ミシン (DJおばあちゃんRemix)

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おばあちゃん、日本からこんにちは!

Γιαγιά, χαιρετίσματα από την Ιαπωνία!

[caption id="attachment_21830" align="aligncenter" width="368"] "50年前、私のおばあちゃん"[/caption]

 

ある日ギリシャで私の祖母との会話:

-おばあちゃん、なぜそんな悲しい顔をしているの?

-(ため息)ディミ、最近とても悲しい。人生を振り返って見ると私の一番大きな夢を実現するのに失敗してしまったわ。

-(ショック!)おばあちゃん、なぜそんな事いうの?なぜその夢を実現できなかったの?

-(再びため息)毎日、家事と家族の世話でとても忙しくて、自分の時間はまったくなかった。特に時間がかかっていたのはミシンで皆の洋服を直すことよ。おじいさんの靴下の穴や、あなたのお母さんのドレスのすその長さなど。ほんとうに大変だったのよ。

-なるほど。自分の夢より家族のほうを優先にしていた......。 ちなみにおばあちゃん、どんな夢だったの?

-DJになることよ! 音楽をミックスしたりビットをスクラッチしたりするのは私の人生で一番の大きな夢だったわ!でもこんなに忙しかったからDJ教室に通う時間がなかった。

-・・・

-だからディミには私みたいになってほしくない。早速自分の人生の夢を実現しなきゃ。(涙一個流れた)

-分かったよ。僕の夢は日本に行くことなんだ!

-よっしゃ!決まりね。日本!いってらっしゃい!

-いってきま~す。

 

この話はウソです!ただ、昨年12月に未来館で開かれたMaker Faireに行って、あるモノを見ていたら、この記事を書きたくなりました。

そのモノとは、これ!

「スクラッチ・ソーイング」という変わったミシンです。このミシンでDJのように音楽を作ったり、操ったりすることができます......どういうこと???

この機械をもっと理解するためにスクラッチ・ソーイングを作ったユニバに連絡しました。私の質問に制作を担当した齋藤さんが答えてくれました。

 

-スクラッチ・ソーイングの仕組みはどうなっているのでしょうか?

-ミシンに取り付けたそれぞれのセンサーで検出したミシンの各部位の動きをMac 上で動作しているアプリケーションに送られ、音の再生パラメータに割り当てられています。

ペダルはいわゆる可変抵抗の役割を持っているので、その抵抗値の変化を音楽の再生速度にマッピングしています。踏み込みが強いほど速くなり、ピッチも上がっていきます。また、返し縫いレバーを押し込むと逆再生、布のおさえを切り替えるレバーを上げると曲の切り替えができます。これらのレバーにはフォトインタラプタを取り付けてあり、赤外線でレバーの位置を判定しています。今回は使用しませんでしたが、同じくフォトインタラプタで、針が縫うタイミングも取得しています。

 -なぜスクラッチ・ソーイングを作ろうと思ったのでしょうか?

YEAH RIGHT!! というアパレルブランドから相談を受けたのがきっかけです。コレクションを発表する際、「ミシンを使って面白いことをやりたい」という相談でした。発表当日の映像は以下でご覧ください。

布を縫っていく動作がターンテーブルのスクラッチを思い起こさせることと、演奏する様子の見た目のおバカさに魅力を感じました。音楽は私にとって何よりも身近なもので、何かを見るとまず楽器として使うにはどうしたらいいか?と考えてしまいます。

YEAH RIGHT!! 2012 A/W "YEAH LIGHT!!"

http://vimeo.com/39750812

-スクラッチ・ソーイングの応用は何なのでしょうか?

-ファッション、電子工作、プログラミング、音楽のそれぞれのファンが、異なるカルチャーに関心を持つキッカケとして機能すると嬉しいです。これを持ってライブツアーに出るのが当面の目標です。

 

-共有したい情報などあったら教えて下さい。

-ユニバでは"Circuit Lab"というラボを運営しており、通常の業務の合間に実験・研究をおこなっています。作る人たちのハブとして、よりオープンな場所にすることを目標にしているので、何か一緒にやってみたいことがある方はぜひ遊びに来てみてください!

齋藤さん、ありがとうございます!

さすが日本人の創造力! 今年のTokyo Maker Faireに参加して改めて日本の「ビックリ・エフェクト」を感じました。そう、日本に住んで常に(いい風に)驚かされている。ミシンをこういう風に変えるのは日本人にしかできないと思った! 今では過去の遺物となったモノが、未来ではどのように変わっていくのでしょうか? 将来に科学は芸術とどのように混ざるか?

どんな国際的な経済危機があっても新しいアイディアを考え出す力をなくしてほしくない。

みんな、想像力を自由に広げて!

さて、このミシンでどんなことが出来るか、考えてみる。

[caption id="attachment_21806" align="aligncenter" width="430"] "2013年になっても私のおばあちゃんはまだミシンを使っています。"[/caption]

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