさんは「まずは一人ひとりができるところから始めればいい」とおっしゃっていました。ap bank fesの規模には及ばなくても、未来館科学コミュニケーターである私にもできることがあるはず。ちなみに未来館でも現在、環境やエネルギー問題など、科学が関係する問題をみんなで話し合う場を作ろうとしています。私は今、手がけているこの取り組みを通して、少しでも社会に貢献していけたらなと思います。

【関連リンク】

ap bank Found for JAPAN

ap bank fes 2012

「世界市民会議 World Wide Views ~生物多様性を考える」

未来館のサイエンス・ミニトーク「どうする?エネルギーの選択」

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