幻覚から生まれたサイケなカボチャ

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病気とはなんですか?

人間の原動力とはなんですか?

いつあきらめたらいい?

芸術は何から生まれますか?

 

みなさん、病気になったことありますか? 私は2008年に膵炎になりました。おかげさまでしばらくしたら元気になりました。でもずっと病気と戦っている人もいます。

 このような人の一人は、ミニマリズムの先駆者、草間彌生さんです。日本に来る前に草間さんの作品を雑誌やインターネットで見たことがあったけど、初めて自分の目で彼女の作品を見たのは去年の8月でした。瀬戸内海にある島、直島という所で。そこには草間さんの作品があちこちにあります。一番有名なのは黄色と黒のカボチャだと思います。

 

その後、大阪の国立国際美術館で「永遠の永遠の永遠」という展覧会を見に行きました。そして今年の9月には「Tokyo Fashion’s Night Out」というイベントで草間さんの最新の「作品」を見ました。表参道にある有名な店のショーウィンドウは下の写真のようになっていた。

 

 

水玉模様。この水玉模様はどこから生まれているか?

 

BOMBという雑誌で1999年に草間さんは創作の秘密に関してインタビューに答えています。それによると、草間さんは精神疾患をわずらっているのだとか。お医者さんと相談した上で病院に住むことにしました。1975年から入院しています。精神疾患であるという事実にもかかわらず病院の近くにあるスタジオで作品を作り続けています。草間さんによると彼女の芸術は自分だけに見える幻覚から発生します。幻覚を絵や彫刻などに変身させるので、病気は作品と絡み合っています。「幻覚を作品に変えることを通して自分の病気を治そうとしています」。(インタビューはこちらにあります)

病気だからとあきらめずにそれを創作にするには、強い意志が要ると私は思います。勇気と決意。私から見ると草間さんは皆が手本にすべきヒーローです。

 

幻覚か……。草間さんの幻覚がどういうメカニズムで現れるのかはわからないけれど、幻覚が起きる一般的なメカニズムの1つを紹介します。

 

何かの刺激を受けた神経細胞は次の神経細胞に刺激がきたことを伝えるために神経終末からドーパミンを出します。ドーパミンが受け手側の神経細胞のレセプターにくっつくと「ドーパミンが来たよ」という信号が細胞の中に伝わります。

同じ細胞の中を信号が伝わる時にはドーパミンは要らないから、レセプターから離れて細胞と細胞の間の隙間にたまります。たまると邪魔なので掃除機のような役割をするトランスポーターが細胞の中に取り込んで分解します。掃除機が働かなくなってしまうと、たまったドーパミンがずっと刺激を送り続けてしまい、幻覚が現れます。(この説明は同僚の鈴木啓子に聞きました。鈴木さん、分かりやすく説明してくれてありがとう!)

 

             

 脳の働きや機能にはまだ謎がいろいろあります。私たちはこれらを一生懸命に理解しようとしています。将来にどんな発見があるか楽しみにしてね。

 

私は膵炎になったけれど創作のアイディアは1つも生まれなかった! くやしい~

 

芸術と科学はどうつながっているか、これからもっと調べたいです。芸術だけではなくて、科学だけではなくて、この二つの世界を理解する意義があると思います。

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