"レイア姫"を実現!?――空中に浮かぶ立体映像

このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは。物心ついて間もなくスター・ウォーズの洗礼を受けました、長倉です。

誰もが知っているこの名作で誰もが衝撃を受けたシーンといえば、もちろんレイア姫の立体映像ですよね!

ロボットのR2-D2がホログラムのような立体的なレイア姫の映像を空中に投影、レイア姫が助けを求めるメッセージを伝えるあの有名なシーンです。

(右がR2-D2で左がレイア姫の立体映像です!下手な絵でごめんなさい......)

さて、空間に立体映像を映し出すこの技術。実は未来館の中で開発が進みつつあるというのですよ!

その場所は、知る人ぞ知る、展示フロアに隣接する研究施設。大学や研究機関の研究者らが入居して、日々研究に勤しんでいるのです。これは見に行かないわけにはいきません。

先週末、クラブMiraikanの会員向けに開催されたイベントでは、レイア姫のような(?)空中立体映像が大公開されました。長倉もスタッフとして参加しましたので、さっそくレポートします!


空中に立体映像を映し出す技術開発を進めているのは、株式会社エリオの木村秀尉さんや浅野明さんたち。今回のイベントの講師です。

イベントでは、3Dディスプレイに関する木村さん、浅野さんからの簡単な説明のあと、実験室へ移動。


これ、一体どんな仕組みなんでしょうか?

雷やオーロラのように"プラズマ"を光らせる!

まず、強いレーザーの光を何もない空気中に照射します。すると、空気中の酸素が壊れて、電子が飛び出てしまいます。こうなると「プラズマ」という状態になり、強い光がほんの0.2秒間ほど見えます。

雷やオーロラも同じような仕組みで光っているそうですよ。

ただし光っているのはほんのわずかな間。そこで、1秒間に1000回も連続してレーザーを照射することで、光が消える前に次の光が出るようにして映像に見えるようにしています。照射したレーザーは鏡などを使って小刻みに向きを変えると、目的の位置で光るように。

立体映像を使って何をしますか?

さてイベントでは、実験室で立体映像を見た後に、これを使って何をしたいか、参加者みんなで考えました。

お題は「防災」とそれ以外の自由テーマの2つ。

何を作ろうかな?

アイデアを絵に描いてみたら、次は発表の時間!

スーパーマーケットで特売品の上の空間に「タイムセール!」といった広告を出せそう。というアイデア。ついつい買ってしまうかも?

人工オーロラをつくってデートスポットにする。

吹き出しポストイットを使って、みんなで講評し合いました。

飛行機のナビゲーションにしてみたい!というアイデアも。パイロットだけでなく、地上で見ている人も飛行機の向かう方向がわかります。

地図の読めない私が個人的に欲しい!と思ったのがこちら。東京の電車はまるで迷路。そんなところに、乗り換えをナビゲーションしてくれるととても便利ですね。

レイア姫には、まだちょっと遠い......

空中に立体映像を描く技術は進んできたとはいえ、今回のデモを見る限りまだレイア姫にはまだ遠いのが現状のようです。

課題の一つは解像度。

ドットが並んで絵を描いていますが、ドットが粗いですね。もっと細かくなると解像度が高くなり、リアルに見えそうです。

もう一つは色。

今回の木村さんたちの技術では、白色がメインで、現実にあるものや人のように多数の色を使うのは難しいそうですよ。

空中に立体映像を投影する技術は、国内外の大学や研究機関で開発が進められています。

今回のように何もない全くの空中に描き出すのは難しいのですが、霧や煙、目に見えないくらい薄い膜をディスプレイとして活用して、そこに映像を投影することで、あたかも空中に立体映像があるかのように見せるやり方もあります。

レイア姫はちょっと小さかったですが、やはり本物の人間と見間違えるほどの、等身大で完璧な立体映像の人を見てみたいなあ(幽霊みたいなのかな?)。

今後の技術の進歩に期待をしたいですね!

 

イベント情報

空中3Dディスプレイの描く未来を考えよう!日時:2013年2月24日(日)15:00~16:00

場所:日本科学未来館 3階実験工房、研究棟

定員:10人

参加者:小学生~大人の方

参加:無料

講師:木村秀尉、浅野明(株式会社エリオ)

企画・司会:大崎章弘(日本科学未来館)

協力:宮下芳明研究室(明治大学)

※コメントをする際は「ブログへのコメント投稿について」をご覧ください

※「名前」は、ハンドルネームでも構いません

コメントを残す