巨大マンガ!からのマンガ展! Vol. 4

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こんにちは、展示開発課 科学コミュニケーターの鈴木 真一朗です。

もう『科学で体験するマンガ展 –時を超える夢のヒーロー-』はご覧になりましたか? 5作品が一堂に会する機会はなかなかないと思いますのでお見逃しなく!

さて、今回は5作品のコラボレーションを一番満喫できる展示、「マンガ・ワンダー・ウォール」をご紹介します。

マンガ・ワンダー・ウォール

展示場の最奥、巨大なスクリーンにマンガが映し出され、5作品それぞれの記念すべき第一話や心温まるエピソードなどをお楽しみいただけるコーナーです。

こんなに大きいとみんなで読むのには便利!ですが、めくるのが大変ですね。

そこで「マンガ・ワンダー・ウォール」ではジェスチャー認識技術をつかって全身をつかって簡単にめくることができます。

MicrosoftのKinect(キネクト; 以下、Kinect)というセンサーは、家庭用ゲーム機Xbox 360でも使われているので、みなさんのおうちにもあるかもしれません。

Xbox版のKinectは1万5千円ほどで買えるにもかかわらず、私たちの体がどんな動きをしているか、精度高く調べることができるため、近年では研究利用も盛んです。

Kinectでゲーム

これまで、テニスのゲームをするにしても、ゲームのコントローラーを握って「Aボタンがサーブで…Bボタンがロブで…」と覚えなければなりませんでした。

しかし、Kinectのような、私たちの体の動きをパソコンにそのまま伝える技術を利用すればサーブの動きから、画面内の選手もサーブしてくれるようになり、実際のテニスとほとんど同じ感覚で遊ぶことができます。

そして、ほとんど同じぐらい疲れます!(ですが、雨の日でも室内でテニスできるのは良いことですよね)

ところで、Kinectはどのようにして私たちの体の動きを調べているのでしょうか。

その秘密は赤外線カメラにあります。

Kinectの構成

Kinectには赤外線を発光する部分(IR Emitter)と反射した赤外線を読み取る部分(IR Depth Sensor)があります。

ちょっと実験してみました。

Kinectの前にトイレットペーパーを置いてみます。

肉眼

これを赤外線カメラで見てみると…

赤外線

Kinect、向かって左の部分がまぶしく光っているのがわかりますね。

しかも、そこからなにやら点の集まりのような模様が映し出されているようです。

拡大すると…

トイレットペーパー

なるほど!点が集まっているところほど近く、ばらばらなところほど遠い!

このようにして距離やでこぼこ具合を調べることで人間の体(下図の青い部分)とそれ以外のものを見分けることができます。

SC 志水

さらにKinectは人間の体は骨格に沿って、手や足が左右対称についていて、その間に首と腰が伸びていて…と推測することでどのようなポーズか判断しています。

上の写真撮影には科学コミュニケーターの志水に協力してもらいました。

志水の下半身は机の影になっていますが、「胴体の下には足があるはず!」となんとなく足の位置を推測している様子が見て取れます。

非常に簡単に説明してしまいましたが、この処理を1秒間に何十回もできるからこそスポーツのような激しい動きを捉えることができます。

手になにか持っていたり、多少おかしなポーズをとっていても捉えることができるのは本当にすごいことです。

私たちの動きをそのままコンピューターに伝える画期的な技術、マンガ展では巨大マンガに応用してみましたが、他にどんな応用ができるでしょうか?

面白いアイディアを思いついたら、実現までお手伝いしますよ!

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