「食欲の秋☆虫食べる秋」へのご質問

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自分史上、最も反響が大きかった前回のブログ「食欲の秋☆虫食べる秋」

すっかり調子づいてしまい、いろんな意味で虫食ネタに味を占めてしまった國次です。

いくつか質問をいただいたので、お答えしたいと思います。

今回は写真ナシですので、虫嫌いの方もこわがらずに(続きを読む)をポチッとしてください。

Q1洗わずに調理して、誰もお腹をこわさなかったの?

A1それが、誰一人として、その後腹痛を起こした者はいませんでした。

それよりも自分の消化管にあるタガメの残り香が、自分の吐息になって出てくるのがしばらく続いて気持ち悪かったです。

例えば、ギョーザやラーメンを食べた後、何時間かニンニクの口臭がしますよね。場合によってはミントカプセルを飲んで、しばらくミントの口臭がしますよね。あんな感じでした。

ただ今回のメンバーは大丈夫でしたが、よく洗ってしっかり中まで火を通すことを強くオススメします。

Q2クモの調理法は?

A2茹でて、そのまま食べました。天ぷらのように、衣などのワンクッションがなかったので、クモのお腹の「プチッ」という感触がダイレクトに伝わってきて、一番勇気が必要だったというわけです。

今回虫食がほぼ初めてだったので、まだまだヘタレな私ですが、最終目標としては大好きで大・大・大尊敬しているマンガ家の西原理恵子さんが食した毛むくじゃらの毒グモ・タランチュラを味わうことです。未来館の虫キング・水野もタランチュラを食べてみたいそうです。だからといって、未来館にタランチュラを送りつけないでくださいませね。

Q3三角コーナーネットを食べたことあるの?

A3いえいえ。自分の名誉のために断っておきますが、決して三角コーナーネットを食べたことはありません!ヾノ∀`)ナイナイ

トンボの羽の網やうすさなどの質感を、読者の方に伝えるには何がわかりやすいだろう…?と思案した結果が「三角コーナーネット」だったというわけです。つまり「高野豆腐はスポンジを食べているようだ」という例えと同じことです。

なんせ、ワタクシ「お客さまに科学のことをわかりやすくお伝えすること」を生業にしている科学コミュニケーターなもので。

Q4その他エピソードは?

A4

<エピソード1>

虫を捕まえて調理するまでに30分~1時間ぐらいありました。その間に虫たちはビニール袋の中でフンをしているんですね。

もちろんフンは取り除いて調理しましたが、フンを目の当たりにしたときに「きっと虫の宿便も食べているんだろうな」と想像し、ソフト嫌な気分になりました。

洗わずに調理したことよりも、そちらの方が嫌だったですね…

「お~い、ちょっと待ったぁ!!」

ん?遠くから水野のツッコミが聞こえます。なんでしょうか?

「フンで嫌になったと言いますが、バッタのフンは人や雑食動物のフンとは明らかに異なります。例えば、トノサマバッタは我々のように肉や魚は食べませんね。イネ科植物のみを食べるのです。大ざっぱに言えば、このバッタのフンは、イネ科植物がバッタの腸を通って分解されやすい形で出て来た、ということです。

また、カイコのフンは蚕紗ともいい、血行促進など、昔から漢方で効能がうたわれています。

ちなみに、トノサマバッタのフンはコロンとしていて、お茶として煮出したことがあります。サトウキビを食べさせたトノサマバッタのフン茶は香りもよく、味もただのお茶の味です。」

なるほど。ミルクばっかり飲んでいる赤ちゃんのうんこは炊きたてのご飯の臭いだそうですが、離乳食が始まると途端に大人のうんこのように臭くなるそうです。人と虫では食べるものが違うので、フン(うんこ)の成分も臭いも変わるというわけですね。しかも虫のフンがお茶や漢方として利用できるとは!また、伊丹市昆虫館の方は草木染めならぬ「ムシのうんこ染め」を開発したそうです。水野によれば「植食性の虫のうんこはいわばその植物を分解しやすい形に変えた物。植物から染料を取るよりはうんこから取る方がよさそうな気もします」とのこと。目からウロコです。「糞(フン)」という漢字も、米が私たちの消化管を通って異なったものと書きますもんね。

<エピソード2>

ブログ読者から「気持ち悪い」「写真閲覧注意」という反響もいただいたのですが、私自身は全く何とも感じませんでした。虫とのこれまでの距離感は「通りすがりの他人」程度で「天敵」ではなかったので、受け入れられたのかもしれません。

虫取り網もあったのですが、私は手づかみで虫を捕まえ、こっち方面に才能があったこともわかりました。

<エピソード3>

科学コミュニケーター・松山からの岐阜土産、はちのこの佃煮。幼虫・サナギ・成虫があったのですが、それぞれの食感・味の違いがわかるようになりました。幼虫はクリーミィで滋味があり、ムチッとした食感。成虫はクリスピー。確実に虫食の階段を上っています。

Q5虫食べてどうだった?

A5虫を食べたこともそうですが、河川敷だったので水も食料(=虫)もあるし「ここで生きられるかも?」と思いました。「見方を変えると、虫は食料。道路に踏みつぶされたカマキリの死骸は、食べ物が道に落ちてもったいないことと同じ」そう思えたことは、大きな収穫でしたね。まさに未来館のスローガン「科学がわかる 世界がかわる」です!

水野は今年度で未来館を卒業してしまうので、来年以降バッタ会が開催されないのがさみしいところです。(さすがに私は後継者の器ではありません)

そんな水野が作った実験教室と研究会があります。(私は水野の回し者ではありません)

◆実験教室

○実験教室「解剖と培養」~昆虫から見えてくる生き物のしくみ~(2013/2/17・2/24)

http://www.miraikan.jst.go.jp/friendship/event/130104107550.html

1月27日(日)17:00締切です。興味のある方は是非!

◆研究会

食用昆虫科学研究会…昆虫食を科学する日本で唯一の有志研究会。水野が2年前に発足。大学院生が中心となって定期的に昆虫食の勉強会も開催しております。

http://e-ism.jimdo.com/

お待ちしております。

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