南極観測船「しらせ」とロマン

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昨年は大井埠頭で見学しましたが、今回は海上自衛隊・横須賀基地内です。

横須賀駅で電車を下りるとホームから南極観測船「しらせ」が見ました!

心拍数急上昇!

[caption id="attachment_19825" align="aligncenter" width="395"] 横須賀駅から見えたしらせ(左) 受付準備中の科学コミュニケーター(右)[/caption]

駅のホームでイベントに参加される友の会会員のみなさんと集合し、しらせへ移動です。

全体で記念撮影をしたあと、自衛隊隊員でしらせに乗船される気象長の馬場さんに注意事項などを案内していただき、いよいよ乗船です。

急な階段を上り、講義室でまずは南極について国立極地研究所の本吉洋一先生のお話を伺います。

[caption id="attachment_19827" align="aligncenter" width="195"] 本吉先生による南極講義開始[/caption]

 

講義のタイトルは「地球のタイムカプセル“南極”」。

切り口は氷、隕石、岩石。

今回は特別に全て実物を見ながらの講義です!

本吉先生の越冬体験やクイズ、実験も行いながら楽しく進みます。

[caption id="attachment_19829" align="aligncenter" width="385"] 南極の氷の塊(上段左) 準備完了の様子(上段中央) 本吉先生の講義を真剣に聞いている参加者(上段右)
氷に水を注ぐ様子(下段左) 氷の溶ける音を聞く参加者(下段中央) 氷を見くらべる参加者(下段右)[/caption]

南極の氷と製氷機で作った氷を用意し、それぞれに水を入れ、違いを観察する実験です。

南極の氷は耳を澄ますと、溶けていく時に音がします。

この理由を考えますがみなさん、なかなか正解がでません。

実は、南極の氷は雪が固まってできているため、気泡が含まれます。

そのため、溶けていく時に音がします。「今回の氷は約2万年前の空気を含んでいます。」と先生がおっしゃると、みなさん氷を観察する目がさらに真剣になりました。

 

約40億年前にできた岩石と南極におちていた隕石について伺うと、南極がなぜ地球のタイムカプセルと言えるのか、だんだん分かってきました。

最後は地球の歴史をカレンダーに例えた話でした。

地球が誕生したのが1月1日とすると、人類の出現は12月31日の午後8時12分。

約46億年の時間を1年とした場合、人間の一生(80年とした場合)は0.548秒、南極での越冬1年はわずか0.007秒!

12月31日に生まれた人類は知恵を絞って、1月1日の地球まで一日一日さかのぼって知ろうとしています。

講義の後の昼食時間にも、みなさん隕石と岩石に夢中です。

ご飯を食べながらの質問時間が続きます。

[caption id="attachment_19831" align="aligncenter" width="392"] 鉱物に夢中になっている様子[/caption]

事前打ち合わせの際、「お昼を食べながら質問を受けても大丈夫ですか? 質問をたくさんされて、食べる時間がなくなりませんか?」と心配していたのですが、先生は「大丈夫」と答えてくださったのでお言葉に甘えてしまいましたが・・・私たちの予感、的中です。

先生と隕石、岩石は大人気!

たくさんの方がいろいろな質問をされていました。

[caption id="attachment_19832" align="aligncenter" width="280"] DVD紹介をする「しらせ」の気象長の馬場さん[/caption]

昼食の後は、前回のしらせの航海をまとめたDVDを鑑賞、4グループに分かれて船内を見学しました。

急な階段だったため、移動は大変でしたが、隊員が入る予定の部屋、観測室、ヘリコプターの格納庫、船首側のデッキ、艦橋とあらゆる所を見せていただきました。

[caption id="attachment_19833" align="aligncenter" width="398"] 「しらせ」船内見学の様子
ヘリコプター(左) 艦橋を見上げる(中央) 急な階段(右)[/caption]

 

[caption id="attachment_19834" align="aligncenter" width="390"] 隊員寝室(左) 隊長公室(右)[/caption]

 

[caption id="attachment_19835" align="aligncenter" width="384"] 観測隊員の実験器具が持ち込まれる前の観測室[/caption]

中でも、こちらの写真、干潮・満潮の時刻と高さが書いてあります。(Y)のYは横須賀の略だそうです。何個も波の図があるのは、しらせが1日のなかで移動していくと、行く先々で海の様子が異なるからです。

 

[caption id="attachment_19836" align="aligncenter" width="430"] 艦橋の中にあった干潮満潮を記載した黒板[/caption]

 

11月11日は「しらせ」を見送ろう!

しらせは、11月11日、11時15分にしらせは晴海ふ頭を出港し、東京お台場の船の科学館の前に係留している初代南極観測船「宗谷」の前を通り、オーストラリアのフリーマントルへ向かいます(宗谷に関しては久田の記事をご覧ください)。

そこで隊員を乗せ、準備が整うといよいよ南極をめざします。

今年今回はどんな旅になるのでしょうか?

宗谷の前を通るしらせの姿は未来館からも見送ることができます。

お時間の合う方は、ぜひ、私たちと一緒に未来館からしらせを見送ってください!!

 

[caption id="attachment_19837" align="aligncenter" width="171"] 南極料理人のみせ「Mirai」[/caption]

最後に

イベントの後は南極料理人のお店でおいしいご飯に舌鼓をうちながら色々な話をしました。

学校で習う「史」がつく課目は世界史と日本史。

両方とも人類誕生後の話、人類史です。

「なんで地球史を学校で教えないのか……。僕は教えるべきだと思う。」

この本吉先生の熱いメッセージ!!

未来館では地球史も伝えていきます!

*本吉先生のお話された部分に一部誤りがあったので、23時過ぎに修正しました。大変失礼いたしました。

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