赤ちゃん研究員、はじめました。

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みなさん、こんにちは。産休から戻って参りました、科学コミュニケーターの濱です。

おかげさまで、元気な女の子が我が家の一員に加わりました。

さてこの娘ですが、なんと齢4ヶ月にして理化学研究所の赤ちゃん研究員となりました!

娘の調査風景がこちら。

暗い部屋の中、モニターに向かっています。

何をしているのでしょうか?

ここは埼玉県和光市の理化学研究所、言語発達研究チームの一室です。

http://lang-dev-lab.brain.riken.jp

こちらでは、人がどのように言語を獲得していくのかを研究していて、調査に協力してくれる赤ちゃん・ちびっこ研究員を募集していました。

それを見つけて、早速応募してみたわけです。

そして、いざ当日。

娘とともにドキドキしながら研究室に向かうと、笑顔のお姉さんたちに迎えられて説明をしていただきました。

することは至って簡単。

まず母親のすることは、ヘッドホンをつけて娘をだっこしているだけ。この時、できるだけ調査のジャマにならないように、赤ちゃんに話しかけたりするのはNGです。

赤ちゃんは、お母さんのヒザに座ってモニターを見ながら部屋に流れる音を聞きます。

その様子を5~10分程度記録するのです。

え?それだけ?それだけで何がわかるの??と、思われるかもしれません。

(私はそう思いました。笑)

しかし、この時の赤ちゃんの反応にヒミツがあるのです。

赤ちゃんに音などの新しい刺激を与えると、しばらく意識を集中させます。しかし、同じ刺激が続くと飽きてきて、注意がそれてきます。そこで、さらに別の音などで新しい刺激を加えると、またしばらく意識を集中させるという反応をします。

この研究室では同じような調査で「日本語耳は生後14ヶ月から獲得される」ことを明らかにしてきました。

「日本語耳」とは、英語の『milk』などの子音の連続する単語を『mi・lu・ku』と母音を挿入して聞き取ること。これは子音と母音をあわせて一文字のひらがなで表記する日本語独特の習性のようですね。

この習慣がなんと、まだ言葉をほとんど話せない生後14ヶ月の頃から身についていると言うのです。

調査参加者はフランス人と日本人の乳幼児の合計96人。結果はこんな感じです。

14ヶ月を過ぎた日本人幼児だけが「abna(意味のない単語)」と「abuna(意味のない単語)」を同じものとして感じている。つまり、すでに母音を挿入して聞き取る日本語耳になっている。

赤ちゃんのちょっとした反応でも、おもしろいことがわかるものですね。

さて、今回の調査の音はと言いますと・・・

ナイショです!

まだ未発表の研究なので、参加者だけにしか内容は教えられないそうです。気になりますね!研究成果が出るのを楽しみに待ちたいと思います。

 

追記

お母さんも参加できないのかな~なんて思っていたら、母親父親を対象にした調査が行われたこともあるそうです。「よ~しよしよし、ママでちゅよ~」なんて、赤ちゃんをあやす声に親の脳がどのような反応をするのか調べて、これまたおもしろいことがわかっています。でも、そのお話はまたの機会に。

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この記事への1件のフィードバック

こんにちは。楽しく読ませてもらいました。このブログを今後も参考にさせてもらいます。ありがとうございました。

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