英語で「貴重な瞬間」をつかめ!

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先日、展示フロアで「サイエンス・ミニトーク」をした後、

「流暢な日本語ですね」お褒めの言葉をいただきました。

 

とっさのことで、「ありがとうございます!」と元気良く浮かれたものの、

流暢?…」

 

同僚・友達に「アンソニー」などと呼ばれていますが、

日本生まれの日本育ち、ネイティブ日本語スピーカーです。ハイ(汗)。

 サイエンス・ミニトーク

そんなわけで(?)、

以前「古生物(化石)研究」には「英語が重要」ということを書きましたが、

英語は苦手だからな…と敬遠される方も多いのではないでしょうか。

 

でも、私も苦手な英語を(わずかながら)勉強していて良かったな、

と「心から」思ったことがあります。

 

 

 

アメリカの古生物学者、ヒーラット・ヴァーメイ(Geerat J. Vermeij)氏は、目が見えません。

彼の自著にあることですが、彼は研究対象である様々な「貝類」の名前を、触っただけで言い当てることができます。

 

盲目の科学者

残念ながら絶版

 

日本語タイトルは「盲目の科学者」ですが、

原タイトルは「Privileged hands(恩恵を受けた手

 

見えないからこそ、見えてくること」を活かし、生き物の形が変化してきた理由を、他の生き物との関係で解き明かす「進化古生物学」の研究をされています。

 

例えば、私たちが観察するとき、なぜ温かい海の貝殻の色は鮮やかで、冷たい海のものは地味なのかがまず気になります。

でも彼は、「手」で見ているので、なぜ温かい海の貝殻はつるつるしていて、冷たい海のものはざらざらしているのかが気になります。

 

違った角度から物事を見ることができると、そこには新たな不思議と発見があります。

貝類

その彼が「日本古生物学会」(←こんな学会あるんですよ・笑)に呼ばれ、2010年に来日したことがあります。

ヒーラット・ヴァーメイ氏

ヒーラット・ヴァーメイ氏

 

会場で、ふと横を向くと、たまたま座った席の横の空席の隣に長年尊敬していた彼が座っているではないですか。

 

これはもう、運命だ!(笑)

 

目が見えないので、私にとっては「口から出る言葉」だけが頼りです。

緊張しまくって、手に汗かいて、頭の中でぐるぐる考えて、講演終了後いざ出陣!

 

(すんごく)軽く自己紹介した後、

「I like your study very much(あなたの研究がとっても好きです!)」と言ったら、微笑んで「Thank you」と言ってくださいましたよ。

 

握手を(勝手に私から)して、もう感無量!

通じたじゃん、私の英語(とたぶん気持ちも)!

 

 

…「こんなもん、英語を勉強しとらんでも言えるわい!」と思われた方、

そっとしておいてください

 

何にせよ、「英語を勉強していて良かった!」と心から感じた瞬間でした。

 

今回の話では(全く)実感していただけないかと思いますが、英語ができると、古生物学をやっていく上ではとてもスムーズです。ハイ。

 

 

新しいことをスタートするよい季節となりました。

 

古生物学を志す方々(とそうでないほとんどの方々も)、みなさんの「貴重な瞬間」に備えて、一緒にがんばりましょう!

いつやるか

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この記事への12件のフィードバック

アンソニー・・・懐かしい響きです。

キャンディーキャンディーですよね?

でも 確か男の人の名前だったような気がしますけど。。。

流暢な日本語だったんですねぇ。

私は流暢な英語を話せるようになりたいです。

勉強はストップしたままなですので

残念ながら中学英語のレベルのままですが(泣)

憧れのあの人に会ったとき話しかけられるように

「いまやります」

カールルイスに会いたいなぁw

私も憧れの欧米人さんに遭遇した際に怪しい英語しか話せず、

今まで英語を勉強してこなかったことを深く深く後悔しました(笑)。

でも時々“英語マスター”本を買いますが、長続きしません。とほほ。

アメリカには文字認識に障害があるけれど、

化石発見で大きな功績が認められている有名が先生もいらっしゃいますね。

秀でた能力をいかせば障害があっても学者になれる、アメリカってすごいな。

流暢な日本語とは、斬新な日本語のつかい方ですね。

言った方に座布団1枚!

流暢な日本語ですね!(笑)

アンソサンニホンゴジョウズデスネ!(爆)

言った方は「なめらかなトーク」くらいの意味だったんでしょうね~

アンソさんのなめらかトーク、聞いてみたいです。

高校教師の私としては大変ありがたいコラムでした。

子供たちに聞かせてあげます。

しかし彼らには憧れの研究者どころか憧れの外国人すらいないかもしれない(汗)

でも本当に何かを世界レベルで学びたいと思ったら語学力は必須だということは伝えていきたいと思います。

今、授業で若田光一さんの話を読んでいますので、毛利館長のことも少し話しましたよ~(^^)/

こんにちは!

憧れは身近な方という場合もあります。

私は、先日未来館の3階に座っていらした安曽さんに、厚かましくもお願いし、小5の孫息子に、専門の化石のお話を聞かせて頂いたば~ばです。その節はありがとうございました。

ブログが読みやすいので、以前からブログのファンでした。

でも先日直接お話を伺うチャンスに恵まれ、教え上手な方でもあることを知りました。

「流暢な日本語」と楽しい表現をしておられますが、きっと分りやすいトークだったのだと思います。(聞けなくて残念!)

我々がお聞きしたのは、地球上の生命の誕生の歴史を知るお話等。自分の体や両手を使い、分りやすくお話をして頂きました。

クイズ形式にもなっており、孫は夢中で聞いておりました。

短い時間でしたが集中して聞いており、早速家族やお友達に同じような表現の仕方で伝えていました。

あの時から確実に、孫息子の憧れの人となりました。

今後は英語にもチャレンジし、視野が広がってくれると嬉しいとは思います。

でも今のところは、未来館のSCの方々が、孫息子の憧れ。

これからも通い続けます。又お会い出来たら嬉しいです。

新潟 佐藤 様

そう、日本人にとって「アンソニー」といえば、マンガの初期にしか出てこない、キャンディのボーイフレンド・・・なんでしょうかね、やっぱり(笑)。学生時代からのあだ名ですが、よく言われます。

私も、流暢とはいかずとも通じ合える英語が話せるようになりたい…いえ、やります!

意外とチャンスはめぐってくるものですので、その時には、中学英語でもためらいませんように!

カール・ルイスに会う日を応援しております。

はらぺこラッコ 様

あまり使う機会がないと、長続きしないですよね。

でも、はらぺこラッコさんは、「怪しい英語」でも話しかけられただけすばらしいです。

実は以前、違う憧れの先生に「アホと思われたらどうしよう」と思って話しかけられなかった経験があります(事実は隠せないのでしょうがないのですが・・・)。

でも、チャンスを逃したことはずっと忘れられず・・・今回のお話となります。

今では海外でも知られる大先生となったヴァーメイ氏も、大学に入るときはやはり「目が見えない」という周囲の固定概念の壁があったとのこと。

でも、その壁を明るく前向きに乗り越えられてこられた先生と、そしてチャンスをくれるアメリカという国はすごいなと私も思います。

このブログにコメントをくださるみなさまを含め、様々な視点を持った方が関わることで、古生物学だけでなく、今後は多くの研究分野が進んでいくと期待しております。

ありがとうございます。

しょうこ 様

優しいお言葉ありがとうございます(涙)。

「なめらかトーク」の意味であってほしいと願っています(同僚には流暢な日本語を話すギリシャ人や中国人もおりますので、外国人と思われてもおかしくはないというか…涙)。

「世界レベル」なんて、すごいことをお話してないのでお恥ずかしいですが…。

私も高校時代にはピンきませんでしたが、英語にトライしてみると、夢がかなうかもしれないし、世界が広がって楽しいよと伝えられるといいですよね(べたですが)。

何事もモチベーションが重要だと感じます。憧れるような外国人、いっぱい紹介してあげてください(私もブログで紹介していけたらいいなと思っています)!

オソイ 開花 様

こちらこそありがとうございます。

身にあまるお言葉をいただき、大変恐縮です。

お孫さんのまっすぐな眼なざしがとても印象的でした。

様々な興味に対してのびのび育てていらっしゃるご様子を拝見し、すばらしいと感じています。

私が子どもの頃に科学からもらった夢を、今度は子どもたちにかえせるのなら嬉しい限りです。

今後ともよろしくお願いいたします。

僕は生粋の日本人ですが、風貌が日本人らしくないと同僚によく言われます。

そして、しゃべりも上手でないので、

「ニホンゴ ジョーズデスネ」と馬鹿にされています。

母国語でも、他人にわかりやすく説明するのは難しいですよね。

日本語ですらカタコトなので、外国語はもっとカタコトですが、このブログを見てて、「思い切って話してみればよかったな」って場面を思い出しました。

… 英 語 …理解できるようになりたいですねw 

日本語しか出来なければ、日本語で書かれた文章しか理解できませんが、英語が理解できれば世界で書かれた科学論文等は

ほとんど読めるようになるはずですよねw(^_^;)

身近なところでも、ニュースなんかはアルジャジーラやBBC、CNNなどを見れば、世界がどのようなことに関心を持っているのかが、なんとなくわかるようになりますw(なりたいw(^_^;)

日本語だけじゃ井の中の蛙でいるしかないっすw 

せめて日本を世界から眺められるようになりたいっすねw

まーん人 様

「思い切って話してみればよかったな」という場面を思い出していただいた、というのはとても嬉しいです。

またチャンスは来ると思いますので、その時は思い切ってみてくださいね。

ちなみに、私は展示フロアで「ロボット」に間違われることも多いということに気がつきました。自分の挙動について、不安になる今日この頃です(笑)。

荻谷 知貴 様

とても高尚なコメントをいただき、ありがたく思っております。

私は「英語の勉強のため」にBBCやCNNなどを通勤時に聞いている(聞き流している?)のですが、確かに「世界はこんなことに関心を持つのか!」と思うことがあります。

(こんな私ですが)アメリカの博物館でインターンをするチャンスをいただいたことがあります。活動の進んでいるアメリカに学びにいったのですが、外国からの視点で日本での教育の優れている点などを教えてもらったことが意外な収穫でした。

いただいたコメントの「日本を世界から眺める」は、「井の中」の良さを知って、さらに良くするためにも重要だと感じます。

今後もよろしくお願いいたします。

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